特集 2025年5月30日

イランで食べた2週間の飯レポ。米も小麦も食べるし肉を果物で煮る国の料理たち

ホテルの食堂でいただいたディナー@テヘラン

古代ペルシャから続く食文化をどっぷり経験してきたので、まとめてみました。

結論からいうと、イランの皆様は 米も小麦もどちらも大好きな贅沢国民で、 肉を果物と煮がち。色んな初体験の食事を味わうことができました。そんなふしぎな味の世界をちょびっと共有させていただきます。

九州生まれの東京でとって食べてる人。海外の珍しい文化や食べ物も大好き。狩猟採取ブログ「東京でとって食べる生活」を運営、とってきた食べ物のレポートが趣味。

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イランの小麦製品はナーン。なんでもナーン!

まずは主食の話から。イランの人々は主食として小麦と米をどちらも食べるのですが、小麦はナーンとして食べるのが主流。

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イランの一般的な家庭の朝食

ナーンとは「小麦製品」を総称する言葉とのことで、たくさんの種類があります。

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ナーン。イランのコンビニで売ってた流通品

とはいえ、主食として食べられているナーンは3種類。

ラヴァシュ

薄くてハリのあるナーン。クレープより薄いかも?お店ではローラーマシンで作られていました。

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ナーン屋さん、ラヴァシュ専門店@ギーラーン州

ぷちぷちみたいな凸凹があるのが特徴。

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ナーン(ラヴァシュ)

レストランではほぼ確実に出てきますし、親戚のおうちでも朝食はだいたいこれでした。

 

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ちょっといいホテルの朝食、手焼きのナーンが絶品でした@カーシャーン

小麦だけで作られているため、合わせる食べ物の味を邪魔しない。野菜や料理にはじまり、ジャムやチーズなど、塩っぱいものから甘いものまでなんでも合わせられます。

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ナーン(ラヴァシュ)とオムレツ(油たーーっぷり!)の朝食

レタス・トマト・チーズをはさんだものがお気に入り。日本の家にも常備したい!

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ナーン(ラヴァシュ)の朝食
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サンギャク

手で伸ばした全粒粉入りの石焼きナーン。ほどよい厚みがあり、フカフカ・モチモチしていて食べ応えがあります。

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ナーン(サンギャク)

昼食や夕食でたびたび食べましたが、味と食感がしっかりしているので濃い味の料理やハムなどがよく合います。とても美味しい。

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買ってきたサンギャク。乾燥しないように袋に入れて保管します(イランは湿度15度とかなので)

サンギャク屋さんを覗かせていただきました。朝早くからナーンを焼いてる職人さんを見てたら、手招きされて中を見せていただいたんですよね。

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イランのナーン(サンギャク)屋さん

店の奥には大理石の"かまど"がどーん!と鎮座。かまどの中は回転式で、生地を置く場所には小石が敷き詰められています。これが伝統的な焼き方らしい。かっこいい!

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バルバリー

ゴマがふられたナン。こちらも食事のお供としてよく食べます。これもモチモチしていて料理によく合う。

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ナーン(右がバルバリー)

その他のナーン

小麦製品なら、だいたい「ナーン」。名前のよくわからない御当地ナーンもたくさんあります。

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よくわからない黄色いやつ、これはナーン?

ナーン専門店もたくさん。さまざまなナーンを売っています。

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イランのナーン専門店の一角

まったく見たことないものから、

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やや茶褐色でゴツゴツしたナーン。これはナーン??

どっかで見たことあるものまで…!

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食パンみたいなナーン。

なんでもナーン

ちなみに、日本でよく見るこのコッペパンめいた具材を挟みやすいものは…ナーネサンドイッチと呼ぶらしい。そのまんま!

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ナーネサンドイッチ、中身は羊肉ソーセージ・レタス・ピクルス

ハンバーガーもありました。バンズはやっぱりナーンなのかな?

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イランのハンバーガー。でかい!

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