コラボ企画 2014年12月9日

新しい壁ドンを考える

ついに壁ドンがデイリーポータルZにも
ついに壁ドンがデイリーポータルZにも
2014年、壁ドンという言葉はすっかり定着した。

これからは壁ドンという行為はあたりまえなって、様々なバリエーションが現れる時代になるだろう。生物でいえば種類が爆発的に増えたカンブリア紀の到来だ。
そんな壁ドンカンブリア紀に我々も新しい壁ドンを考えるべきではないか。

頼まれてもない義務感に後押しされて新しい壁ドンを3つ作った。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと新宿区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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壁ドンのプロに提案する

我々の壁ドンを見てもらうのは、講談社デザート編集長の鈴木さん、デザートに壁ドンをテーマにした作品「私たちには壁がある。」を書いている築島治(つきしまはる)さんだ。
左)鈴木さん  右)築島さん
左)鈴木さん 右)築島さん
築島さんが馬に似ていると思った方も多いと思うが、それもそのはず、馬のマスクをかぶっているのだ!
まんがを描くときはマスクを外しているとのこと。

さて、当たり前のことを豆知識風に書いたところで我々が用意した壁ドンを披露したい。
新しい壁ドンを実現するための壁
新しい壁ドンを実現するための壁
壁ドンを作るのではなくて壁そのものを作った。「壁を作る」って慣用句ではなくほんとに作ったのが誇りである。
そして壁ドンのモデルは編集部藤原とインターン獅子倉さん。
そして壁ドンのモデルは編集部藤原とインターン獅子倉さん。
獅子倉さんはインターンと言っても夏に1日体験コースに参加しただけなのだが、高齢化する編集部&ライターのなか、壁ドンに似合う若い女子として招集された。

まずはひとつ目の壁ドンである。

1.ヒビ割れ壁ドン

男性の力強さをアピールする壁ドンである。
「オレさ…」
「オレさ…」
スッ
スッ
「ドン…!」
「ドン…!」
女の子が真顔になるのも仕方あるまい。壁を破壊しているのだ。
漫画「アキラ」だったらズン…という擬音が描かれているところである。

この壁ズン、白い壁にすぐにヒビ割れを出すことができる。

簡単に切り替え可能!
簡単に切り替え可能!
いろいろ突っ込みたい気持ちが湧いていると思うが、まずは壁の後ろに僕がいることだろうか。
壁を自立する装置を作ってないので人力で支えているのだ
壁を自立する装置を作ってないので人力で支えているのだ
また、支えながらもヒビ割れのオンオフを切り替えるスイッチ(ひも)を操作している。壁の気持ちになってちょうどいいタイミングで操作することが大事である。

しかしこういうのを物理の教科書で見た。壁を押す力とはねかえす力。
いまおれは反作用
いまおれは反作用
壁ドンは物理だったのだ。恋人たちが壁ドンすると反作用が同じ力で押し返している。ちょっと男女の関係の比喩に使えそうな話である。

築島さんからのリクエスト

ヒビ割れ壁ドンを見た築島さんからポーズを変えたところが見たいとのリクエストがあった。
「床にしてみてもらえませんか」との要望
「床にしてみてもらえませんか」との要望
もちろん、なんでもOKだ。
あ…
あ…
なんだか本気のシチュエーションだ!恐るべし、まんが家の想像力。
デイリーポータルZに載せるにはスイートすぎる写真になってしまったので慌てて違うポーズも撮った。
こういうの安心しますね
こういうの安心しますね
しかし築島さんから、逆向きになって男のあごをつかんで欲しいとのリクエストが。やってみると…。
あ、またなんだかラブコメみたいになった
あ、またなんだかラブコメみたいになった
築島さんのポージング力に感心しつつも、メガネをずらしてギャグっぽさを出そうとしたが
美容院で頭洗われてるみたいになった
美容院で頭洗われてるみたいになった
新しい壁ドンは冗談のつもりだったが意外に本気のものになるかもしれない。次の壁ドンにいってみよう。
その前に蛇足な情報ですが、ヒビは僕が8時間かけてポスカで手描きしたことをアピールさせてください。
その前に蛇足な情報ですが、ヒビは僕が8時間かけてポスカで手描きしたことをアピールさせてください。
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2.回転壁ドン

2番めの壁は大掛かりである。回転壁ドンだ。
制作は岩沢仁、岩沢卓兄弟
制作は岩沢仁、岩沢卓兄弟
兄は家具のデザイン、弟は映像制作を手がける兄弟ユニットである。弟の卓さんはプープーテレビでも活動中。

回転壁ドンは、壁が忍者屋敷のように回転するので壁ドンした男の子が消えてしまうのである。消えてしまうことに何の意味があるかは死ぬまでペンディングするとして実際に見ていただこう。

ドン!
ドン!
くるーん
くるーん
???
???
壁ドンしてきたと思ったら壁の向こう側に立っている。四次元壁ドンと言ってもいいだろう(四次元から来た人は壁を通り過ぎると昔読んだSFに書いてあった)。

動画でもどうぞ。
通り過ぎた男が裏で冷静にドアをさばいているのが気になるところである。

トリック壁ドンも可能

男が消えるだけではなく、別の男に入れ替わることも可能だ。
テレポーテーション壁ドンである。
ドン!
ドン!
ぐるーん
ぐるーん
ピタッ
ピタッ
ものすごく違う人!
ものすごく違う人!
獅子倉さんには表情とポーズをお願いしていたのだが、ここまでリアルな表情はお願いしてなかった。本気の顔である。いい写真撮れた。

油断するとまた甘く

しかしまた気を抜くとまたシチュエーションが甘酸っぱくなるのだ。男女入れ替えてやってもらった。
くるーん
くるーん
あれ?あれ?
あれ?あれ?
ウフフフ
ウフフフ
藤原が本気で楽しそうである。見たことないぐらい肌がつやつやしている。壁ドンアンチエイジング。
岩沢さんが熱心に撮影するあまりまずい感じになっていた
岩沢さんが熱心に撮影するあまりまずい感じになっていた
次のページはラスト壁ドンである。
また写真1枚で済ませてしまいますが、回転壁ドンは製作日数3日でしたー!
また写真1枚で済ませてしまいますが、回転壁ドンは製作日数3日でしたー!
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3.モールス壁ドン

最後の刺客はモールス信号を打つ壁ドンである。
制作は月1ぐらいで登場しているテクノ手芸部。今回はかすやきょうこさんが参加。
制作は月1ぐらいで登場しているテクノ手芸部。今回はかすやきょうこさんが参加。
壁ドンする位置にスイッチを設置、それを壁ドンしつつドン、ツー、ドンとモールス信号を打つことによって、背後にメッセージが投影される。
ドン・ツー・ドン
ドン・ツー・ドン
文字が出る
文字が出る
無言の壁ドンでありながら、モールス信号で愛を伝えられる仕組みである。たぶん有史以来最高にロマンチックなモールス通信だろう。

ではさっそく壁ドンでメッセージを伝えてもらおう。藤原くんには前日に「あしたまでにモールス信号憶えておいて」と伝えてある。
ドン・ドン・ツー
ドン・ドン・ツー
「あせたてえ」
「あせたてえ」
「あいしてる」と打ちたかったらしい。このほかにも「すき」と打とうとして「すむ」になって告白から一足飛びに同棲を申し込んだり、
命令してた
命令してた
苦戦する藤原をよそに、
苦戦する藤原をよそに、
着実に修得する獅子倉さん
着実に修得する獅子倉さん
片言でなにか言い合っているのもおもしろいのだが、いちどぐらいは成功しておきたい。何度かの練習の末ついにその時は訪れた。

成功!壁ドンモールス信号

ドンドン
ドンドン
「あいしてる」告白成功
「あいしてる」告白成功
彼女からのアンサーは「うん」
彼女からのアンサーは「うん」
壁ドンモールス信号、思った以上にいい雰囲気である。薄暗い室内がまた放課後みたいで切ない。今回は講談社のスタジオで撮影しているので実際には午後1時過ぎである。超昼間。
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築島さんからの提案

両手で壁ドンしているところ、というリクエストが築島さんからあった。オッケー、やってみましょう。
おおおお、本気だ
おおおお、本気だ
あごをちょっとつかむのもいいかも、というアドバイスでさらにポーズを変えてみる。
しかし壁に写されるされる「へへへへ」
しかし壁に写されるされる「へへへへ」
モールス信号で「へ」は「・」のため、ボタンをこまめに押してしまうと変態みたいなメッセージが大きく表示されてしまうのだ。
期せずして深層心理が現れた。

妄想)後かたづけしているスタジオで

この両手壁ドンに至るまでのストーリーを築島さんが教えてくれた。

ふたりはスタジオで働いているアルバイト。社員から後片付けを任されてふたりきりで作業している。ふたりはこのモールス壁ドンで遊び始める。

「こうするんだよ」「わーすごーい」
「こうするんだよ」「わーすごーい」
はじめのうちは腹減ったな~みたいなことを打って遊んでいたのだが
はじめのうちは腹減ったな~みたいなことを打って遊んでいたのだが
……突然壁ドンして告白してくる
……突然壁ドンして告白してくる
男!
男!
築島さんのストーリーがあまりに完璧な萌えシチュエーションだったので思わず藤原にへんなポーズをさせてしまった。

モールス壁ドンがあるスタジオって世界中にここしかないと思うのだが、こんな素っ頓狂なシチュエーションでも甘くなるのだ。

さんざん壁ドンをされている獅子倉さんに感想を聞いたら、


「真顔で迫ってくるのに、ループタイだけ表情豊かで怖かったです」
「真顔で迫ってくるのに、ループタイだけ表情豊かで怖かったです」
とのこと。身長の差があるので目の前に不動明王がいるのだ。
また複雑な経験をさせてしまった。



この様子はまんがになるかもしれません

3つの壁ドンについてどれも築島さんは興味深く見てくれてずっと写真を撮っていた。もしかしたらこのシチュエーションのどれかが作品のなかに登場するかもしれない。
たぶん採用されないシンクロナイズド壁ドン
たぶん採用されないシンクロナイズド壁ドン

実際にコミックナタリー「私たちには壁がある。」特集で築島さんが回転壁ドンやモールス壁ドンを作品に登場させるための設定を考えてくれてます(萌えた!)。
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