特集 2014年9月25日

パジャマを着てメリーゴーラウンドに乗ったら夢の中みたい

現実とは思えないでしょう
現実とは思えないでしょう
現実はつらく厳しい。その現実はどこまでもずっと続いている。僕らがそこから逃れられのは夢の中くらいなものである。辛くないのは寝ているときだけなのか、と思う。

しかし、夢の中の世界を現実に持ち込む方法を思いついた。「パジャマ姿でメリーゴーラウンドに乗る」これだけだ。
本業は指圧師です。自分で企画した「ふしぎ指圧」で施術しています。webで記事を書くことをどうしてもやめられない。(動画インタビュー)


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冒頭の写真でだいたいわかってもらえたと思うが、順序立てて説明させてもらいたい。

僕がいつものようにベッドで寝ていると……

―その日はパパもママも急に忙しくなってしまって、前から約束していた遊園地に連れて行ってもらえなかった。雨も降ってしまって、友達とも遊べなかった。最悪の気分のままベッドに僕は入ったんだ……
スヤスヤ
スヤスヤ
ムニャムニャ
ムニャムニャ
あれ?ここは~?
あれ?ここは~?
ワーイ
ワーイ
たのしー
たのしー
というのが物語のプロローグである。何の物語? と聞かれてもうまく説明できないのだが「夢の中みたい」というのはわかってもらえると思う。
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夢を現実にするために

「パジャマ姿でメリーゴーラウンドに乗る」ために、平日の早朝、人のいない時間を見計らってテーマパークにやってきた。できれば1時間くらいで、来客の邪魔にならないうちにさっさと撮影して帰りたい。
あらかじめパジャマの下はズボンの中にはいてきた
あらかじめパジャマの下はズボンの中にはいてきた
ポイントの帽子
ポイントの帽子
ふだん寝るときにパジャマ着たりしないのだが、このために買った。困ったのは帽子だ。帽子の先にポンポンのついたナイトキャップはどこにも売っていない。

結局これは「サンタ帽子(ホワイト)」というセクシーなコスプレ目的と思われるやつを購入した。
「ザ・ぬいぐるみ」という感じのぬいぐるみ
「ザ・ぬいぐるみ」という感じのぬいぐるみ
クマのぬいぐるみは「『パジャマを着てメリーゴーラウンドに乗ったら夢の中みたい』という企画をやりたいのですが、雰囲気作りのための良いぬいぐるみ誰か貸してくれませんか?」と募ったら、ぬいぐるみ作家のせこなおさんが自作の物を貸してくれた。市販品だと1万円くらいするレベルだそうで、正直、よく貸してくれるな、と思う。

マッチしているのに目立ってしまう

夢の中、完成
夢の中、完成
他にお客さん誰もいないのはいいんだが、その分テーマパークの従業員さんたちの視線は全部僕に突き刺さる。

夢の中ということで、僕はメガネを外している。周りはよく見えないのだが、他人の視線ははっきりとわかるのだ。

ちなみにあらかじめ撮影許可を取ろうとしたところテーマパークから「変わった格好をして写真を撮るくらいだったら、別に勝手にやってもらっていいですよ」と言われている。だから怒られるようなことはない。ただ単に僕が目立っているだけ。
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目立っている一方で、パジャマ姿はテーマパークのメルヘンな雰囲気に実にマッチしている。このピエロとの取り合わせなんて最高。

「病院から抜け出してきた人みたい」とかそういうコメントはできればやめてほしいな、って思っています。
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メリーゴーラウンド

というわけで、今回一番やりたかったこと、メリーゴーラウンドである。
お客さん僕だけ
お客さん僕だけ
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パーフェクトだと思う。このまま馬に乗ってどこまでも飛んで行けそうだ。
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コーヒーカップ

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これも夢の中感がかなり強い。視力のない状態でぬいぐるみと対面していると、自分自身にも暗示がかかってくる。
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ただ、ちょっとアングル変えると、従業員さんが業務上こっちをじっと見つめていたりするのだが……。
気持ち悪い
気持ち悪い
これは夢の中っぽいぞ、と思ってグルグル回していたら、ものすごく酔ってしまった。フィジカルな不調があると一発で現実に引き戻される。

ソフトクリーム2本食い

ソフトクリームも夢っぽい食べ物だと思う。両手に持ったら一層夢の中みたいに見えるんじゃないのか。
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「もう、こんなに食べられないよ~」
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「おいしいよ! くま君も食べるかい?」
「僕はぬいぐるみだからいいや……」


ぬいぐるみにソフトクリームを向けた瞬間、撮影者の編集部古賀さんが「なにこれ~イヤ~!ヤバい~」という悲鳴を上げた。この撮影に最初からずっと付き合ってもらっているんだけれども、ここでついに耐え切れなくなった、という感じ。もうちょっとで終わるんで我慢してください。
荷物持っての移動風景
荷物持っての移動風景
橋の上で撮ったら夢の中みたいかな、って思ったけれども、これは世界観が少し違う気がする
橋の上で撮ったら夢の中みたいかな、って思ったけれども、これは世界観が少し違う気がする

おねしょへの伏線

マンガでよくあるのが「夢の中でじょうろで花に水をやっていたら、おねしょをしていた」みたいなやつ。
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こうしてみると背景の噴水もおねしょを暗示しているみたいでいい。
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フィギュアも語りかける

せっかくなので、夢の世界のマスコット的な存在も出したい。園内を探したら鳥のガシャポンがあった。
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出てきたのは青い鳥。なんか「幸せの青い鳥」っぽくて、夢の中にはピッタリである。
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「夢の世界にようこそ」

手のひらに乗っけると、夢世界の使者が語り掛けてくるような感じになった。自分の視線とぬいぐるみの視線を鳥に合わせると、一層それっぽい。
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「わー鳥さん初めまして!」
「ううん、僕らはずっと前から知っているんだ。夢の中で何度も会っているよ」
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「そうなんだ…」
「そう。ただ、君は起きた時に僕のことを忘れちゃうだけさ……」
「そんなのさびしいよ」
「さびしくなんかないよ。いつだって会おうと思えば会えるさ」


これ、「フィクションの夢の中あるある」をやっているつもりなのだが、あんまり伝わっている気がしない。元ネタがなんだかわからないし。完全に僕のオリジナルの妄想と思われるのもキツい。

スカイサイクル

それでは最後にスカイサイクルで夢の世界からはお別れです。
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実際、メガネをかけていない状態でスカイサイクル乗ると、本当に空中散歩しているような気分になる。ここは本当に夢の中なのかもしれないな……。
バイバーイ
バイバーイ

そして朝

というわけで、朝もやるのでもう少しおつきあいください。
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「もう朝か~。なんだか楽しい夢を見ていたような……」
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「あれ? 枕元に鳥の人形がある」
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「僕、こんな人形持ってたっけ?でもなんだかずっと前から知っているような……」

ハイ、ありがとうございました

もういい加減にしろって感じですね。実はこれ3年前からずっと温めていた企画で(撮影してもいい遊園地が見つからなかった)今回やりたいことすべてできて僕は大変満足です。「夢を現実にする」という夢が今かないました。
だから「病院から抜け出してきた人みたい」って言わないでください
だから「病院から抜け出してきた人みたい」って言わないでください

ラインスタンプ作りました

無機物の妖精 壁くんと棒くん
はやりに乗って僕もラインのスタンプ作ってみました。モデルは過去デイリーポータルで何度か出てきた壁くんと棒くんです。これ、全然売れてません!レア!
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