特集 2011年10月21日

長崎人が激しく熱狂する「コッコデショ」とは?

すごい熱狂ぶりなのだ。
すごい熱狂ぶりなのだ。
「コッコデショ」とは、長崎くんちの出し物(奉納踊り)のひとつである。
これが長崎ではものすごく人気があり、皆口々に
「感動した!」 「鳥肌が立った!」
と、とにかく大絶賛されている。

が、長崎ではこれほどフィーバーしてるにも関わらず、全国的には(なぜか)あまり知られていない。私も長崎に来るまで全く知らなかったし、それどころか初めてその言葉を聞いた時、
「それって何語ですか?」
と聞き返したくらいだ。
長崎より九州のローカルネタを中心にリポートしてます。1971年生まれ。茨城県つくば市出身。2001年より長崎在住。ベルマークを捨てると罵声を浴びせられるという大変厳しい家庭環境で暮らしています。

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本当にすごいんですよ

祭りは、有名なものであっても意外とその地域の人以外は中身を知らないことが多い。一方、青森のねぶた祭、長野の御柱祭、京都の祇園祭など、頭の中でなんとなくイメージが浮かぶものも幾つかある。

長崎くんちのイメージと言えば、一般的にそれは龍踊り(じゃおどり)ではないかと思う。
龍踊り
龍踊り
龍踊りはたしかに長崎くんちの顔であり、人気も非常に高い。が、その龍踊りよりもさらに人気が高いのがコッコデショなのだ。

最大の見せ場

コッコデショで最も盛り上がる場面は、4人の子供と太鼓、座布団の山などを乗せた太鼓山を、担ぎ手たちが宙に放り投げるところである。
クイズ形式にしてみました。
高々と放り上げ、
高々と放り上げ、
重さは1トンあるらしい。
上には子供が4人乗っている。
それを屈強な男たちが高々と放り投げる。
片手でキャッチ!
片手でキャッチ!
で、大変盛り上がるというワケだ。

洗練された所作

コッコデショの歴史は古く、200年以上前から行われているという。長い歴史の中で洗練されてきた所作のひとつひとつがキビキビとしてとてもかっこいい。
左右に揺れながら入ってくる入場シーン。(この時点で鳥肌立ちました)
真ん中に太鼓があり、4人の子供がそれを叩く。

街のいたるところで見ることができる

諏訪神社など、何ヶ所かある本場所での奉納踊りを終えたコッコデショは、その後、街中を巡ってミニ奉納踊りを披露する。(「庭先回り」と言う)
市立図書館前にて。
市立図書館前にて。
何十分も前からコッコデショの到着を待つ人々。
何十分も前からコッコデショの到着を待つ人々。
来た!
来た!
庭先回りは、本場所と違い無料で見られ、また距離も近くから見られるというメリットがある。
ローアングルで。
あ、あれは!
あ、あれは!
こちらは路面電車の車窓から。 電車に乗っていたら、コッコデショが道路を移動しているのが見えた。
道路を移動するコッコデショ。このアナーキーな雰囲気がよい。
道路を移動するコッコデショ。このアナーキーな雰囲気がよい。
乗客釘付け。
乗客釘付け。
今度は商店街にやって来た。
今度は商店街にやって来た。
さまざまなカメラがコッコデショを捉える。
さまざまなカメラがコッコデショを捉える。
普段はこんなに人いません!
普段はこんなに人いません!
こんな感じで朝から晩まで街を練り歩くため、空中に放り投げて片手でキャッチするパフォーマンスの回数は、3日間で述べ750回にも及ぶそうだ。(…!)

次は7年後

このコッコデショ、実は7年に一度しか見ることができない。今年(2011年)がちょうどその年だったので、次見ようと思ったら2018年まで待たなければならない。(オリンピックよりレア!)

一方、龍踊りはほぼ毎年安定して見られる(無い年もあるが)。このあたりがコッコデショは人気はあるが全国には知られてない理由なのかもしれない。
龍踊りももちろんいいですよ。
龍踊りももちろんいいですよ。
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