ちょっと聞いてよ 2022年8月29日

なとりの要冷蔵チータラがうますぎる

するめやカルパス、カリカリ梅などでおなじみ株式会社なとり。

ナチュラルチーズを使った、高級路線の要冷蔵チータラがうますぎるので紹介したい。

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの花屋。花を売った金で酒を買っている。

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みんな大好きおつまみのなとりが、変わったチータラを発売していたことにお気づきだろうか。

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それがこちら。チルドの「チーズたら」シリーズ。左からカマンベール、ブルーチーズ、粗挽きブラックペッパー、明太子味。

チルドの乳製品コーナーに陳列されている、要冷蔵チータラ。これがたいへんうまいのだ。

ベビーチーズやとろけるスライスチーズがいる棚のあたりにひっそりと立っている。2006年から販売されていたらしいが、去年友人にすすめられるまで気づかなかった。

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なにがすごいって、挟まっているチーズがナチュラルチーズ。

ふつうのチータラ(なとりの登録商標)に挟まっているのはプロセスチーズだ。プロセスチーズとは乳から作ったチーズを加熱・成形したもので、ベビーチーズや6Pチーズなど、値段も見た目もかわいいチーズたちが多い。

一方、ナチュラルチーズは乳を発酵させて作ったそのままのチーズで、ざっくり言うと「チェダー」とか「モッツァレラ」とかのラベルが貼ってあって、小さなスライスがパッキングされて売られているアレ。
スーパーの乳製品コーナーで目にする機会もあるだろうが、けっこう値段が高い。手のひらサイズのパックでスタバのフラペチーノくらいする。

そんなプレシャスなチーズが、このチータラには挟まっている。

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プレシャスなため、「はちみつをかける」などチータラからはちょっと考えつかないようなアレンジをおすすめされる。
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しかも味によってアレンジも違う。上品な前菜の魔法をかけられるチータラたち。
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27g入って、筆者が買ったスーパーでは税抜99円。チータラと思うと高いが、ナチュラルチーズと思うと安い。
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せめてオシャレっぽく撮ろうと皿に盛ったら「凶悪死刑囚の最後の晩餐」になった。
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表面のタラはもちろんうまい。なんてったってなとりだから。しつこすぎない塩味で、噛むほどに旨味が感じられる。
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カマンベール味は、まさにカマンベールの「中心に近いとろっとしたところ」そのもの。クセがなく、タラの魚臭さを感じさせない上品な味だ。
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ブルーチーズは開けた瞬間こそあの独特な香りがするが、実際に食べるとフルーティーですらある。ワインがほしくなる味。
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筆者のお気に入りは粗挽きブラックペッパー入り。おいしいイタリアンのパスタの表面みたいな香りがする(こんな語彙でライターをやっていて大丈夫か不安になる)。ワインはもちろん、ビールのアテとしても最高だ。

皿に盛られている量が少ないのは、写真を撮る前に筆者の手が出たからである(内容量は全部同じ27g)。

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こちらは期間限定明太子味。唯一ジャンクな味がして安心する。どことなく(他社製品だが)タラタラしてんじゃねーよを思わせる匂い。

どれも異様にうまいのだが、唯一の欠点としては取り扱いのあるスーパーが少ない。筆者宅近所のマルエツやイオンにはなく、かなり遠いスーパーにわざわざ買いに行くこともある(今回紹介した種類以外に「ピスタチオ味」なんてものもあるのだが、数軒ハシゴしても見つけることは叶わなかった)。

もしあなたの近所のスーパーに置いてあったらラッキーだ。ぜひ買って試してみるか、「お客さまの声」シートに「なとりのチルドチータラを置いてください」と書いてみてほしい。

知名度が上がって爆売れし、あらゆるスーパーやコンビニに置かれることを願っている。

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