特集 2018年10月18日

機内食を自宅で作って好き勝手した

じゃーん、これが和食版機内食です。

機内食が好きだ。


味も好きだが、飛行機に乗っているときにしか味わえないという特別な食事であることも気に入っている。

小さめのトレーにぎっちり詰まったお皿に、なぜか付いてくるクラッカー。ちょっと短いフォーク。どれも特徴的すぎる。


これを家で食べられたらきっと楽しいんじゃないか。
機内食を自宅で作ってみることにした。

1987年兵庫生まれ。会社員のかたわら、むだなものを作る活動をしています。難しい名字のせいで、家族が偽名で飲食店の予約をするのが悩みです。

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成田に機内食風のご飯が

機内食と聞いて頭に浮かぶのはこんな食事だ。

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これはANAの機内食。

運搬の効率を高めるためだろう、皿は全部四角くなっていて、メインはご飯の上におかずが載るどんぶり形式だ。

ビジネスクラスやファーストクラスは違うのだろうが、お目にかかったことがないので僕の中での機内食といえばこれである。

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ところでこれはアシアナ航空の機内食。おいしかったけど、今回の対象はあくまで日本の航空会社でよく出てくるタイプのやつにします。

機内食を自宅で作ってみたい。そんな思いは募るばかりだったが、作るにあたってもうちょっと参考になるものがほしい。食器の大きさとかどんなだったかな。

そう思って調べてみると、なんと成田で機内食風の食事を出しているところがあるという。

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そこがここ、「空の駅 さくら館」だ。成田市のゆるキャラ「うなりくん」がお出迎え。

この中のカフェレストラン「FLIGHT CAFE CHARLIE'S」で食べられる。

店内は飛行機グッズが盛りだくさんで、実際に使われていた飛行機のシートも売られていた。すごい。

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注文すると、順番待ちの立て札が世界中の空港の名前になっていた。凝っている!

本当に目と鼻の先に成田空港があるので、離陸する飛行機が店の窓から見える。

売られている飛行機グッズを見たり、すぐ頭上を飛んでいく飛行機を眺めているうちに、機内食がやってきた。

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あー、機内食だ!

このトレーにきっちり収まった皿!

カフェレストランということもあってかスープやデザートも付いているが、体裁はまごうことなき 機内食である。

そしてメインのカレーがしっかり辛くてうまい。別でお子様ランチ版の機内食もあるので、こちらは大人向けの味付けだ。

お店には機内食の食器セットも売っていた。今回の記事にぴったりではないか。

が、ちゃんとしたやつなのでそれなりのお値段がする。うーむ。

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考えた挙げ句、フォークとスプーンのセットだけ買った。それぞれ500円也。

機内食のフォークとスプーン、ちょっと短いですよね。これだけでも多少は気分が出るというものだろう。

さて、皿の方はどうするか。100均ショップを探した結果、ちょうどいいのを見つけた。

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弁当箱である。

正方形でプラスチックの食器というのが意外とないのだ。陶器の皿だとちょっと高級そうに感じる。プレミアムエコノミーだ。乗ったことはないので適当に書いた。

だがミニサイズの弁当箱がしっくりきた。なんとなく、ぴったりそうなサイズなように見える。

これで機内食のメニューを作ってみようと思う。

心の中の機内食はこれだ

機内食のメニューといえば!という質問になんと答えるだろうか。
カレーライスかもしれない。帰りの路線で多く遭遇するように感じる。
みんな日本の味を待ち望んでいるのか、すぐになくなってしまうので今までありついたことがない。

色々と思い描くだろうとは思うが、僕の中では「照り焼きチキンとそぼろご飯」だ。
ご飯の上に錦糸卵とそぼろが乗っかって、脇に照り焼きチキンと筑前煮となぜかブロッコリーが付いているイメージ。
TERIYAKIも世界に浸透しているはずだし、これを作ることにしよう。
 

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ということでそぼろと照り焼きチキンを作る。

違うメニューのはずなのに、味付けに使う調味料が全く同じになってしまった。
煮詰める工程も同じだ。大丈夫だろうか。

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錦糸卵を作る。…こんなんだったっけ?

自炊を初めて13年になるが、錦糸卵は作ったことがなかった。

僕の自炊の歴史の中に「彩りのためのメニュー」が入り込むことがなかったのを思い知った瞬間であった。

もっときれいに、薄く卵が焼けるはずだったんだけどな…と思いながら、感覚で細く切る。

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錦糸卵とゴミの間に位置する存在が出来た。

これ、錦糸卵界に入れていいのだろうか。悩ましい。
悩ましく思った結果、脇にある炒り卵が誕生した。卵界の保険である。

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悩ましさゆえに錦糸卵もどきと炒り卵の両方を盛った。
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あとは照り焼きと筑前煮を足して…。

あれ、それっぽい。1つの弁当箱にぎゅうぎゅうに詰まることで機内食らしさが出てはいないか。
興奮のまま他のメニューも盛っていく。ちなみに錦糸卵で力尽きたため、残りは全部惣菜コーナーで用意した。

出来たのがこちらである。

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機内食じゃんこれ!

思いのほか機内食になった。

メインを飾る照り焼きチキンとそぼろご飯、そして周りの小鉢の合わせ技で雰囲気を醸し出している。

カップに入ったサラダの彩り、日本の機内食であることをアピールするのり巻きが、名脇役として場を演出しているではないか。

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そしてなんといってもなぜかいるクラッカーである。

クラッカーの存在は大きい。だって普段の食事で出てこないでしょう。

仮に僕がパーティーを日夜行う家庭で育ったとしても、個包装まるごとでは食卓に上がらないと思う。

実際に作ってみると、かなり品目が多くて大変だ。サラダも2つあるし。

また個人的には冷凍の枝豆を解凍したら、冷凍庫で保管しすぎていたらしくだいぶダメになっていたのがわかってショックであった。悲しい。

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