というわけで、一週間あえて朝ごはんを外食にしてみたら、
・なんとなく気持ちに余裕ができて頭が整理される
・ふだんと違った景色、味が刺激になってテンションが上がる
・ついつい食べすぎてしまいがち
・何かしらの新しい出会いや発見が必ずある
など、いろいろと新鮮な気持ちを味わうことができました。毎日とはいわずとも、これからもたまには朝外食を取り入れてみようかな〜。
テレワークで同じような状況だったり、通勤がなくなったぶん時間に余裕がある方などにはおすすめかもしれません!
会社勤めを辞めてフリーランスになって以来、日中に外食をする機会がめっきり減りました。
別にいいんだけどなんだか寂しい。そこである週の平日、1日の始めの朝ごはんを、毎日外食にしてみようと思いたちました。
実際にやってみたところ、新しい出会いや発見の連続。「朝外食」なかなかいいかもしれません。
昨年の2月に会社勤めを辞めてフリーライターになり、早2年弱。そのことで大きく変わった環境のひとつに「昼ごはんを外で食べることがほぼなくなった」というのがあります。仕事がら、夜にお酒をともなう外食をすることは少なくないんですが、気づけば以前は毎日のようにしていたそれ以外の外食の機会がめっきり減っていた。
以前は毎日決まった時間に会社のある池袋まで通っていたので、昼休みは当然「どっかでなんか食べるか」ということになり、毎日外食をしていた。それが日々のちょっとした楽しみでもあった。ところが基本、家、もしくは徒歩圏内に借りている仕事場で仕事をする毎日になると、その必要がなくなります。以前当サイトで「映えない!バズらない!「枯れごはん」ベスト50」なんて記事を書かせてもらったのは、もろにそのおかげ。新型コロナウイルスの影響でリモートワークになり、同様の環境だという方もけっこう多いんじゃないでしょうか。
ところで僕には現在、3歳になる娘がいまして、朝、保育園への送りを担当することがよくあります。先日、ちょっと用事があって、その足で朝、駅前まで行った時に気がついたんですが、世のなかには俗に言う「モーニング」、朝ごはんを提供しているお店がけっこうあるんですよね。
そこで思った。昼間は忙しかったりして、さっと家で食事を済ませてしまうことも多い。じゃあ、朝ごはんを積極的に外食してみたら、マンネリ気味の日々に何かしらの変化が訪れるんじゃないか?
というわけで、今週の平日は毎日、朝食を外食にしてみることにしましょう。
ルールとしては、10時を過ぎてしまうとなんとなく朝っぽくないので、それ以前からオープンしているお店で朝ごはんを食べること。
それから、せっかくなので大手チェーン店ではなく、なるべく個人店で食べること。
そのくらいでしょうか。
今回は、僕の家から徒歩で行きやすい、西武池袋線の石神井公園、および大泉学園のお店をメインにめぐってみようと思います。
というわけで月曜日。
大泉学園の駅前にある「喫茶アン」。いわゆる昔ながらの喫茶店で、ずっと存在は認識しつつ、なかなか入るタイミングがなかった。
そもそも今回の企画、喫茶アンの、
を見かけたことがきっかけで思いついたんですよね。
午前8時から11時まで限定のモーニングメニューで、トースト、フルーツヨーグルト、スクランブルエッグ、サラダ or ハム or ベーコンに、飲みものまでついて630円とお得そう。「えらべる!」の部分は、せっかくなのでふだんなら選びそうにない「サラダ」をチョイスしてみようかな。
さてさて、どんな朝ごはんが食べられるのか……。
いや〜朝からいきなりアガる光景ですね。そもそも、サラダにかかってるドレッシングが自家製なのか、絶妙にうまい。それとフルーツヨーグルトなんていう、確実に朝食べておくと体にいいに決まってるものから1日を始めるという、なんとなく気恥ずかしくも嬉しい感じ。
そしてスクランブルエッグとトースト! こんな組み合わせ間違いなさすぎるでしょう。僕、ふだん家でトーストを焼いて食べるってことがあまりないんですよね。どっちかというと白メシにいってしまう。ところが、たっぷりとバターの染みこんだ丁寧に焼かれたトーストって、本当に美味しいですね。久々に思いだしたわ。
また、店内の雰囲気が抜群にいいんですわ。
本棚には漫画が並んでて、新聞が数誌揃っていて、きっと毎日ここで朝ごはんを食べてるんだろうなっていう老紳士がひとり、ゆっくりとそれを読みながらコーヒーを飲んでいる。
なんだろう、このふだんとは違う心の余裕。
いつもなら朝ごはんを食べ終わったあと、なし崩し的に仕事に突入するわけですが、今日は食後のアイスコーヒーもあることだしと、
なんだか頭のなかまですっきりとクリアになった感じ。思ってた以上にいいですよ。朝外食。
今日は、石神井公園にある持ち帰り専門のサンドイッチ店に来てみました。こういう、個人経営のサンドイッチ屋、あなたの街にもありません? なんだかたまらなく美味しそうに見えるんだけど、これまたなかなか買う機会がなかったんですよね。
そこで、ここでサンドイッチをテイクアウトし、近くの石神井公園に持っていって食べようというわけ。
店内で手作りされたサンドイッチが、こんなにリーズナブルに買えちゃうんだから、これからはもっと利用しよっと。なんて思いつつ、大好物すぎる組み合わせの「チーズメンチカツサンド」(280円)と、ちょっと変わった名前の「ドレッシングサンド」(220円)というのを選んでみました。
で、公園に移動するわけですが、実は最近、ずっとやってみたいと思ってたことがあるんですよね。それが、
なんかほら、この季節、空気は冷たいけれどもやけに天気がいい日が多くて、外が気持ちいいじゃないですか。そんななかで淹れたてのコーヒーを飲んだら、さぞやうまいんじゃないかと想像してたんですよ。そこで、家からマグカップ、簡易ドリップ式のコーヒー、熱湯を持ってきてみました。
いや〜まず、外で飲むコーヒーがめちゃくちゃ美味しい! 香り、苦味、甘味、酸味などが、いつもよりくっきりとと感じられるのは、そのありがたみゆえでしょうか。いかに普段、何気なく飲んでしまってたかに気づかされますね。
そんでもってサンドイッチ!
ドレッシングサンドは、キュウリ、ニンジン、レタスなどの野菜に酸味がありつつもマイルドなドレッシングと、ほんのりとカラシをあえたものが具になっているのかな。昨日に続き、朝から健康的。
そしてチーズメンチカツサンド。これこれ! っていう、昔ながらのパン屋さんの惣菜パンの美味しさ。最高すぎる。
とはいえ、ひとりでサンドイッチ4個はさすがに多すぎましたね。外食ってメニューが多彩で、ついついあれもこれもと食べたくなってしまいがちなものですが、それは朝でも例外でないということにも気づかされました。
最近、仕事場の近所のごく普通のマンションの一室が、急に大がかりな改装をしだしたんですよ。外壁まで壊しちゃって、派手な住人が引っ越してきたもんだな〜なんて見ていたら、
話を聞いてみると、実はここ、僕の地元つながりの知り合いでもある方が手がけた、カフェ、シェアキッチン、コワーキングなどさまざまに利用できる、新しいタイプのスペースなんだそう。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000068867.html
おいおい、地元にまたおもしろげな場所ができちゃったよ。
現在は試験的に試行錯誤しながら運営中だそうで、メニューも変化しつつあるのですが、僕が行ったときはこんな感じ。営業は朝の9時からなので、朝ごはんを食べるのにもぴったり。
で、ここがですね、
コーヒーもパンも地元のお店から仕入れる地域密着スタイル。厚切りのハムとチーズを挟んでいるのが食パンではなくフォカッチャというのも珍しくていいですね。サクサクふわふわで美味しい!
ここは駅からすごく近いわけではない住宅街のなか。店内には静かにボサノヴァがかかり、窓からは木漏れ日。焼けたパンとホットコーヒーの香り。
あまりにもできすぎたシチュエーションに本日もテンションが上がり、
もはや「あれ? おれって誰だっけ?」って感じ。
この日はこれまた最近地元に新しくできたお店へ。
サンドイッチがメインのカフェって感じなのかな? と気になりつつ、まだ入ったことがなかったんですが、モーニングをやっているのを発見し、いい機会だと入ってみることにしました。
で、お店に入ってまずテンションが上がったのが、僕の大好きな「かせきさいだぁ」のベストアルバムが流れてる! それをきっかけにお話しさせてもらうと、女性店主の加藤さん、僕と同い年だそうで、かつてはライブにも頻繁に通っていたほどのかせきさいだぁファンなのだとか。
朝から大好きな音楽の話で盛り上がれるなんて、外食じゃないと味わえない嬉しさですよね。
あらあら、お酒まであるじゃないですか。まいったな〜、これは通っちゃうな。
サンドイッチはどれも1000円以上とちょっといいお値段なのですが、ボリューム満点でサイドメニューもたっぷり。しかも素材はすべて手作り。そもそもこちら、フレンチ出身の加藤さんが、ハムやベーコンをはじめ、すべての素材を手作りするサンドイッチ屋があったらおもしろいんじゃないか? という思いつきだけで始めてしまったお店なんだそう。そう考えると、むしろ安いくらいですよね。
が、サンドイッチは火曜日にも食べているので、今日は「バターミルクパンケーキ」の「ベーコンエッグ 」という、今まで自分の朝食の選択肢に一切なかったメニューを注文してみることに。
でっかいパンケーキが2枚に、自家製のベーコンが2枚、目玉焼きにサラダ、それにモーニングならコーヒーがついて、880円。これ、むしろ破格といえるのでは……。
パンケーキが自然な甘味で、そこに絶品ベーコンと目玉焼きの塩気。さらには、はちみつ入りバターやメープルシロップまで混ざりあい、僕のつたない舌にはとうてい解析不能なハーモニーなのですが、
こりゃあ早くサンドイッチも食べにこないとな……。
こちらは何より、店主の加藤さんの明るいキャラクターが最高。「うちは本当に自由なお店なんですよ。いずれは定食とか煮込みも出したいし、コーヒー1杯だけ飲んで帰ってもらってもぜんぜんいいし!」なんて話のなかで、聞き捨てならない発言も飛び出しました。
「もちろん朝からビール飲んでもらってもいいし〜」
なんてことを言われても、大部分の方は「またまた〜」と笑って聞き流しておしまいですよね。わかります。だってまだ、朝だもん。
が、ご存知のとおり僕は「酒の変態」でもある。つまりそういう発言を「挑戦」ととらえてしまう節がある。
かせきさいだぁ、超豪華パンケーキ、コーヒーにビール。我ながら、朝からごきげんすぎやしませんか?
さて、週の終わりの金曜日は、大泉学園の駅前にある、いわゆる立ち食い系のおそば屋さんにやってきました。
ここは以前にも何度か入ったことはあるんですが、頼むのは「春菊天そば」一択。好物なので、メニューも見ずにそればかりを食べてきました。
せっかくなので今日は、いちばんわからないやつに挑戦よう! と、
お店の大将に「浪花天ぷらうどんください」と、言い慣れぬメニューに若干緊張しながら注文。「え!?」とか聞き返されたらどうしようと思ってたけど、そんなことはなく。
ほほう。いつも頼むそばは関東らしく真っ黒いつゆだけど、この淡い色味が関西風ということなのかな? それとも、かき揚げに入った紅ショウガが「浪花」要素なのかな?
「あ、かつお節がねぇや。いいよな? これで?」と言いながらうどんを出してくれた大将に詳しい話を聞く勇気はなかったんですが、とにかくいつものそばとはぜんぜん違った味わいで美味しい!
というわけで、一週間あえて朝ごはんを外食にしてみたら、
・なんとなく気持ちに余裕ができて頭が整理される
・ふだんと違った景色、味が刺激になってテンションが上がる
・ついつい食べすぎてしまいがち
・何かしらの新しい出会いや発見が必ずある
など、いろいろと新鮮な気持ちを味わうことができました。毎日とはいわずとも、これからもたまには朝外食を取り入れてみようかな〜。
テレワークで同じような状況だったり、通勤がなくなったぶん時間に余裕がある方などにはおすすめかもしれません!
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