ニュータウンをぐるっと巡る「ユーカリが丘線」
ユーカリが丘の玄関口は、京成本線の「ユーカリが丘駅」である。京成本線が開通した当初は存在しなかった駅であるが、ユーカリが丘の開発にあたり昭和57年(1982年)に新設された。
このユーカリが丘駅を起点とする「山万ユーカリが丘線」は、ユーカリが丘の開発を手掛ける山万が運営している路線である。民間として日本で初めて実用化された新交通システムであるという。
ラケットのような形状の路線が特徴的な「山万ユーカリが丘線」
駅は全部で6箇所あり、路線距離は約4.1km。14分で一周する、まさに町の足といった路線である。「公園駅」「女子大駅」「中学校駅」など極めてシンプルな駅名もユニークで、当サイトでも過去に二度、ユーカリが丘線についての記事が掲載されている(著者名敬称略)。
私もその独特な路線に興味を持ってユーカリが丘線に乗ってみたのだが、そこでラケットの輪の部分の景色が外側と内側で大きく違うことに気付かされた。
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なお、ユーカリが丘線は車両が小型であるため、車内に冷房が存在しない。 なので夏場は冷たいおしぼりとうちわが用意されている。
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冷房がない車内で少しでも快適に過ごせるようにという、なんとも粋な心遣いのサービスではないか。
さて、ユーカリが丘駅を出発した列車は、まずはラケットの柄の部分を走ることになる。高層ビルが連なる商業エリアを進み、「地区センター駅」を過ぎたあたりからは戸建てが並ぶ住宅街となる。
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このようにユーカリが丘線は環状線の外側にニュータウンが広がるものの、内側は一面の緑。そのあまりに極端な景色のギャップに驚き、なぜこうもハッキリと違うのか不思議に思った次第である。