広告企画♪ 2016年1月28日

お取り寄せでデニーズ新メニューを開発する

自分で作っといてなんですが、超美味かった。
自分で作っといてなんですが、超美味かった。
今回、「セブン&アイがやっている通販『オムニ7』のコラボ記事なんですけど、なにかできませんか」と編集安藤さんから依頼をもらった。

それじゃあということで『オムニ7』を見て回っているうちに、ちょっと面白いものが売られているのを見つけた。セブン&アイグループであるファミレスチェーン、デニーズの食材やお皿だ。

これを使って自宅でデニーズ感のある新メニューの開発をしてみる、というのはどうだろうか。
1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。(動画インタビュー)

前の記事:最新の霊柩車とか棺桶の展示会を見てきた

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ファミレスとは、パンケーキとハンバーグだ

デニーズと言えば、一昨年、昨年と続けて「パンケーキ食べ放題」を実施して話題になった。

で、そのパンケーキの素であるミックス粉が『オムニ7』で売られている。
パンケーキミックスやコーンスープ、皿もデニーズのやつ。
パンケーキミックスやコーンスープ、皿もデニーズのやつ。
数量が一番少ないヤツで10パックから、というのはやはりパンケーキ食べ放題を意識してのロットだろうか。

自宅で10パックのパンケーキミックスって、ほぼ無尽蔵に近い数量である。(一袋でだいたい5~6枚焼ける)

この無限のパンケーキミックス資産を元手に新メニューを開発してみよう。
で、デニーズとかセブン&アイの人に試食してもらって、あわよくば本当に店舗で新メニューとして採用してもらうという流れになるといい。

ただ、パンケーキミックスだけを使って新メニュー開発、というのは難易度が高そうだ。ここはもうひとつ、ファミレス感のある食材を組み合わせる方式を取りたい。
さすがセブンの人が推すハンバーグだ。いっぱい置いてるぞ。
さすがセブンの人が推すハンバーグだ。いっぱい置いてるぞ。
ファミレス感のある食材と言えばなにか。

もちろん、ハンバーグだ。

ハンバーグはザ・ファミレスであり、ファミレスとハンバーグはほぼ同じ意味の言葉だ。ハンバーグ、おいしいし。

ただ、残念ながらオムニ7ではデニーズのハンバーグは売られていない。

新メニューとしてパンケーキとハンバーグを使いたいんですけど…とセブン&アイの担当の方に伝えると、「イトーヨーカドーやセブン-イレブンなどにある、セブンゴールド『金のハンバーグ』が激烈オススメです。」と返事が来た。
「ついでにヨーカドー店内手作りのサンドイッチも檄ウマです」ってオススメされたけど、今回は企画がブレそうなので我慢した。
「ついでにイトーヨーカドー店内手作りのサンドイッチも激ウマです」ってオススメされたけど、今回は企画がブレそうなので我慢した。
そうか、激烈オススメなのか。じゃあそれに乗ってみよう。

今日から僕がデニーズだ

さて、イトーヨーカドーでハンバーグを調達しているあいだに、オムニ7からパンケーキミックスとデニーズのお皿が届いた。
おおお、パンケーキミックスの重量感よ。
おおお、パンケーキミックスの重量感よ。
パンケーキ50枚以上焼ける粉。全部で2,5kg。
パンケーキ50枚以上焼ける粉。全部で2,5kg。
いよいよ、デニーズきだて家店の開店である。

メニューは「シェフの気まぐれパンケーキとハンバーグ」のみである。
初手は定石通りのパンケーキを焼いてみよう。
初手は定石通りのパンケーキを焼いてみよう。
何も考えずに焼いてもふっくら膨らむ。これがデニーズのパンケーキ粉の実力か。
何も考えずに焼いてもふっくら膨らむ。これがデニーズのパンケーキ粉の実力か。
新メニューを考案する、と言いつつ、まずはザ・普通のパンケーキを焼いてみる。

そういやファストフードの朝メニューで「パンケーキでハンバーグを挟んだやつ」というのを食べたことがある。

まずはすでにあるメニューから挑戦していくことにしよう。
金のハンバーグ、ソースたっぷりで美味そう。
金のハンバーグ、ソースたっぷりで美味そう。
あー、これ美味いやつだ。たぶん美味いと思う。
あー、これ美味いやつだ。たぶん美味いと思う。
パンケーキの上に、レンジで温めたハンバーグをのせて、サンドする。

シンプル。
新メニュー案1号『デニーズのパンケーキでハンバーグ挟んだやつ』。お皿もデニーズオリジナルの皿。
新メニュー案1号『デニーズのパンケーキでハンバーグ挟んだやつ』。お皿もデニーズオリジナルの皿。
パンケーキの甘い匂いと、デミグラスソースのちょっとスパイシーな匂いが意外とマッチしてる。

何の工夫もなくハンバーグを挟んだだけだが、これ、いけるんじゃないか。
いただきます。
いただきます。
…普通。
…普通。
とりあえず、一口目の感想は「パンケーキでハンバーグ挟んだような味だな」だ。

想像していた通りというか、あー、パンケーキでハンバーグ挟んだらこういう味だよね、たぶん、というライン上からほぼはみ出しがない。

口の中も、パンケーキの味とハンバーグの味がするだけである。二つが合わさって美味さ倍増、みたいなこともない。普通だ。

前に食べた「パンケーキでハンバーグを挟んだやつ」は、パンケーキの中にシロップが入ってたりと何か味に工夫がしてあったはずだ。さすがに、ただ挟んだだけでは駄目か。

次はちょっと違う方向性でアプローチしてみよう。


デニーズの商品開発してる人はこういうこと毎日やっているんだろうか。


オムニ7で家をデニーズに。

ハンバーグ蒸しパンは肉まん的に美味い

パンケーキミックスの応用としてメジャーなのが、水で溶いた粉を蒸して作る蒸しパンだ。
とりあえず蒸し器に放り込んでしまえばほぼ失敗もないので、むしろパンケーキを焼くよりもずっとラクでいい。

次は、この蒸しパンにハンバーグを最初からブッ込んでしまおうという算段である。
マジか!というぐらいたっぷりと胡椒を入れるとうまい。
マジか!というぐらいたっぷりと胡椒を入れるとうまい。
この蒸しパンのタネを作るとき、なんとなく入れてみた胡椒が大正解。

普通に料理の味付けとして入れるのの倍量ぐらいをガーッと投入することで、もともと甘い味のパンケーキ蒸しパンがピリッと締まる。
直火焼き『金の和風ハンバーグ』を使用。
直火焼き『金の和風ハンバーグ』を使用。
最初から焼き目がついてうまそうな金のハンバーグ。温めずに1cm角ぐらいに刻む。
最初から焼き目がついてうまそうな金のハンバーグ。温めずに1cm角ぐらいに刻む。
今回はハンバーグをタネに混ぜ込むので、煮込み系でソースたっぷりの『金のハンバーグ』ではなく、直火焼きバージョンの『金の和風ハンバーグ』を使った。
刻んだハンバーグとチーズがin。
刻んだハンバーグとチーズがin。
あと、写真ではよく見えないが、ハンバーグの半分ぐらいの量の溶けるチーズも混ぜ込んでいる。

先ほど工夫せずにハンバーグとパンケーキを合わせて失敗したので、今回はいろいろと足してお互いの間を取り持ってやるのだ。
このドロドロした液体が、ちよっと蒸すだけで魅惑の変身を。
このドロドロした液体が、ちよっと蒸すだけで魅惑の変身を。
ざっと混ぜたタネを紙カップに流し込んで、蒸し器で10~15分ほど蒸してやれば完成だ。
幸せな湯気と共に新メニュー案2号『蒸しパンにハンバーグごろごろ入ってるやつ』完成。ふかふかだ。ふかふか。
幸せな湯気と共に新メニュー案2号『蒸しパンにハンバーグごろごろ入ってるやつ』完成。ふかふかだ。ふかふか。
蒸し上がりは大きくふくらんで、中から具のハンバーグがごろごろ飛び出している。
これはもう絶対に間違いのないやつだ。食べる前から美味いやつ。
マズくなりようがない、うっとりするようなビジュアル。
マズくなりようがない、うっとりするようなビジュアル。
ふっかふかの蒸しパンから湯気がほこほこと上がってるだけでも幸せ過ぎるのに、さらに溶けたチーズが表面からぶしゅぶしゅと吹き出している。

これはヤバい。幸福感ガバーッと煽りすぎだろう。
あー。もうこれ口に入れる前から美味いわー。
あー。もうこれ口に入れる前から美味いわー。
やっぱり予定調和的に美味い。「もふ」と笑うぐらいの美味さ。
やっぱり予定調和的に美味い。「もふ」と笑うぐらいの美味さ。
うす甘い蒸しパンにかぶりつくと、ごろっと肉肉したハンバーグが出てくる。

味わい的には、どこを食べても肉っぽさが感じられる肉まん、みたいな感じか。さらに、生地に溶け込んだチーズの塩気と旨味も出てきて、最後ににたっぷり入れた胡椒のビリビリ感が〆る。

甘み、肉、チーズ、胡椒のピリッ、が延々と口の中でループするのだ。
ふかふか、かつ、肉。食感も魅惑的。
ふかふか、かつ、肉。食感も魅惑的。
食べてても味が常に変化して飽きるポイントが無いので、ずっと食べ続けて、ふと気がついたら満腹、という非常におそろしい食べ物である。


次はさらに凶暴なメニューに挑戦。


この流れだとオムニ7も美味しい食べ物に聞こえる。

もうひとつ、アメリカンドッグ的に美味いやつ

蒸しパンが美味しくできたので、ついでにもう一品作ってみよう。

焼く・蒸すと来たので、今度は揚げだ。パンケーキミックスを揚げるといえば、アメリカンドッグである。
今度はタネに粉チーズを。
今度はタネに粉チーズを。
先ほどの蒸しパンにおいてチーズがわりといい働きをしてくれた。

今度は周りの衣が香ばしく揚がることを期待して、粉チーズを入れてみた。
中はハンバーグの細切り。
中はハンバーグの細切り。
『金の和風ハンバーグ』を細く切って串に刺したものに、粉チーズ入りのパンケーキミックス衣をつけて油に投入する。
急激に膨らんで浮上してくる揚げ物。動きが楽しい。
急激に膨らんで浮上してくる揚げ物。動きが楽しい。
最初は揚げ鍋の底に沈んでいたのが、数秒すると「ぶわっ」と膨らんで浮き上がってくる。この膨らみっぷりは、何回見ても飽きない。なかなかのアトラクションっぷりだ。

しかも、それだけ一気に膨らむということは、中がふわふわに仕上がっているという証拠でもある。これもまた期待できそうだ。
新メニュー案3号『アメリカンハンバーグドッグ』。またしても美味いの確定。
新メニュー案3号『アメリカンハンバーグドッグ』。またしても美味いの確定。
少し揚げすぎた感はあるが、ここは香ばしさがアップしたと解釈したい。

衣の香ばし甘い匂いと、チーズが少し焦げた匂い。さらにケチャップなんかかけた日にはもう、たまったものではない。
揚げたてアメリカンドッグの熱さを表情で表しています。
揚げたてアメリカンドッグの熱さを表情で表しています。
熱い。うまい。熱うま。
熱い。うまい。熱うま。
これはすごいのできた。

あつあつの表面をカリカリッと噛むと、超ふわっふわでほんのり甘い衣の層と、いかにも肉!という存在感のあるハンバーグ層がダブルで口に入ってくるのだ。

とにかく肉と衣の全体的な甘じょっぱさにケチャップの甘じょっぱさが加わって、超美味い。
軽く見積もっても「最高!」だろう。
カリカリ層・甘ふわ層・ハンバーグ層の3層構造。
カリカリ層・甘ふわ層・ハンバーグ層の3層構造。
一般的なアメリカンドッグと比べた場合、中身がソーセージよりもハンバーグの方が肉の存在感が強くて、ガツンとした食べ応えになる。

甘さがあってカリふわ食感のメンチカツ、というのが近い表現かもしれない。

よし、じゃあこのアメリカンドッグと蒸しパン、セブン&アイの人らに食べてもらおう。

本当に試食してもらう事になった

企画を考えていたとき、安藤さんと僕で

「いい新メニューできたら、セブン本社持っていって試食してもらいましょう」
「実際にデニーズで新メニュー採用してもらったらロイヤリティとか発生しますかね」

とキャッキャしながら盛り上がっていたのだが、実際に本気でこういう場を設定されると、大人は緊張するのだ。
オムニ7の担当さんやイトーヨーカドーの販促マネジャーさんなどに囲まれ企画説明をする僕。ビジネスの現場感が漂う。
オムニ7の担当さんやイトーヨーカドーの販促マネジャーさんなどに囲まれ企画説明をする僕。ビジネスの現場感が漂う。
最初は「パンケーキを焼いて刻んでから固めてもう一度焼くパンバーグとか、どうかな」など悪ふざけメニューを考えていたのだが、ちゃんとしたのを作っといて良かった。
あれ、ここデニーズ?
あれ、ここデニーズ?
「蒸しパン、おやつっぽくないですね。ちゃんと食事として食べられる」
「胡椒がすごくいい。大人味」
「アメリカンドッグ、これイトーヨーカドーでお総菜として出せたらおもしろいかもね」
試してみたらうまかった系の発見。
試してみたらうまかった系の発見。
「和風ソースかけたら大人っぽい味だ!」
「アメリカンドッグが大人になりましたよ!」

ついでに、試作段階では普通にケチャップをかけていたアメリカンドッグだが、金のハンバーグに付属している和風おろしソースをかけるとさらに美味くなるという発見もあった。

よかった。おおむね高評価である。

残念ながら「明日からデニーズの新メニューにしましょう。早速ロイヤリティの計算をします」という話にはならなかったが。 それでも、イトーヨーカドーのお総菜として出せたらおもしろい、という評価がもらえたのは嬉しい。

せっかくなので、イトーヨーカドーなりデニーズなりで新メニューとして採用してもらえるまで企画を続けさせてもらえないものだろうか。

オムニ7でデニーズオリジナルのパンケーキミックスを、近所のセブン-イレブンでハンバーグをそれぞれ購入すれば、自宅でデニーズ感たっぷりに新メニューが食べられるので、これを読んでいる人はぜひお試しいただきたい。

ちなみにパンケーキ以外にも、カレーやビーフシチュー、あんみつといったデニーズメニューを自宅に届けてもらえるので、更なる新メニュー作成に挑戦するのもアリだ。(そのまま食べてももちろん美味しい)
モノによっては自宅じゃなくヨーカドーやセブン-イレブン店頭でも受け取り可能。オムニ7、便利。
モノによっては自宅じゃなくイトーヨーカドーやセブン-イレブン店頭でも受け取り可能。オムニ7、便利。


こうしてわが家はデニーズになっていったのでした。


オムニ7おそるべし。

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