特集 2015年12月16日

本場名古屋のコメダ珈琲の奥深さ

皆さんご存知のコメダ珈琲です。
皆さんご存知のコメダ珈琲です。
最近すごくお店が増えていて、日本各地に出店しているコーヒーチェーンのコメダ珈琲だけれども発祥は名古屋である。

僕も名古屋に引っ越してからはコメダ珈琲にちょくちょく行っているのだが、何店舗か行って気づいた。コメダ珈琲、これはただのチェーン店じゃないな…?
1983年三重県生まれ、大阪在住の司法書士。
手土産を持参する際は消費期限当日の赤福で受け取る側に過度のプレッシャーを与える。

前の記事:ツリーハウスに札幌時計台、ネオキタロー村がすごい

> 個人サイト owariyoshiaki.com

コメダのくつろがせる力は異常

コメダ珈琲は名古屋発祥のコーヒーチェーンということで、他の地域のコーヒーチェーンとは少し違った特徴がある。
コーヒーに豆が付いてくるのがコメダ。豆がコメダ。
コーヒーに豆が付いてくるのがコメダ。豆がコメダ。
コメダでは飲み物を頼むと豆が付いてくる。コーヒーに豆…?と思うが意外と合う。小袋で出てくるので持って帰れるのも嬉しい。
座り心地が良くて、広い席。隣の席との感覚が広いのも良い。
座り心地が良くて、広い席。隣の席との感覚が広いのも良い。
雑誌や新聞がたっぷり。
雑誌や新聞がたっぷり。
その豆をつまみながら広い席で悠々と雑誌や新聞を読む。他のコーヒーチェーン店のようにちょっと息抜き、で行くお店ではなくゆったりくつろぐお店。お客さんがみんな1、2時間いちゃうような喫茶店なのである。

知ってるコメダはこういう感じ

そのコメダ珈琲、チェーン店なのでどこも大体同じ感じ。行ったことがある人ならばどこも見覚えがあるだろう。
素朴な感じの外観に、看板。最近出来た店舗は看板縦バージョンが多い気がする。
素朴な感じの外観に、看板。最近出来た店舗は看板縦バージョンが多い気がする。
入り口はレンガ造り。
入り口はレンガ造り。
中は薄い色の木を基調で、椅子は赤いベロア。
中は薄い色の木を基調で、椅子は赤いベロア。
コメダである。すごくコメダ。実はこのお店はコメダの本店。コメダofコメダである。そのコメダがこれである。初めてきたけど完全に見たことある。コメダに行ったことがある人もきっとそうだろう。
これが…、コメダ…ッ!?
これが…、コメダ…ッ!?
が、しかし名古屋ではたまにこんなコメダに出くわしたりするのだ。

レトロコメダの渋さ

先ほどの内装のお店、見た感じ全然コメダじゃないけれどれっきとしたコメダ。外観もレンガじゃないけれどコメダなのだ。
渋い、渋いけどコメダ。
渋い、渋いけどコメダ。
少し感じが違うかなと思いながら入ったらば先ほどの光景。雰囲気は完全に純喫茶。入るところを間違えたのではないか感が凄い。
テーブルが麻雀のゲーム機なコメダ。
テーブルが麻雀のゲーム機なコメダ。
しかもテーブルは麻雀のゲーム機である。なんというチェーン店感の薄さ!
モデル店 コメダ…?
モデル店 コメダ…?
コメダ名物の料理の写真が貼ってあったりと、確かにコメダではあるな…。と思って見回すと「モデル店 コメダ」という文字が。

なんだろうと思って聞いてみたら、このお店が今あるコメダ珈琲の店舗の中で一番古くて、チェーン展開する際にモデルとして扱われたお店だそう。

コメダ珈琲、最古のお店…!そりゃあこれだけ年季が入っているのも納得だ。

コメダ珈琲とはなにか

最古のコメダのメニュー
最古のコメダのメニュー
よくあるコメダのメニュー
よくあるコメダのメニュー
最古のコメダはメニューも違う。これは同じお店なのか。元々50年以上前から喫茶店として営業していたのが44年前にコメダ珈琲になったのでその時から残っているメニューもあるからということだ。
ウインナーコーヒー(クリーム入りであまりにも有名)。
ウインナーコーヒー(クリーム入りであまりにも有名)。
アイス・コーヒー(親しまれている冷コーヒー)。親しまれ具合…?
アイス・コーヒー(親しまれている冷コーヒー)。親しまれ具合…?
あっ、完璧にコメダ珈琲だ。
あっ、完璧にコメダ珈琲だ。
コメダオリジナルと言っても、きっとまた違う感じのが…。と思いながら待っていたが、来たものを見て感じる既視感。あっ、コメダ珈琲だ!

この並々と注がれたミルクに、コーヒーを頼むと付いてくるモーニングセットのパンの厚さ、切れ込みの具合。完全にコメダ珈琲である。他のコメダ珈琲もこんな感じなのである。
コーヒーカップは他のお店と形も、ロゴの色も内容も違う。
コーヒーカップは他のお店と形も、ロゴの色も内容も違う。
食べてもコメダ。そして、店内に流れる空気が完全にコメダのそれ。席がゆったりとしていてそれぞれにくつろげる。

内装は全然違うしBGMもラジオだったり客の平均年齢が他よりも30歳くらいは上っぽい感じがするけれど、ここはコメダだなぁと思える店舗であった。

一体コメダ珈琲とはなんなのか。混迷を深めたまま次のコメダを見てみましょう。

最近のコメダでも変わりコメダが

先ほどのコメダは最古のお店なので特に変わっていたのだが、最近出来たであろうお店でも名古屋では変わったお店をたまに見かける。
小屋感がすごい。中は普通の内装であった。
小屋感がすごい。中は普通の内装であった。
マンションに続く階段の踊場みたいな所のコメダ。である。マンション専属感が凄いけれど、実際にこのマンションに住んでたら使うかな?隣の部屋の人と頻繁に顔合わせそうで避けるかな…。でもコーヒーチケットとか買っておいたら超便利だろうな…。

などと全くする必要のない想像が掻き立てられる。私は、欲しい。このコメダ、超ほしい。
ロードサイドコメダ。
ロードサイドコメダ。
続いてはロードサイドコメダ。道沿いにあるコメダでとても一般的な感じに見える。
しかし中に入ってみると。
しかし中に入ってみると。
カウンター席の真ん中に池?がある。
カウンター席の真ん中に池?がある。
普通っぽい外観をしておいて入ったら池。居抜き物件なのか、バブルっぽさが凄い。

最近新規出店するコメダはコメダとして作られ、コメダコメダしい作りとなっているが、名古屋ではこういうコメダがちょくちょくあるのがステキである。
ちなみにここではミニチョコノワールを食べた。熱々のデニッシュに冷たいソフトクリームが乗ってチョコがかかった激ヤバ案件。
ちなみにここではミニチョコノワールを食べた。熱々のデニッシュに冷たいソフトクリームが乗ってチョコがかかった激ヤバ案件。

パラレルコメダ

コメダっぽいけど…?
コメダっぽいけど…?
内装の雰囲気からそこはかとないコメダ感を覚えるが、決定的に違う椅子の色。これは…?おやおや…?と思うが
シロノワールがある。
シロノワールがある。
このコップは、たっぷりアイスコーヒーのコップ!
このコップは、たっぷりアイスコーヒーのコップ!
更に随所から感じるコメダ感。実はここ、コメダが運営する「おかげ庵」という甘味喫茶なのである。なので色々と共通点があったりするが、抹茶シロノワールはここでしか食べられないという特別感である。

もちろん席は広いし隣席との間隔も広い。雑誌や新聞も完備しているしコメダ要素は満たしている。さっきの最古のコメダがコメダなのであれば、ここもコメダなのではないだろうかと思ってしまう(くらいには感覚がわからなくなっている)。
はい美味い~。はいサイコー。
はい美味い~。はいサイコー。
そしてこの緑のコメダでは鉄板ナポリタンが食べられるのだ(メニュー名はレトロスパゲッティ)。そんなにピックアップされないが、鉄板ナポリタンは名古屋メシの一つでめっぽう美味い。
レトロスパゲッティと名乗っているが結構モダンな味付けだったので、チーズたっぷりとタバスコをかけてジャンクさを増して卵のまろやかさと合わせるとすっげぇ美味い。
レトロスパゲッティと名乗っているが結構モダンな味付けだったので、チーズたっぷりとタバスコをかけてジャンクさを増して卵のまろやかさと合わせるとすっげぇ美味い。
様々なところに出店して、名古屋名物感が薄れてきたコメダ珈琲であるが、この緑のコメダは愛知県内にしかなく、ここでしか食べられない抹茶シロノワールや名古屋メシも食べられるので県外からの方に良いのではないか。
団子って、焼き具合でかなり味変わるのな…。
団子って、焼き具合でかなり味変わるのな…。
それに加え自分でお団子を焼いて食べられたりとまだまだ引き出しがあるので緑のコメダは侮れないぞ…!(緑のコメダではなく「おかげ庵」です)
うまい。
うまい。

レトロコメダの薄いコメダ感

窓のウインナーコーヒー、カフェオーレというフォントが良い。
窓のウインナーコーヒー、カフェオーレというフォントが良い。
続いてはコメダ珈琲今池店。こちらもかなりの古参だと聞いてやって来ました。古参のコメダはやはり味があってとても良い。
トイレ行ってたら俺が読んでた新聞とおばあちゃんが読み終わった新聞を取り替えてて「新聞変えちゃったけどいい?」っておばあちゃんが聞いてきた。かわいい。いいよ。
トイレ行ってたら俺が読んでた新聞とおばあちゃんが読み終わった新聞を取り替えてて「新聞変えちゃったけどいい?」っておばあちゃんが聞いてきた。かわいい。いいよ。
中に入ってみるもやっぱりコメダ感は薄い。レトロコメダは全体的に重厚な感じを受ける。これが歴史か。
この椅子スゲーかわいい。
この椅子スゲーかわいい。
内装も全然違うし、スペースも狭め。結構普通の喫茶店っぽい。が、よく見ると椅子の座面がコメダのソファーと同じ生地だ!隠されたコメダの香りを見つけ出す、みたいになっている。
うわっ、ぜんぜん違う。
うわっ、ぜんぜん違う。
コメダの要素を探そうとメニューを見て驚いた。全然違う!最古のコメダもメニューの体裁は違ったが普通のコメダを踏襲しつつ加えて何点かのメニューがあった。

しかしこっちはそれぞれの値段も違う(ちょっと安い)し、シロノワールなどの看板メニューがない。俺の好きなエビカツサンドもない!
ここには無い俺の好きなエビカツサンド。プリップリで美味い。
ここには無い俺の好きなエビカツサンド。プリップリで美味い。
こ、この違いはすごく大きいのではないか。サイゼリヤに行ったら「ウチだけミラノ風ドリアやってないんですよ」って言われるようなものだろう。一体どうなっているんだ…。

コメダオリジナル

僕「スミマセン、ここのメニューって他のコメダとすごく違うと思うんですけど何か理由があるんですか?」

店員さん「あぁ、ウチは完全に独立してるからメニューもオリジナルなんですよ」

僕「えっ、独立してるんだったらコメダの看板掲げちゃっていいんですか!?」
モーニングセットは完全にコメダのそれであった。
モーニングセットは完全にコメダのそれであった。
店員さん「実はこの店のオーナーと奥さんと弟さんがコメダを始めてまして」

おおっ!?創業者間の争いか!?餃子の王将と大阪王将みたいな話か!?

店員さん「フランチャイズの方はフランチャイズで広げていって、オーナーとして所有しているところは完全に独立して残しておこうって感じみたいです。なので、このお店はコーヒーも自家焙煎なんですよ」

なんとっ、ケンカ別れとかじゃなく初心忘れるべからずみたいな話だった!
この2店舗だけが自家焙煎…!
この2店舗だけが自家焙煎…!
その話を聞いてからだとメニューが少ないのも、これが原点…。みたいな感じで感慨深い。

図らずもコメダの聖地みたいなところにきてしまった感じだけれど、モーニングセットは他で食べたのと同じような感じだったのでコメダソウルはきちんと浸透しているんだと思う。

コメダの本店限定で、「名古屋名物 モーニングの概念を破壊する」が行われていた。
コメダの本店限定で、「名古屋名物 モーニングの概念を破壊する」が行われていた。
チェーン店だからどこでも同じだろうと思っていたけれど、回ってみると色々と違いがあって面白かった。

フランチャイズとしてお店を始めたんじゃなく、お店をやっていてフランチャイズに加盟した場合や直営店(どちらも古い事が多い?)などでは結構裁量があるみたいだ。

全国展開して名古屋間が薄まったコメダ珈琲だけれども、まだまだ名古屋にしかない名物感があったりするぞ!今一度コメダに行ってみてはいかがかな。私は最古のお店が気に入ったのでまた行きます。
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