アキバの裏通りに自販機コーナーが
見ているだけでテンション上がる自販機コーナー!
時々、ムショーに行きたくなってしまう「自販機コーナー」。
飲み物や食べ物、色んな自販機が狭い空間にミッシリと詰め込まれた、あの秘密基地感。別段、買いたい物がなかったとしてもワクワクしちゃいますよね。
ちなみにココは群馬県にある、手作りそばが自動で買えるという自販機コーナー
しかし、自販機コーナーがある場所といえば郊外のロードサイドというのがお約束。都心にはほどんどないんじゃないかなぁ~……と思っていたんですが、先日、発見しました!
都心も都心。JR秋葉原駅から徒歩3分くらいの場所
みんな大好き「肉の万世ビル」の裏手にあるんです!
秋葉原なんて、しょちゅう行ってるのに知りませんでしたねぇ
奥までミッシリ自販機が詰まっています! ちょっとエロ自販が売られていそうな雰囲気ですが、NO エロです
さてさて、電脳シティー・秋葉原からほど近い場所に、こんなちょっとレトロ感漂う自販機コーナーがあるというのも意外なんですが、ここの自販機で売られているのもかなり意外なものでした。
カオスにもほどがある品揃えだ!
まあ、ジュースは普通ですよねぇ
お菓子なんかもありがちです
秋葉原という立地を考えれば「おでん缶」も意外ではないでしょう……しかし!
コレは予想外のラインナップ!
ビスケットからフルーツみつまめ、栗の甘露煮、金目鯛炊き込みごはんの素、そしてハイパーヨーヨーまで……。こんなの自販機で買うものかなぁ? そして、どんな組み合わせなんだ!?
さらに、クワガタやカブトムシのおもちゃ
電車のおもちゃ、シュミテクト、パイの実(金平糖入り)
「鈴いろいろ」って……そして2020円って……!
ワケが分からなすぎます……
時々、変わった商品が入った自販機ってありますけど、それにしても変わり過ぎている商品ラインナップ……。とりあえず自販機に入れられるサイズならば何でも入れちゃおう、という空気が漂っております。
この並びだと食べられると思っちゃいそうですが、おそらく食用ではない「ヒマラヤ岩塩」
バランス釜のお風呂に入れると錆びちゃうそうです
また、商品ラインナップが変わっているだけではなく、やたらと(テプラの)注意書きが多いのもこの自販機コーナーの特徴なんです。
エモーショナルすぎるメッセージたち
まあまあ、このくらいの注意書きは普通かなと思いますが
「みんなの三ツ矢サイダー しゅわとばあ~ん」
うーんと、「しゅわとばあ~ん」って何? サイダーを口に入れたときのシュワシュワ感を表現した言葉だとしたら……なかなか詩的です。
それにしても「旨味深蒸カテキン満載」というのはウソでしょう! おそらく、前にお茶か何かを入れてた頃の名残なんじゃないかなぁ?
そして、その横にはもっとよく分からない注意書きが……。
「三ツ矢サイダー135年飲み続けられている理由がある。それは佐知子に聞いてくれ。佐知子は恐かった」
誰だよ、佐知子!?
このように、もはや注意でも何でもない、オーナーさんが書きたいだけのメッセージもいっぱい貼り付けられています。
「やきとり缶が一番、電話は三番、昭和ですみません」
「カステラ一番……」でお馴染み文明堂のCMが元ネタなんだろうけど、だとしたら「電話は二番」じゃないでしょうか?
「ドロップは、佐久間式、夜は赤羽式です」「馬肉を喰って、人生を駆け抜けよう」
この辺になってくると、もはや何も頭に入ってきません。
「おっぱいの乳首の味420円」
「この建物内にて、煙草喫煙禁止です。また、吸い殻を捨てることも禁止です。違反者には、5250円を支払っていただきます。隣家はマンションで、赤ちゃんも寝ています。火災の原因となります。当然、警察の事情聴取となります。ご了承ください」
うわーっ、ものすごい注意書き……。
それにしてもなんで罰金が「5250円」なんていう中途半端な額なんでしょうか? 消費税? ……だとしたら5400円だけどね。消費増税前に貼ったんですかねぇ?
ここまでくると、ちょっと読む気も失せるような情報量の多さ!
注意書きが重なりまくって、逆に何も伝わってきません
そして、ゴミ箱にまでギッシリと注意書きが……
ちょっとした商品説明やオヤジギャグなど、ユーモア系の注意書きだけかと思いきや、本気で怒りを滲ませる警告文も。テプラでやたらと感情的なメッセージを伝えられると、逆に恐いです!
そして、奥に入るとさらにエモーショナルな注意書きが……。
「ここはトイレではありません。大便や小便をする人は、男女に関係なく、顔股間の写真・動画を永久に公開します」
「落書きの犯人へ 男女問わず○○を出刃包丁で切り落とす」
よい子も読んでるデイリーポータルZに、あまりにもふさわしくないワードだったんで、一部ぼかしましたが、それにしても怖ろしいメッセージです。
「自販機に貼り紙、いたずらやアートくずれの書き込みをするものは、指20本切り落とす。人の迷惑を考えて下さい」
「指20本」って、両手両足の全指じゃないですか!? ……怖ろしすぎる!
ここまでバイオレントな警告をする必要があるのかどうかはともかくとして、「アートくずれの書き込み」という表現にはグッと共感できるものがあります。確かにムカつきますよね「アートくずれの書き込み」……。
まあしかし、こんなデンジャーな警告をするなんて、よっぽど怖ろしい人が管理しているんだろう……と思っていたんですが、ちょうど商品入れ替えのためにオーナーさんがやって来ていたのでビクビクしながらちょこっと話を聞くことに。
怖い人じゃないといいな
――あのー……このハードな注意書きはどうして……?
「いやあ、いたずらが多かったからねぇ……」
――効果ありましたか?
「さすがに減ったと思うけどねぇ」
――商品もやたらとバリエーション豊かですよね。
「まあ、ジュースばっかり売ってても仕方ないし、せっかくだから、機械に入れられる色んなものを売ろうと……」
――ジュースやお菓子以外のものも結構売れるんですか?
「東日本大震災の時なんかは、食べ物がものすごく売れたよ。コンビニやスーパーが品切れになってたから、売ってて助かったって聞いたけどね」
――ああー。
そういわれてみると、カンパンや非常食セット、食品缶詰などの保存食が多く売られていますね
「地震災害に備えましょう」という熱いメッセージが……リピートしすぎだけど
単にメチャクチャなラインナップが売られているだけかと思いきや、意外とちゃんとした意味があったんですね(?)。
こうなってくると、意味が分からなすぎた「鈴いろいろ」という商品も、「倒壊した建物に閉じ込められた時に鳴らすためのものなんじゃ?」と思えて……こないですね、さすがに。
今さらジュースと同列にアロマキャンドルやミートソースが売られていることには驚きもしませんが……
気になるのは「あったか~い」でも「つめた~い」でもない「常温」という表示
要は、節電の意味もあり、アロマキャンドルやお菓子を入れた自販機を冷やしたり温めたりするのはもったいないということで、常温営業しているみたいです。……いや、ジュースは冷やしたり温めたりしましょうよ!
せっかくなので買ってみましたが……うん、ぬるいね
アキバナンバー1変自販機
「おでん缶」などをはじめとして、秋葉原には変な自販機がいっぱいある……といわれていますが、そんな中でも明らかにココが変な自販機ナンバー1ですよ!
メーカーからのレンタルじゃない自販機の場合、値段設定も売るものも完全にフリーダムということらしいので、自販機経営にちょっと興味を持ってしまいました。