特集 2013年9月27日

イラッとするなぞなぞをアンケートで決める

なぞなぞ仮面がイラっとするなぞなぞをアンケートで決めるぞ-
なぞなぞ仮面がイラっとするなぞなぞをアンケートで決めるぞ-
以前「30年ぐらい前のなぞなぞ本のなぞなぞがおかしい」という記事で、おかしななぞなぞをいくつか取り上げた。

今回、その中でも特に「イラッ」とするなぞなぞを、アンケートシステムを使って決めた。
鳥取県出身。東京都中央区在住。フリーライター(自称)。境界や境目がとてもきになる。尊敬する人はバッハ。(動画インタビュー)

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昔の「いじわるなぞなぞ」はどれほどイラッとするのか?

30年くらいまえに流行ったいわゆる「いじわるなぞなぞ」というなぞなぞは、理屈がひねくれていたり、思いもよらないようなことが答えになっていたりと、いじわるというにはあまりにもひどいものが多い。

例えばこちら。

ナポレオンが「前へ進め!」と言っているのがポイント
ナポレオンが「前へ進め!」と言っているのがポイント
問題:ナポレオンが兵隊に「前へ進め!」といったのに兵隊は動きませんでした。なぜでしょう?

答え:「前へ進め!」は日本語なので、フランスの兵隊にはつうじなかった。
なるほど、フランス人の兵隊には日本語が通じなかったと……ではなぜナポレオンは日本語で命令したのか? その理由がわからない。

これでは問題を出された方もちょっと納得いかない。

「パンはパンでも食べられないパンは? こたえ、フライパン」みたいな、ダジャレを使った無邪気な「なぞなぞ」ならまだ納得できる。

しかし、いじわるなぞなぞは答えが屁理屈になっている場合が多く、問題の前提が甘いと、出題された方は正解を聞いても、理屈のほころびが気になってイラッとしてしまう。

正解が犯罪

むかしのいじわるなぞなぞはこれだけではない。イラッを通り越して「おいおい大丈夫か」というものもある。
秋~っ! じゃないの?
秋~っ! じゃないの?
問題:イチゴは春、スイカは夏とれます。では、リンゴはいつとれるか?

答え:八百屋のおじさんがいないとき
そうか、おじさんが目を離したすきにとっちゃえば……ってそっちの「盗る」か。万引きの手法が正解のなぞなぞってどうなの? という疑問がわく。

このネタ、実は落語の小話でよくあるやつだけど、落語の冗談ではなく、なぞなぞとして出題されると、思わず「えっ?」と思ってしまう。

人命が軽視されがち

人命が軽視されがちというのも、昔のいじわるなぞなぞには多い。とくにこの問題は人がいきなり死ぬ。
いきなり死ぬ
いきなり死ぬ
問題:ピンピンと元気な人に注射をしたところ、彼は、たちまち死んでしまった。どうして?

答え:A型の人にB型の血を輸血したから
当たり前だ。そんなことしたら拒絶反応で死んでしまう。

出血がひどくて瀕死の状態ならまだしも「ピンピンと元気」だった人になぜ輸血をしなければいけなかったのか? 本来のなぞなぞ部分以外にミステリーが多いなぞなぞである。

アンケートでいちばんイラッとくるなぞなぞを決める

以上、ちょっとイラッとくるなぞなぞの一部をごらん頂いた。

これらのちょっと「イラッ」とくるなぞなぞのうち、一番「イラッ」とするのは、どのなぞなか?
五反田電子商事株式会社のアンケートアプリ「ミライタッチ」を使用し、アンケートでいちばん「イラッ」としたなぞなぞを決めたいと思う。

いきなり具体的な商品名が登場して面食らった方も多いかもしれない。そう、この記事はミライタッチを紹介するという目的もあるのだ。(テレ東の平日午前中によくやっている「苦労して成功した老夫婦のドキュメンタリーだと思って見ていたら、じいさんがいきなり青汁飲みはじめた」というアレと同じ手法である)
「ミライタッチ」は、iPadをそのままアンケートのバインダーにしてしまうアプリだ。
「ミライタッチ」は、iPadをそのままアンケートのバインダーにしてしまうアプリだ。
専用アプリをインストールしたiPadからアンケートを集め、結果をリアルタイムに集計できるという便利なシステムである。

おそらく、アプリ開発者が想定した本来の使い方ではないかもしれないがなんとか、なぞなぞをアンケートアプリに落としこんだその結果が「「イラッ」とくるなぞなぞアンケート」というわけだ。

本来ならスマートなビジネスシーンで活躍しそうなアプリだが、今回は「なぞなぞ」というスマートとは対極にあるような泥くさい言葉遊びのアンケートをとることにした。ダンヒルのスーツでジャングルジムに登るようなものである。アンケートの彼岸に到達してしまっている。

粒ぞろいの「イラッ」とくるなぞなぞ5問を厳選

「イラッ」とくるなぞなぞアンケートは、ミライタッチのシステムを利用し「イラッとしたなぞなぞに、慰謝料をいくら請求したいか」を回答してもらうという仕組みだ。

最終的にイライラの度合いが金額の大きさでわかるという寸法である。
慰謝料を請求したくなるなぞなぞアンケート
慰謝料を請求したくなるなぞなぞアンケート
問題を確認し
問題を確認し
慰謝料の請求額を決定
慰謝料の請求額を決定
それでは、厳選した「イラッ」とくるなぞなぞ5問を紹介しよう。
なぞなぞ1
花咲じいさんが枯れ木に花をつけることができたのはどうして?

なぞなぞ1のこたえ
造花をつけたから(さかせたとはいってません)
なぞなぞ2
木の橋のたもとに「この橋わたるべからず」と書いてありました。さて、とんちじまん一休さんは、どうした?

なぞなぞ2のこたえ
うぬぼれて橋の真ん中をわたり、川に落ちた(橋は本当にこわれていたのでした)
なぞなぞ3
イチゴは春、スイカは夏とれます。では、リンゴはいつとれるか?

なぞなぞ3のこたえ
八百屋のおじさんが居ないとき
なぞなぞ4
ピンピンと元気なひとに注射をしたところ、彼は、たちまち死んでしまった。どうして?

なぞなぞ4のこたえ
A型の人にB型の血を輸血したから
なぞなぞ5
ナポレオンが兵隊に「前へ進め!」といったのに兵隊はうごきませんでした。なぜでしょう?

なぞなぞ5
「前へ進め!」は日本語だから、フランスの兵隊には通じなかった
以上、どのなぞなぞもまじめに解こうとすると「イラッ」とする問題ばかりだ。

慰謝料の額は1円から100万円までで、それぞれどの問題がどれほどの慰謝料を請求されるだろうか?

意外とみんななぞなぞにやさしい?

クラブイベント中にもアンケート収集
クラブイベント中にもアンケート収集
先日、渋谷ヒカリエで行われた「地図とバレンチノ展」や「マルチネレコード&デイリーポータルZクラブイベント」など、人のあつまる場所でコツコツとアンケートを収集。21人の人にアンケートを答えてもらった。

この集計結果をまとめたのが下のグラフだ。
各問題の平均慰謝料
なぞなぞ1/216582円(花咲じいさんが枯れ木に花をつけることができたのはどうして?)

なぞなぞ2/288760円(木の橋のたもとに「この橋わたるべからず」と書いてありました。さて、とんちじまん一休さんは、どうした?)

なぞなぞ3/261361円(イチゴは春、スイカは夏とれます。では、リンゴはいつとれるか?)

なぞなぞ4/461221円(ピンピンと元気なひとに注射をしたところ、彼は、たちまち死んでしまった。どうして?)

なぞなぞ5/238564円(ナポレオンが兵隊に「前へ進め!」といったのに兵隊はうごきませんでした。なぜでしょう?)
そして各問題のヒストグラムはこちらだ。
!
ヒストグラムを見てみると、どの問題も一番多い請求額はだいたい10万円ぐらいまでで、法外な慰謝料を請求するひとはそんなに居ないということがわかる。平均額を見ても、1件を除いてすべて20万円代に収まるという結果になった。

なんだ、みんななぞなぞにやさしいぞ。

唯一、慰謝料平均額が40万円を超えたのが「A型の人にB型の血を輸血しちゃった」というやつだ。
これはヒストグラムをみてみると上限いっぱいの100万円近い慰謝料を請求した人が5人もいたことがわかる。
やはり、人の生き死に関することは、なぞなぞであっても眼差しが厳しくなるということだろう。

みんななぞなぞに対してやさしい

今回、アンケートをとってわかったことは、みんな「いじわるなぞなぞ」に対して寛容だということがわかった。

「花咲かじいさんが枯れ木につけたのは造花でしたー」

「あぁ、そう」

これが大人というものか、余裕を感じる対応である。たしかに屁理屈にいちいち目くじらを立てていてもしょうがないのだ。

「いじわるなぞなぞ」の屁理屈にいちいち理屈で反論していた自分がちょっと恥ずかしくなってしまった。
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