子供視点で壱万円札を見る
たしかにポケモンカードのノリで見ると、壱万円札が圧倒的に強そうである。数字もでかいし。息子は
「他のお札は顔だけど壱万円は鳥で、人じゃないところがいい」
とまで言い切った。
いやいやいや、ちゃんと人も描いてあるよ。福沢諭吉が。が、息子的には鳥のインパクトが強すぎて諭吉の記憶が欠落してしまったらしい。
こんなにかっこいい鳥だったっけ??
しかし改めてじっくり壱万円札を見ると、予想以上に鳥がかっこいいことに驚く。これは平等院鳳凰堂の屋根に付いている鳳凰像とのこと。つまり火の鳥だ。
オモテ面。ちゃんと福沢諭吉もいます。
ウラ面。なるほどかっこいい。ポケモンカードだったらHP10000。
同じく改めてまじまじと見ていたかみさんからは、
「こんなに右側スカスカだったっけ…?」
との感想。
たしかに右側の空きスペースがけっこう目立つ。が、これは見る角度によって浮き出る文字がこの部分に入ってるから、ということも今回改めてじっくり見て初めて気づいた。(平成16年のリニューアルからそうなっている)
斜めから見ると「NIPPON」の字が見える。
5千円札の裏、初めて見たかも…
5千円札も改めてじっくり見てみると
カキツバタ。今までまったく見えてなかった。今回初めてちゃんと見たかも。。
野球界のエース、イチヨー(違
私の中にはまだ新渡戸稲造の5千円札の残像が残っていて、特にウラ面などは初めて見た感じさえした。
と、ここで今度は娘(9)から意表を突く発言が。
娘:「ここなんて書いてあるの?」
私:「樋口一葉。」
娘:「え…、イチロー?この人、男だったの?」
いやいやいや、樋口イチローじゃないよ!イチヨウ!
千円札は富士山。
これもクイズみたいに出されたらちゃんと答えられたかどうか怪しい。
なぜかアレンジされることの多い野口英世。
偽造防止萌え
お札と言えば、偽造防止のギミックがあちこちに仕込まれている。それらを探すのも地味ながら楽しい。
ご存知「すかし」。
「すき入れバーパターン」という第2のすかし。壱万円札は3本
五千円札は2本、千円札は1本。
ホログラムも付いてる。(壱万円、5千円)
千円札にはホログラムが無い代わりに、見る角度によって「1000」とも「千円」とも読めるギミックが付いてる。
サイドに施されたピンクのコーティング。
至るところに10000の字が入ってる。
目の不自由なかた向けの凸凹付きマーク。(古いお札だと摩耗が気になるところだが)
小さい字萌え
これも偽造対策の一環で、ものすごく小さい字があちこちに入ってる。
壱万円札。一見、ただの線に見えるが…
驚異的に小さい字でNIPPONGINKOと書いてある!
こんな模様の一部まで
台座のような部分も
NIPPONGINKONIPPONGINKONIPPONGINKONIPPONGINKO
5千円札に書かれている5000,5000,5000。これ自体も相当小さい字だが…
さらにその上の点線がよく見ればNIPPONGINKOというヤバさ。狂気すら感じる。
こちらは千円札に書かれている花のような模様。こんなところにまで1000,1000,1000。これもヤバい。
現在、鳥が入ってるお札は壱万円札だけ
ツルとかキジとか、いろんな鳥がいたような気がしてたが、現在はご覧のように壱万円札の鳳凰だけ。改めてじっくり見ることで、いかに自分が普段ちゃんと見てなかったかに気づかされる。これ見ながら酒でも飲めそうだ。
ちなみに、お札の写真を載せる時は、第三者がこれを印刷して偽札を作ると写真を載せた人まで罰せられる恐れがあるとのことから、赤線や「見本」という字を入れるのが一般的だ。
というわけで私も「実物がすぐ手に入るのにわざわざこんな写真を印刷する人なんて一億%いないだろうな…」と思いつつも、そのように処理しておいた。
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参考)