彦根イコールひこにゃん
唯一の彦根知識、ひこにゃん。
彦根といえばひこにゃん、くらいの知識しかないが、本当に彦根はひこにゃんだらけ。カロムをしに来たが、彦根に来たからにはひこにゃんは捨て置けない。
リアルひこにゃん(井伊直政)
彦根市民が知っているのならばひこにゃんももちろんカロムを知っているだろう。ひこにゃんに聞けば話が早い。なんなら、ひこにゃんとカロム対決をして彦根代表の座に就きたい。
ひこにゃん、どこだ、どこにいる。城か。とりあえず城に向かうことにする。
ひこにゃん、どこだ、どこにいる。城か。とりあえず城に向かうことにする。
ひこにゃん、ツノでかすぎない?
手作りひこにゃん
城に向かう道中でも沢山のひこにゃんが姿を現す。彦根に来るまではひこにゃんにあまり興味はなかったのだが、こうも見ると会ってみたくなってくる。ひこにゃん、ひこにゃん…
このポーズがかわいいのである。
ひこにゃ…丼!?
ひこにゃん、ひこにゃ、ひこね丼!?
地名+丼ってすごくいいと思います
ひこね丼、か…。
ひこね丼、全く知らなかったが気になる響きだ。だが、お店のメニューを見てみると、すし浜という店名で寿司からハンバーグ、から揚げ、冷やし中華にまで広がっている。
この広がり、迷走か余裕かサービス精神か。遠出してのお昼ご飯選びを失敗するとダメージがデカイ。入るべきかどうか、悩んでいたら小脇OL(長財布だけを小脇に持ったお昼休みのOL)がすっと入って行った。小脇OL行きつけとなると信頼できそうだ。
この広がり、迷走か余裕かサービス精神か。遠出してのお昼ご飯選びを失敗するとダメージがデカイ。入るべきかどうか、悩んでいたら小脇OL(長財布だけを小脇に持ったお昼休みのOL)がすっと入って行った。小脇OL行きつけとなると信頼できそうだ。
来客に合わせてやかんで出してくれるお茶がうれしい。
中に入ると一組一組にお茶をやかんで出してくれる。夏は冷たく、冬は温かいものを、好きなだけ気兼ねなく飲める心遣い。いいぞ、入って正解だったっぽい。
ひことろ丼味噌汁付き750円。
頼んだのはもちろんひこね丼。単品700円、味噌汁付き750円、うどん付き850円の中から単品だとなんとなく寂しいかなという思いからの味噌汁チョイス。寿司で松竹梅があるととりあえず竹を選んでしまう性格だ。
フタを開く時のワクワク感がたまらない。
フタを開くとあまからい香りが辺りに広がる。ひことろ丼とは牛スジ煮込みの丼のようだ。
トロトロに煮込まれた牛スジとしっかり味の付いたこんにゃくが美味い。アクセントを加える大葉にネギ。そこにトドメの温泉卵だ。
トッピングと言えば、で相性考えずパフォーマンスとしての温泉卵をよく見るが、これは計算された温泉卵。濃い目の味付けを一段上に引き上げている。
トロトロに煮込まれた牛スジとしっかり味の付いたこんにゃくが美味い。アクセントを加える大葉にネギ。そこにトドメの温泉卵だ。
トッピングと言えば、で相性考えずパフォーマンスとしての温泉卵をよく見るが、これは計算された温泉卵。濃い目の味付けを一段上に引き上げている。
赤こんにゃくがこの辺の名物らしい。
良い。ひこね丼凄く良い。何が良いって名前が良い。ちゃんと名物食べてるっていうお墨付きを貰ってるようで安心して観光気分が高まる。
どこ行っても地域名の付いた丼があれば下調べも簡単だし、地域側もおススメしたい物が簡単に押し出せて良いと思う。
どこ行っても地域名の付いた丼があれば下調べも簡単だし、地域側もおススメしたい物が簡単に押し出せて良いと思う。
カロム、存在するようだ
折角なのでカロムの事も聞いておこうか。
僕「ごちそうさまでした。あの、少し聞きたいんですがこの辺ではカロムってゲームがあるって聞いたんですが…」
店員さん「あぁ、ありますよ。ウチでもやってますよ、フフフ」
おぉ、本当に彦根市民は知ってるんだな、カロム。
僕「ごちそうさまでした。あの、少し聞きたいんですがこの辺ではカロムってゲームがあるって聞いたんですが…」
店員さん「あぁ、ありますよ。ウチでもやってますよ、フフフ」
おぉ、本当に彦根市民は知ってるんだな、カロム。
びわ湖ハイボールとは一体なんなのか。
僕「そのカロムっていうのやってみたいんですが、どこ行ったらやれるんですか?
」
店員さん「えっ、あぁー、ちょっと分からないですね。市の方に聞いてみたらどこかあるかも知れませんよ」
あっ、そんな気軽に出来る感じじゃないのか、カロム。そうか…そういえば近くに市役所があったな。
僕「そうですか、じゃあひこにゃんってどこにいますかね?」
店員さん「あぁー、お城の方に行ったらいるんじゃないでしょうかね」
よし、お城に行くぞ!
店員さん「えっ、あぁー、ちょっと分からないですね。市の方に聞いてみたらどこかあるかも知れませんよ」
あっ、そんな気軽に出来る感じじゃないのか、カロム。そうか…そういえば近くに市役所があったな。
僕「そうですか、じゃあひこにゃんってどこにいますかね?」
店員さん「あぁー、お城の方に行ったらいるんじゃないでしょうかね」
よし、お城に行くぞ!
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彦根城、自然豊か
ひこにゃんタクシー。前の自転車が意外とスポーティー
ひこにゃんを求めて汗だくになりながら彦根城へ向かう。この暑さだとひこにゃん毛並みでゆだってるのではないだろうか。
彦根城への入り口、トトロ出そう。
城への入場券を買って門をくぐると、緑が生い茂っていた。おおぉ、お城というと整備された白い壁を想像していたので驚いた。
看板の説明書きによると彦根城は出来るだけ自然を残して建設し、資材として利用したりしていたそうだ。
看板の説明書きによると彦根城は出来るだけ自然を残して建設し、資材として利用したりしていたそうだ。
きっと戦争の時にはこの橋壊して侵入防ぐ系のやつだ。
彦根城は現代の人の手が加わった様に見えるところがあまり無く、これ作った昔の人達すげーなと想像しやすくて楽しい。
城に着く前に汗だくでキツイ
昔の人は機械無しで城作るし、「敵が城にいるから矢とか鉄砲打ってくるけど堀を泳いで塀を登って捕まえて来い!」って言われたらホントに捕まえに行くから根性が凄い。絶対無理じゃん。
城に歩いていくだけで疲労困憊な僕は現代に生まれて本当によかったと思う。
城に歩いていくだけで疲労困憊な僕は現代に生まれて本当によかったと思う。
彦根城たーのしーなー
ちっちゃ!
ひーひー言いながらやっとの事でたどり着いた彦根城は意外と小ぢんまりとしていて可愛い。6畳部屋の6DK位でトイレ風呂無し、階段が急で物凄く怖かった。
びわ湖一望出来る。まさに殿様気分。
その代わり、眺望は最高で駅徒歩20分位と立地は良い。僕が現代の彦根城主であったなら毎週ビフォーアフターに応募しようか頭を悩ませていたと思う。匠の当たり外れでっかいからなー。
と、彦根城を堪能し、満足しかけたが気付いた、ひこにゃんいない!!
と、彦根城を堪能し、満足しかけたが気付いた、ひこにゃんいない!!
ひこにゃんは週休3日
しまった、まさかひこにゃんがいないとは。誰か、誰かにひこにゃんについて聞いてみなければ。
この棚が開いて店員さんが出てきた。
どうしようと思い、土産物屋さんに行くも人がいない。すみませーん!と声を出すと、ハーイと言いながら棚が開いて人が出てきた、Oh!忍者!!
僕「おっ、おぅ…すみません、ひこにゃんっていないんですか?」
店員さん「あぁー、今日はひこにゃん家で寝てると思いますよ。火、木、土日は来るんですけどねー」
なんと、残念ながらこの日は水曜。ひこにゃん定休日か。あっ、どうしようこれ、もう行くところなくなっちゃったぞ。
僕「おっ、おぅ…すみません、ひこにゃんっていないんですか?」
店員さん「あぁー、今日はひこにゃん家で寝てると思いますよ。火、木、土日は来るんですけどねー」
なんと、残念ながらこの日は水曜。ひこにゃん定休日か。あっ、どうしようこれ、もう行くところなくなっちゃったぞ。
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ひこにゃんは諦めた。カロムというゲームがあるらしい
雰囲気の良い町並みがあった。
ひこにゃんがいないのならばしょうがないと、城を出たら、古い町並みを模したところに出た。ここでカロムについて調べよう。
観光客向けの店だけじゃなく、普通の薬局やペットショップもあった。位置づけが謎。
周りにいる人に話を聞くと、観光している人は市外から来ていてほぼ知らず、働いている人はみんな知っているけれど、自宅か学校でやったからカロム出来る所は知らないとの事。
本当に彦根市民はみんな知ってるんだ、凄い!となったが、カロム出来る所なんて無いのではないかと思い始める。買うしかないのか。
本当に彦根市民はみんな知ってるんだ、凄い!となったが、カロム出来る所なんて無いのではないかと思い始める。買うしかないのか。
カロム発見
街角案内所
観光案内所を見つけたので、ここでわからなければカロムを売っている所を教えてもらおう。と思って聞いてみると、「ここの向かいのお土産屋さんに置いてますよ」とのこと、マジか!
向かいのお土産屋さん、ひこにゃんだらけ。デカいやつ、体型おかしくないか。
それを聞いてお土産屋さんに向かう。ついに幻のカロムが出来るのか。
これだ!
あった!
カロム、指でやるビリヤードっぽい。
これがカロムだ!
ついに見つかった、これがカロムか。60センチ四方くらいの木製の箱で意外とデカい。見つかってよかった、これ買うとなってたら色々と大変な事になる所だった。
ご存じないです!
置いてあったルール説明を読んでみると、互いに決められた色の駒を落としていき、全て落とした後に王様と呼ばれる駒を落とせば勝ちらしい。
もっと細かいルールはあるようだが、ほぼビリヤードっぽい感じな気がする。よし、ちょっとやってみるか。
もっと細かいルールはあるようだが、ほぼビリヤードっぽい感じな気がする。よし、ちょっとやってみるか。
先攻、俺。
よし!と意気込んで駒をはじくが軽いからか思ったよりも勢いが付かないし狙いが定まらない。これは予想以上に難しいかも知れないぞ。
後攻、俺。後ろから一旦木綿が見てる。
勢いが付かず駒が散らばらないので、穴に落とせそうな位置に駒が行かず中々落とせない。
ちょっとだけ狙いが付くようになってきた。
それでも、なんとか、なんとか少しづつ駒を減らしていって残り少し。そして、ついに、勝利の瞬間が…。
俺の、勝ちー!
勝った!俺の勝ちだ。
結論:カロムは一人でやっても楽しくない。
いや、この結論じゃダメでしょう…。
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対戦相手を探さなければ
複数人でやるゲームを一人でやってつまらないのは当たり前だ。これは、なんとか、なんとか誰かと対戦せねば。とはいえ、一人である、自分撮りである。
こうなっては仕方がない。その辺にいる人にカロムやりませんか?と声をかけてみよう。
こうなっては仕方がない。その辺にいる人にカロムやりませんか?と声をかけてみよう。
誰か来ないかなー。
待ち構えていると二歳くらいの子供が「あれやりたいー!」と言いながら駆け寄ってきた。おっ、この子は小さすぎてやるのは厳しかろうが、なんらかのきっかけに…と思ったら
「うわぁぁぁ、アカンアカンアカンアカン!ショウ君、アカン!」と言ってものすごい勢いで子供を引きずって行ってしまった。なぜ…と思ったが自分が親でもそうしたと思う。このヒゲの人に話しかけたら何か売りつけられそうだ。
「うわぁぁぁ、アカンアカンアカンアカン!ショウ君、アカン!」と言ってものすごい勢いで子供を引きずって行ってしまった。なぜ…と思ったが自分が親でもそうしたと思う。このヒゲの人に話しかけたら何か売りつけられそうだ。
おじいちゃんThe助け舟
さてどうしたものか。もしかしてこのまま誰も捕まらないのではないかという感じになってきた。
声かけようとしたら射程距離入る前にどっか行った子供。
そこへ暇そうにしているおじいさんがやってきた。チャンス!
僕「すみません、カロムって知ってますか?」
おじいちゃん「あぁ、知っとる知っとる、これをこうやって、こう、はじくんやね」
僕「おぉ!すみません、一緒にやってくださいませんか?」
おじいちゃん「あぁー、(自分は)よそからやってきたもんやからね、どういうものかは知っとるけど、やり方はわからんのよ」
僕「あぁ、そうなんですか。ありがとうございます」
くぅ、惜しい。だがこれ、考えてみると土産物屋に地元の人は来ないのではないだろうか。とすると、捕まえてもカロムが出来る確率はかなり低い…?
僕「すみません、カロムって知ってますか?」
おじいちゃん「あぁ、知っとる知っとる、これをこうやって、こう、はじくんやね」
僕「おぉ!すみません、一緒にやってくださいませんか?」
おじいちゃん「あぁー、(自分は)よそからやってきたもんやからね、どういうものかは知っとるけど、やり方はわからんのよ」
僕「あぁ、そうなんですか。ありがとうございます」
くぅ、惜しい。だがこれ、考えてみると土産物屋に地元の人は来ないのではないだろうか。とすると、捕まえてもカロムが出来る確率はかなり低い…?
さっきのおじいちゃんが店員さんを呼んでくれた。
違う方法を考えたほうがいいのか、と思い始めたところ、さっき声をかけたおじいちゃんが店員さんを連れてきてくれた。おっ、おじいちゃん!
店員のおばちゃんが試しにやってみてくれる。
おばちゃんがこうやってやるんですよ、と実際にやりながらルールを教えてくれる。慣れた手つきでおばちゃんは物凄い勢いで駒をはじく。すごい、これは、知っているレベルではなくやりこんでいるレベル…。
おばちゃん、がっこんがっこん落としていく。すごい。
おばちゃんと交互に打っていくが、僕は一つも落とせていないのにおばちゃんはガンガン落として、半分くらい落としたところで「こんな感じですわ」と言って去って行った。
あっ、行っちゃった、どうしよう、とおじいちゃんと目を合わせると、おじいちゃんの横で子供が興味ありそうに見ていた。
やる?と聞くとうなずいた。よしっ!対戦相手ゲットだ!!
あっ、行っちゃった、どうしよう、とおじいちゃんと目を合わせると、おじいちゃんの横で子供が興味ありそうに見ていた。
やる?と聞くとうなずいた。よしっ!対戦相手ゲットだ!!
熱い、カロム
ライバル、げんた10歳
夏休みでおじいちゃんの所に遊びに来ているというげんたとカロム勝負。げんたもカロムは初めて、お互いさぐりさぐりでスタート。
難しいな、カロム
お互い、狙ったものに全然当たらず駒が落ちない。なんとか落としても、自分のはじく用の駒を落としてしまい、罰として駒を戻すハメになり、全く減らない。
これは、終わらないんじゃないかという空気が流れる。その状況で自分の駒と一緒に敵の駒を落とした際にまぁ、そのままで良いか。と言うとげんたは「自分の駒はちゃんと自分で落としたい」と言って元に戻していた。真面目。
これは、終わらないんじゃないかという空気が流れる。その状況で自分の駒と一緒に敵の駒を落とした際にまぁ、そのままで良いか。と言うとげんたは「自分の駒はちゃんと自分で落としたい」と言って元に戻していた。真面目。
一応勝負っぽくなっている。
こちらはペナルティを受けないように無難に数を減らしていくのに対してげんたはとりあえず当てることだけを考えて力いっぱいはじいて失敗している。
フフフ、それではリスクがでかく、当たっても角度的に入らないぞ。10歳ではまだ入射角、反射角を習っていないのだろう。こんなの勉強してどうなるんだよ、と思っていた算数がカロムで活きた。
フフフ、それではリスクがでかく、当たっても角度的に入らないぞ。10歳ではまだ入射角、反射角を習っていないのだろう。こんなの勉強してどうなるんだよ、と思っていた算数がカロムで活きた。
健闘を称える握手。
こちらが有利になってくると自分の手駒を邪魔な位置に置いたりして必死の抵抗を試みるが、無駄な抵抗である。大人の余裕を見せつけ完勝。
初めはカロム、げんた両方に対して手探り状態であったが最終的にカロムはすごく楽しかったしげんたとも仲良くなれた。
げんたは本当に悔しそうだったのでアドバイスとして夏休みの宿題をちゃんとやるように言ってバイバイした。
初めはカロム、げんた両方に対して手探り状態であったが最終的にカロムはすごく楽しかったしげんたとも仲良くなれた。
げんたは本当に悔しそうだったのでアドバイスとして夏休みの宿題をちゃんとやるように言ってバイバイした。
帰り道のおもちゃ屋さんにカロム売ってた。
ということで、カロムは本当に彦根市民は全員知ってるというか、やり込んでる位に普及していて、楽しいゲームだった。
帰りに見つけたゲーム屋のおっちゃんによるとカロムは昔は全国に広まっていたのだが、彦根でだけ廃れなかった。彦根に普及しているのではなく残っている、というのが正しいらしい。そして彦根にだけ残った理由は謎なのだ。
結構デカいし、結構高い(13000円くらい)ので廃れていった理由は想像に難くないが、今も学校や公民館に行くと必ずカロム台があるらしいので、彦根にだけ残っているのは行政がかなり関与しているように思える。カロム市長とかがいたんじゃないだろうか。
面白いのでもっと広まってほしい気もするし、このまま彦根でだけ盛んなのも面白いと思う。とりあえず彦根に行ったらカロムがオススメ。
帰りに見つけたゲーム屋のおっちゃんによるとカロムは昔は全国に広まっていたのだが、彦根でだけ廃れなかった。彦根に普及しているのではなく残っている、というのが正しいらしい。そして彦根にだけ残った理由は謎なのだ。
結構デカいし、結構高い(13000円くらい)ので廃れていった理由は想像に難くないが、今も学校や公民館に行くと必ずカロム台があるらしいので、彦根にだけ残っているのは行政がかなり関与しているように思える。カロム市長とかがいたんじゃないだろうか。
面白いのでもっと広まってほしい気もするし、このまま彦根でだけ盛んなのも面白いと思う。とりあえず彦根に行ったらカロムがオススメ。