特集 2011年12月18日

「カップヌードルごはん」以外の「○○ごはん」作り

カップヌードル以外のごはんを色々作ります。
カップヌードル以外のごはんを色々作ります。
「カップヌードルごはん」というインスタント食品があります。日清食品から発売されているカップヌードル味のご飯です。人気の品で、食べたことのある方も多いと思います。

ラーメンのスープの味は麺だけでなくごはんにもよく合う味です。様々なカップ麺やスープが市販されていますが、他の物でもごはんに合いそうな味の物は多くあります。

今回は各種カップ麺やインスタントスープで、「○○ごはん」を作ってみました。
1972年生まれ。元機械設計屋の工業製造業系ライター。普段は工業、製造業関係、テクノロジー全般の記事を多く書いています。元プロボクサーでウルトラマラソンを走ります。日本酒利き酒師の資格があり、ライター以外に日本酒と発酵食品をメインにした飲み屋も経営しているので、体力実践系、各種料理、日本酒関係の記事も多く書いています。(動画インタビュー

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> 個人サイト 酒と醸し料理 BY 工業製造業系ライター 馬場吉成 website

食べた事のない方の為にちょっと説明

カップヌードルごはんをまだ食べた事のない方の為に、カップヌードルごはんがどんな物か簡単に説明しておきます。
麺の替わりに米が入っている以外はカップヌードルと大体同じ中身。
麺の替わりに米が入っている以外はカップヌードルと大体同じ中身。
最初の写真のパッケージを開けると、米、粉末スープとかやく、香味油などの袋が入っています。麺は無く、米のみです。カップヌードルの中にごはんが入るのではなく、カップヌードル味のごはんとなります。
我が家の電子レンジはまだ下の台が回るタイプです。しかも、チーン!と鳴ります。
我が家の電子レンジはまだ下の台が回るタイプです。しかも、チーン!と鳴ります。
容器内の線のところまで水を入れて、香味油以外の米や粉末スープ、かやくを入れたらかき混ぜて電子レンジへ入れます。500Wなら5分程度。加熱が終了したらフタを開け、香味油を入れてかき混ぜたら出来上がりです。
皿に盛ると普通にチャーハンに見える。
皿に盛ると普通にチャーハンに見える。
出来上がったカップヌードルごはんは、正にカップヌードル味のごはん。汁気はなく、パラパラとしたチャーハンのような状態です。住宅街にひょっこりある中華料理屋で食べるようなチャーハンの味。どこか懐かしく、時々食べたくなるような味です。

たったの5分でこれだけの物が食べられるなんて便利な世の中ですね。

新たな「○○ごはん」を作ろう。

それでは続いてカップヌードルごはん以外の○○ごはんを作っていきます。最初はこちら。
1978年から販売されているロングセラー商品。
1978年から販売されているロングセラー商品。
東洋水産のマルちゃんシリーズ「赤いきつね」です。言わずとしれた和風カップ麺の代表格。これに付属する粉末スープを使って「赤いきつねごはん」を作ります。作り方は至って簡単。
赤いキツネ1個に対して米を2合。
赤いキツネ1個に対して米を2合。
まず研いだ米を用意します。
赤いきつねに必要なお湯の量は410ml。
赤いきつねに必要なお湯の量は410ml。
必要量より少し少なめの400ml水を入れる。
必要量より少し少なめの400ml水を入れる。
続いて炊飯器の釜に米を入れ水を注ぎます。水は通常赤いきつねを作るのに必要な量よりもほんの少し少な目。2合の米の場合、我が家の炊飯器だと「かため」のラインあたりまでの量となりました。
炊飯器は米を炊く以外にも、煮物やパンまで焼ける魔法の調理器ですよね。
炊飯器は米を炊く以外にも、煮物やパンまで焼ける魔法の調理器ですよね。
あとは炊飯器に入れて炊飯スイッチを押すだけ。一応、炊き込みご飯モードなるものがあったのでそれを選択しましたが、多分普通の炊飯モードで十分だと思います。

そして、炊き上がったものがこちら。
見た目は油揚げ入り炊き込みご飯。
見た目は油揚げ入り炊き込みご飯。
炊いている最中も炊飯器から赤いきつねの香りがしていましたが、開けて立ち上がる湯気の香りも赤いきつね。美味しそうという気持ちと、釜の中央に乗る油揚げにすこし違和感を覚えながら丼に盛ってみました。
元がうどんなので小ネギを散らしてみました。
元がうどんなので小ネギを散らしてみました。
では、食べてみましょう。
これ、凄いうまい!
これ、凄いうまい!
赤いきつねごはん、驚くほどうまいです。醤油やダシの味のバランスがとれた炊き込みご飯といった感じです。また、揚げが味をよく吸っていて実にうまくなっています。このまま炊き込みご飯の素として売ったらいいのではと思う程のうまさです。

そのままでもうまいですが、やはり小ネギを少し足した方が味にメリハリがついてよりうまくなります。パッケージについてきた七味を入れてもいいでしょう。かやくの卵やカマボコは炊飯器で加熱している影響でかなりフニャフニャです。しかし、それを隠しても余り過ぎる程のうまさが有ります。

これはオススメ!
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他にも色々「○○ごはん」を作ります

さて、「赤いきつねごはん」に続いて、同じように別のカップ麺やインスタントスープを使って色々な「○○ごはん」作ってみました。以下がそのラインアップ。あなたはどの「○○ごはん」が気になりますか?最初から。お好きな所からそれぞれどうぞ。
濃厚スープが決め手「ラ王ごはん」
濃厚スープが決め手「ラ王ごはん」
今も変わらぬこの形。「ペヤングごはん」
今も変わらぬこの形。「ペヤングごはん」
とろとろクリーミー。「ポタージュごはん」
とろとろクリーミー。「ポタージュごはん」
わかめタップリ。「わかめスープごはん」
わかめタップリ。「わかめスープごはん」
ふんわりたまご。「たまごスープごはん」
ふんわりたまご。「たまごスープごはん」

大体の「○○ごはん」は美味しくできる

各種カップ麺やインスタントスープを使っての「○○ごはん」作り。多くの物が元々ごはんに合う味なので、出来上がりも美味しい物が多かったです。他にも非常に美味しく「○○ごはん」が出来るカップ麺やインスタントスープがあるでしょう。

作り方は、大体どれも米と水と付属の調味料を全部まとめて炊飯器に入れて炊くだけです。炊飯器に香りが残って、しばらくそのカップ麺の香りのするご飯を食べることになるかもしれませんが、興味のある方はチャレンジしてみてください。

ちなみに、インスタントスープはいいのですが、カップ麺は中身の麺が残ります。鍋のシメに使うなど、工夫して消費しましょう。
ある程度保存が出来るからいいですが、いくつも麺だけあってもね。
ある程度保存が出来るからいいですが、いくつも麺だけあってもね。
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「ラ王ごはん」

昔のCMは素っ裸でスキージャンプをするものだったことを覚えています。
昔のCMは素っ裸でスキージャンプをするものだったことを覚えています。
ラ王はカップヌードルごはんと同じ日清食品から発売されているカップラーメンです。何種類かある中から今回は「背脂濃コク醤油味」を選びました。
袋の数が多い。
袋の数が多い。
スープは温めて後入れだが、今回は最初に全部入れてしまう。
スープは温めて後入れだが、今回は最初に全部入れてしまう。
ラ王ごはんは米2合に対して水が400ml強。赤いきつねごはんと同じく、作るのに必要なお湯の量よりちょっと少なめ。スープやかやく類を全て入れて炊飯器で炊きます。
香りはラーメン。見た目は炊き込みご飯というより、テカリがあって中華チマキ風。
香りはラーメン。見た目は炊き込みご飯というより、テカリがあって中華チマキ風。
炊き上がったラ王ごはんはかなりツヤやかです。これが背脂か。香りはカップヌードルごはんよりも更にラーメン感が強い。
ラーメンなので白髪ネギを乗せてみた。
ラーメンなので白髪ネギを乗せてみた。
しゃもじでラ王ごはんをかき混ぜると、かなりパラパラしています。トッピングで白髪ネギを乗せてみました。
これもうまいね!ちょっと濃いのが気になるが・・・
これもうまいね!ちょっと濃いのが気になるが・・・
ラ王ごはんは、なかなかうまかったです。濃い目の醤油味のチャーハンと言ったところ。濃さの影響なのか、遠くに少しソースのような風味も感じます。

若干油っぽいので、多く食べると胸焼けしそうな気がします。白髪ネギと一緒に食べると油っぽさが抑えられ、味が引き締まっていいです。赤いきつねごはんのようなサッパリ醤油味をお好みの方には敬遠されるかもしれません。

どちらかと言えば私も赤いきつねごはんの方が好み。しかし、これはこれでうまいです。
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「ぺヤングごはん」

西日本ではあまりメジャーではないとのことですが、私の中でカップ焼きそばというとこれを直ぐ思い出す。
西日本ではあまりメジャーではないとのことですが、私の中でカップ焼きそばというとこれを直ぐ思い出す。
カップ焼きそばのペヤングは、群馬県のまるか食品株式会社の製品。主に東日本で販売されていて、日清食品のUFOと並ぶカップ焼きそばのロングセラー商品です。
ソースとかやく。お好みでかけるスパイスやふりかけ。シンプル設計。
ソースとかやく。お好みでかけるスパイスやふりかけ。シンプル設計。
お湯は捨てるものなので、必要量の記述なし。さてどうしよう。
お湯は捨てるものなので、必要量の記述なし。さてどうしよう。
ペヤングごはんを作るにおいて1つ問題なのは水加減です。カップ焼きそばはお湯を捨ててしまうので、明確な量など書いていません。赤いきつねごはんを基準に、米を2合に対して水は400ml程度としました。
基本はソースの香りなのだが、それとは違う何かも感じる。
基本はソースの香りなのだが、それとは違う何かも感じる。
炊き上がったペヤングごはんはかなり独特な香りがします。ウスターソースの香りをベースに、ケミカルな何かを更に追加したような。なんとも不思議な香りです。
見た目は結構いいのですが、味の方はちょっとね。
見た目は結構いいのですが、味の方はちょっとね。
ペヤングごはんはかき混ぜると油っぽさやパラパラ感は少なく、割りともっちりしています。
食えない味ではないけれど・・
食えない味ではないけれど・・
ペヤングごはんは、あまり美味しくありませんでした。うすいソース味。更にスパイスの香りが妙に明確に感じられ、ごはんと合いません。

ペヤング1個に対して米を1合ぐらに減らして、水の量も減らせばもう少しよい味になったかもしれません。いずれにしろ、炊いて作るのには向かない味と思われます。出来上がったペヤングに炊いたご飯を混ぜるなら、そば飯となって美味しく食べられるでしょう。
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「ポタージュごはん」

最近は「つけパン派」か「ひたパン派」で競いあってますね。私はつけパンかな。
最近は「つけパン派」か「ひたパン派」で競いあってますね。私はつけパンかな。
クノールのカップスープは1973年頃に登場。今も沢山店頭に並ぶ定番商品。今回は何種類かあるカップスープのシリーズからポタージュ味を選びました。
米2合に対して1箱分全部使います。
米2合に対して1箱分全部使います。
1袋で150mml。3袋で450mmlですが、減らして400mmlの水で作る。
1袋で150mml。3袋で450mmlですが、減らして400mmlの水で作る。
インスタントスープはカップ麺よりも1袋あたりに使うお湯の量が少ないので、2合の米を炊くのに使う程度の水量を必要とする分量を使いました。

米を2合に対して水を400mml程度として、ポタージュの袋を3袋です。
グラタン?ドリアかな?
グラタン?ドリアかな?
炊き上がったポタージュごはんは、表面にトロトロの層のような物が出来上がっています。香りはチーズのような、バターのような。完璧に洋風の香り。
洋風なのでパセリを散らしてみた。見た目はドリア風。でも焦げ目なし。
洋風なのでパセリを散らしてみた。見た目はドリア風。でも焦げ目なし。
ポタージュごはんは、少し水が少なかったのかやや硬めの仕上がりでした。パラパラとしたピラフというよりはドリアに近い。
まあまあの味かなあ。
まあまあの味かなあ。
食べてみると、チーズのような香りや、バターライスのような塩気と甘さがあって完全に洋風ごはん。焦げ目の無いドリアでしょうか。全体的に味がぼやけていて、何かが足りない感じです。

試しに粉チーズをかけてみたのですが、そうすると結構美味しくなりました。カップスープでもトマト味の物ならもう少しはっきりした味のごはんになってより美味しかったかもしれません。
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「わかめスープごはん」

子供の頃、縮れたカリカリのわかめがなぜあんなに大きくなるのが不思議だった。
子供の頃、縮れたカリカリのわかめがなぜあんなに大きくなるのが不思議だった。
リケンのわかめスープは1981年に登場したインスタントスープ。1976年から発売された「ふえるわかめちゃん」のスープ版でしょうか。手軽で美味しくわかめ入りスープを飲むことが出来ます。
米2合に対して2袋使用。
米2合に対して2袋使用。
1袋で200mml。2袋で400mmlなので、そのぐらいの水を入れます。
1袋で200mml。2袋で400mmlなので、そのぐらいの水を入れます。
わかめスープは2袋使うと、2合の米を炊くのに丁度いいぐらいの水量となるのでその分量でつくります。約400mmlの量です。
わかめたっぷり。期待度の高い香り。
わかめたっぷり。期待度の高い香り。
炊き上がったわかめスープごはんは、ふんわりと磯の香りがして、いかにもうまそうです。
磯の香りがするので、小ネギと海苔を散らす。
磯の香りがするので、小ネギと海苔を散らす。
混ぜたときの硬さも、よくある炊き込みご飯ぐらい。かなり期待が持てます。
程よい味でうまいなあ。
程よい味でうまいなあ。
わかめスープごはん、とてもうまいです。塩気やダシの味が丁度良く、炊き上がりの米の硬さも最適でした。ネギや海苔ともよく合います。白胡麻をかけても美味しい。

リケンでは「わかめご飯」という、温かいご飯にふりかけて混ぜて食べる商品があります。炊いているので、あれよりも米全体に味がよく染み込んでいてうまいです。

かけるだけの「わかめご飯」、炊き込み用として「わかめスープ」というように、使い分けるといいかもしれません。または、最初からご飯入りでお湯をかければわかめご飯となる商品を出したらいいのではと思いました。
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「たまごスープごはん」

玉子スープの塊を見ると、つい入浴剤のバブを思い出してしまう。
玉子スープの塊を見ると、つい入浴剤のバブを思い出してしまう。
クノールのたまごスープは、かつお節と昆布の合わせだしに溶きたまごが入ったインスタントスープ。暖かいご飯にかけるだけでうまいスープごはんとなるので、「たまごスープごはん」にする前から美味しくなることが予想されます。
米2合に対して3袋使用。
米2合に対して3袋使用。
1袋で160mml。480mml必要なところ、少し少なめで450mmlぐらいで炊きます。
1袋で160mml。480mml必要なところ、少し少なめで450mmlぐらいで炊きます。
わかめスープは米2合に対して3袋使いました。水は約450mml入れています。
見た目も香りもいい感じ。
見た目も香りもいい感じ。
たまごスープごはんは、炊いている最中からいい香りがしてきます。フタを開けたときの立ち上がる湯気は、玉子を使っているので茶碗蒸しのようでした。
小ネギを追加。これ絶対うまい。
小ネギを追加。これ絶対うまい。
炊き上がりの硬さも丁度よく、ふっくら仕上がっています。
こりゃ驚くうまさだね!
こりゃ驚くうまさだね!
たまごスープごはん、驚くうまさです。ダシのきいた炊き込みごはん。味の濃さも丁度良いい。たまごスープをそのままご飯にかけて食べたことはあるのですが、たまごスープごはんにした方が味が深いです。

卵、わかめ、椎茸など、米のうまくなる要素が1つにまとまっている物なので、当然と言える結果なのでしょう。何か炊き込みご飯が食べたくなったら、またこれで作ってもいいと思う。
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