● 私が水族館にハマるようになるまで
本記事で巡るのは以下の5つ。
訪れた順に、
・長崎ペンギン水族館
・九十九島水族館・海きらら
・福岡マリンワールド
・いおワールド・かごしま水族館
・大分マリーンパレス水族館・うみたまご
これらは私が水族館にハマっていった軌跡でもあるので、記事も訪れた順に書いてみよう。
まずはペンギン水族館。
長崎ペンギン水族館 (2001年4月~)
● 長崎ペンギン水族館
長崎在住の私にとって、最も身近かつ何度も訪れているのがここペンギン水族館。
その名の通りペンギンがたくさんいて、ペンギンの長寿記録とか最多種類とかいろいろな記録も持っている。
その名の通り、ペンギンがたくさんいる。
ウリはペンギンだがそれだけではなく、魚もいろいろいてちゃんと水族館を満喫できるようになっている。
とはいえ規模はそれほど大きくない。広すぎないからこそ、ひとつひとつじっくり見ようという気が沸いてくるのかもしれない。小さな子供にはちょうどいいサイズで、うちはほんとに何度もかよった。
鳥だということを忘れてしまうほど、ものすごい速さでペンギンが泳いでいる。 (ペンギンをこういう視点で見られる水槽は他で見たことない)
ペンギンだけではなく、普通の魚もたくさんいて「水族館」を満喫できる。
ペンギンのエサやりタイムは最も面白い瞬間。
ペンギンへのエサやり体験は、ペンギン水族館で最もエキサイトするイベントだ。ものすごくテンション上がるので、覚えてからは必ずこれに合わせて行くようにしている。
写真だとのほほんとした光景に見えるが、
実際は一瞬かつ壮絶!
水族館の定番その1:エサやり
“エサやり”は水族館の定番のひとつ…だと思うが、実はレアリティが高くなかなかできない。少なくとも私は他の水族館でまだそういうのができた試しがない。というのもエサは時間も量も決まっており、客の欲望の赴くままにはあげられないからだ。
ペンギン水族館でも、最初はいつやってるのかすら分からなかった(何度も行ってるうちに、どうすれば参加できるか分かった)。リピーター向き定番要素かもしれない。
散歩に出るペンギンたち。
よちよち歩く姿が異様にかわいい。
このままいなくなってしまいそうなムードすらある。
タッチプールもよくやった。でか過ぎるヤドカリはちょっと恐い。
無害です~って感じなナマコ。
水族館の定番その2:タッチプール
“触りたい”という好奇心を存分に満たせるタッチプールは、だいたいどの水族館にもある定番だ。(大人は逆にあまり触りたくないものだけど)
大体はヒトデなど、あまり動かなくて捕まえやすいやつらが入れられているが、大分の「うみたまご」は例外で、これはすごいタッチプールだった。(後述)
みやげものコーナーもペンギンに特化している。
海きらら。
● 九十九島水族館 海きらら
続いては、2009年7月に全面リニューアルオープンした佐世保は九十九島の「海きらら」。
今回巡った中で最も新しく、それだけに随所に今どきの水族館のエッセンスが盛り込まれており、私に「九州の水族館巡りをしよう!」と思うきっかけを与えてくれた。
エントランス
光を使ったちょっとした仕掛けが随所に施されている。
子供はこういった遊び心をけして見逃さない。
水族館の定番その3:暗い照明
照明を落として暗くするのは水族館の定番(水槽の中を見やすくするため?)。水族館がデートに向いていると言われる一要因となっている。
クラゲコーナーは特にすごいことになっている。 プラネタリウムのように天井にクラゲが映し出される。
海水浴場では嫌われ者のあいつが、こんなにきれいなことに。
上の動画のクシクラゲには驚かされた。
クラゲ自体、かなり生物っぽくない作りをしてると思うが、こいつはさらに7色の光りが体中を駆け巡っているという、デジタルガジェットみたいな生き物。
イルカプールを下から見られる。
これもあちこちの水族館で見られる定番。
イルカが近づいて来てくれると嬉しい。
その上ではイルカショーをしている。
ペンギン水族館にはイルカショーがなかったので、これはすごく面白かった。
ジャンプしてさらに空中でひねりを加えるイルカ。
ただしこちらのイルカはまだ訓練中で、他の水族館のすごいイルカたちに比べるとまだまだ発展途上という感じだ。(それはそれで充分楽しいのだけど)
プールサイドに上がったきり、戻れなくなってしまったイルカ。
見かねた飼育員のおじさんに押してもらってプールに戻る。(こんなこともあるとは!)
水族館の定番その4:イルカショー
イルカショーは大きな水族館ならたいていある、間違いなく面白くて盛り上がる定番。
ショーの内容は水族館やそのイルカの修練度によってまちまちなようだ。
ちなみに私が見た中で最も驚いたのは茨城・アクアワールドで見た飼育員のお姉さんのジャンプ。なんと、イルカの鼻で押してもらったお姉さんが5メートルくらいジャンプするのだ。こんなことができるのか?!とものすごく驚いた。
本当に“海きらら”って感じだ。
海きららの一番のウリは(たぶん)この、キラキラ感あふれる水槽。上から太陽光が差し込み、本当にきらきらと輝いて見える。
美しい…
水槽の上に屋根がなく、太陽光が直接降り注ぐ。一瞬、「こんなんでいいのかな、、?」と思ったが、よく考えたら実際の海だって屋根は無い。
こちらは水槽の内側に少し入り込むことができるゾーン。
泳ぐエイを真下から見られる。まるで飛んでいるようだ。
水族館の定番その5:変わり種水槽
水槽の内側から見られたり、水槽の真上に立つことができたりといった変わり種水槽も定番要素。いつもとは違う新鮮な視点から見ることができる。
オープン3日目の様子。すごい人だった。
ここには私はオープン3日目に訪れた。
オープン間もない水族館に来たのは初めてだったが、混んでる以外にはどんな違いがあったかというと、
水槽が濁っていた。
まだ調整がうまくできてなかったのだろう、あのキラキラしていた大水槽が濁っていた。(この時はこういうものだと思って見ていた)
後日再訪して、前述の通りまったく別物になっていたのでびっくりした。
福岡マリンワールド (1995年4月~)
● 福岡マリンワールド
次に訪れたのは福岡は海の中道にあるマリンワールド。
(ペンギン水族館と海きららは何度も訪れているので詳しいが、ここからは一度ずつしか行ってないのでザックリしてきます)
ここはイルカショーが充実している。
プールも広いし、観客席も広い。また客席に売店があり、コーヒー飲んだりチュロスかじったりしながら見られる。(こういうの大好き!)
ジャンプが高い!
ここのイルカショーは本格的だ。
先ほどの海きららのイルカはまだ練習中という感が出ていたが、こちらは相当訓練を積んだイルカたちという感じ。
バックで泳ぐ!
クジラも混じっている。
アシカのショーもある。
よく見るとイスが特別仕様。 (家に帰って写真をじっくり見てわかった)
トンネル水槽。
柱状の水槽。 (吹き抜け水槽)
大水槽は本当にでかい。
暗い照明、大水槽、変わった水槽など、水族館の定番要素がぎっしり詰まってる。
もしゃもしゃもしゃ
みな顔がイルカ側を向いてる。
館内にイルカを見ながら食事ができるレストランがある。
イルカプールの青い光は食べ物の照明としては本来ふさわしくないが、 子供ウケはかなりよかった。
水族館の定番その6:売店
水族グッズを売ってるみやげものコーナーも定番要素のひとつ。マリンワールドではかなり充実しており、売店が3箇所ほどあって買わざるを得ない状況に追い込まれる。
で、負ける。
かごしま水族館 (1997年5月~)
● いおワールド かごしま水族館
お次は鹿児島にある「いおワールド かごしま水族館」。「いお」って何だろう?と思ったが、パソコンで「いお」と入力すると「魚」に変換される。
ここには世界最大の魚・ジンベイザメがいる。(全国で5箇所しかない。九州では唯一)
入ってすぐ、海の中のようなトンネルをエスカレーターで上がっていく。
その先に待っているのはジンベイザメがいる大水槽。
ジンベイザメ。
が、連れてった息子(当時3歳)が入ってすぐのエスカレータで「こわい」と言いだし、ややこしい男になってしまった。(コノヤロウ…)
その上、ゴールデンウィークに行ったので、とんでもない人の多さで身動きが取りづらく…
お土産を買うにも苦労するくらいの人の多さだった。ゴールデンウィーク中の水族館がこんなにも混むものとは…。
というわけで結局、残念ながらちゃんと見られなかった。。
で、そそくさと出てきてしまったのだが、ここはなんと、外でも魚を飼っているのだ。
完全に水族館の外。周囲が水路になっており、そこにマンボウがいた。
身体半分をブッツリ切ったような姿のマンボウが悠々と泳いでる姿には、「こんなふうに泳ぐのか~」と、とても感動した。
他にもシーラという魚も泳いでいた。
ここで釣りはアウトだろう。
ホームページによると普段はイルカを展示しているそうだ。(ここはいずれリベンジに来たい)
かごしま水族館のキッズコーナー。
水族館の定番その7:キッズコーナー
小さい子供専用のキッズコーナーを設置してる水族館も多い。子供が機嫌を損ねた時とか純粋に楽しませたい時などに大変重宝するが、延々とここで遊び続け、なかなかこの場を離れようとしない子供に逆に手を焼く結果にもなりかねない。
海きららのキッズコーナー
うみたまごのキッズコーナー
うみたまご (2004年4月~)
● 大分マリーンパレス水族館 うみたまご
最後は大分にある「うみたまご」。
ここがいいとの評判は遠く長崎まで聞こえてくるので、行かねばならないとずっと思っていたところだ。
セイウチショーが有名。
海獣が充実している。
セイウチショーが有名らしく、とてもよかった。
セイウチってどんな芸ができるのかと思ったら…
予想外の芸達者。
ショーの後は触れることもできる。
こんな近くから写真を撮ることもできる。
セイウチは見かけとは裏腹に人なつこく、ショーが終わって居場所に戻った後も愛嬌を振りまいていた。
隣にいたトドも素敵だった。
お姉さんが投げる魚を上手にキャッチするトド。
セイウチをしばらく眺めていたら飼育員のお姉さんがやってきて、トドにエサをあげ始めた。
そのエサの食べ方が完全にショーとなっていてすごかった。
エサはこんな。
そのまた隣にいたアザラシは、これはもうかわいすぎた。
はぐれアザラシ。
散歩に出たきり戻らなくなったというアザラシ。
飼育員さんから戻るよう促されてるのだが…
なにこのかわいさ。
アザラシの立ち泳ぎの余裕っぷりにも驚いた。なんというほっこりした生き物なんだろう…。
1966年、世界で初めて実現したという魚の輪くぐりが受け継がれている。
魚のショーもやっていた。
子供の頃、「イシダイしまごろう」という魚が輪くぐりをする絵本を何度も読んだのだが、本当にやってるところは見たことがなかった。
調べてみると、うみたまごの前身である大分生態水族館マリーンパレスが1966年に世界で初めて魚の曲芸を実現したそうだ。
が、魚はやはりあまり曲芸向きではないようで、成功したり失敗したりだった。
タコがでかかった。
魚の目。マジマジと見るとなんとも不思議な感覚。 (こんな風にドアップで撮れるのも水族館ならではだろう)
なぜか広大なスペースに大量のチンアナゴが展示されていた。(変なBGMとか付けてみた)
大水槽の中央部分は、照明を落としたムーディーなゾーンになっている。
カップル達がムードに浸っていた。
ムードとは正反対なうちの小学生。
屋上。
ここのタッチプールがすごい。
広い。いっぱいある。
そして難しさがすごいレベル。
子供らががんばって挑むもまったく掴めず。
上の広大な水槽が全部タッチプールなのだが(これだけではなく他にも幾つもある)、アジとかが普通に泳いでいてまったくタッチできない。
子供たちが空振りを続けていると、そこにカモメが飛んできて…
あっ!!
まさに一瞬の早業で魚を捕まえていったのだ!
鳥すごい!
アンド、これでいいのかタッチプール!?
期せずして鳥の凄さを実感。(しかしタッチプールとしてはこれでいいのだろうか…?)
イルカショーは、入ったばかりの新参者のイルカがいるとのことで、この日はショーはなかった。代わりに調教についての説明をしながらエサやりと軽い練習だけだったが、これはこれでイルカショーの苦労が伺え、かえって興味深いものだった。
ポーズ!
けなげにエサを食べる新米イルカ。
イルカにとっては水から顔を上げてエサを食べること自体、勇気がいることらしく、ここでトラウマを抱いてしまうとその後の調教ができなくなってしまう大事な段階なのだそうだ。
こんな地道なところからスタートするんだなぁと思うと、イルカのジャンプがまた一段と感慨深く見えてくる。