見送りになれてきたのか
さあ、悲しんでばかりもいられません。次の見送りに備えたい。次は「あけぼの」が21時15分に、同じホームから出発だ。
とは言っても、それまでだいぶ時間がある。かといって遠出や帰宅できるような時間ではない。ずっと駅にいることにしよう。列車の本でも買って、どこか店にでも入るか。



なぜ大人は、時間をつぶすだけなのに、酒を飲んで酔わねばならないのか。そんなことを多少考えながら、21時には会計を済ませて、いい気分で店を出た。
ホームで待つうち、入線。おや、何かちょっと違うぞ。




いかんせん詳しくないので、こういうことがよくあるのかどうかわからないが、今まで見た列車はだいたいマークを見せながら誇らしげに入ってくる。車掌さんの背中がマーク代わりになっているのはイレギュラーなことなんだろう。これはこれで、撮影の人々も「おっ!」と活気付いたように見えた。




3回続けて同じホームでの見送りだったせいか、あるいは酔いのせいか、さしたる特記事項もなく、無事に見送りを完了した。
東京駅に移動して、最後の見送りをしよう。次の発車まで1時間もない、急がねば。私を待ってる人がいる(いないけど)。