ちょっと聞いてよ 2023年4月6日

プロ野球チップスはいつからカードを前に抱くようになったのか →2016年からでした

2023年もプロ野球が開幕した。

開幕に合わせ、カルビーから3/27に全国のコンビニで毎シーズン恒例のカード付き「プロ野球チップス」が発売開始となった(コンビニ以外では4/3から発売)。

さて、この記事は、プロ野球、及び、プロ野球チップスにうといひと向けの記事である。

今年コンビニで見て「あれ」と思ったのだ。カードが袋の前面についている。

昔は袋の裏についていなかったっけ?

東京生まれ、神奈川、埼玉育ち、東京在住。Web制作をしたり小さなバーで主に生ビールを出したりしていたが、流れ流れてデイリーポータルZの編集部員に。趣味はEDMとFX。(動画インタビュー)

前の記事:プリンの土俵で、戦え、ざらめ入りヨーグルト

> 個人サイト まばたきをする体 Twitter @eatmorecakes

2023年、プロ野球チップスは、カードが前についている

プロ野球チップスがコンビニの棚で広く展開されているのに気づいたのは3月も終わりのころ。

コンビニでは3月中にスーパーといった他のの小売店に先駆けて先行販売されたそうで、それで店も気合を入れて並べたのだろう。

見て、おや? と思った。カードの小袋が、前に付いている。

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あれ

これ、以前は袋の後ろに張り付いていなかったっけ。

一瞬で理由と変更時期が判明してしまいました 

調べてみると、カルビーの公式noteアカウントに掲載された、「プロ野球チップス」の担当者の方のインタビュー記事が見つかり、一瞬で謎は解決された。

記事によると、子どもたちにカード付のお菓子であると分かってもらいやすくするために、2016年からパッケージのデザインを裏表逆にしたのだそうだ。

カルビーのTwitterアカウントを見ると、確かに2015年のツイートでは袋がまだ前についていない……!

 

カード付きのお菓子といえば、カードは裏面に張り付いているのが当たり前だと思って育ってきた。

子どもに分かりづらいから、カードは前につけようという発想は、シンプルなようで、思いつくのはすごいことだ。

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上記記事にも記載されているが、小袋は以前と同様、パッケージの継ぎ目のある方にくっついている

 

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袋を取ると、こんなかんじ
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裏面が、こう。一般的なスナック菓子は継ぎ目のないこちらを表にするが、カードの視認性を優先して表面と裏面を逆転させたわけだ

おんぶが抱っこになったように

最近、雨の日にリュックサックを背負わず前抱きにして歩く人をよく見かけるようになった。

ざんざん降りの日など、背負うよりかかえて守ったほうが確かに濡れない。

さらに思えば、かつては子どもをおんぶであやす人をよく見かけたのが(私の母がそうだった)、最近あまり見なくなった。

抱っこ紐で抱っこしている人が多い。自宅ではおんぶして作業することも多かろうが、外出では圧倒的に抱っこが選ばれている。

時代は「前抱き」なのかもしれない。

ジャイアンツの大城選手と、スワローズを引退した内川選手のカードが出たよ

さてさて、私は子どもの頃からプロ野球に親しまずに大人になってしまったため、プロ野球チップスを買ったのは実は今回がはじめてだ。

1枚だと思っていたカードが2枚入っているのには驚いた。wikipediaによると、枚数は1~2枚で変動しており、2009年からは2枚入りのようだ。

引き当てたのはジャイアンツの大城選手とスワローズを引退した内川選手のカード。

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大城選手のが「レギュラーカード」で内川選手のは引退した選手をあつめた「レジェンドカード」だそうだ。どっちも良いショットだなー

デイリーポータルZではべつやくさんがスワローズのファンである。

せっかくなので内川選手についてどんな選手か聞いてみた。すると……。

べつやくさんが急にめちゃくちゃ早口になった……!スクショにおさまりきらないほどに……!
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内川聖一選手について学ぶ 

せっかくなので、ここからはべつやくさんが教えてくれた内川聖一選手情報をお伝えして記事を終わりにしたい。 

文字数で換算したところ、原稿用紙3枚近くにわたる情報をいただいた。

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プロ野球のことなんも知らない私が、これからピンポイントで内川選手にのみめちゃくちゃ詳しくなる

・横浜ベイスターズ→福岡ソフトバンクホークス→東京ヤクルトスワローズに所属していて、昨年NPB(いわゆるプロ野球)を引退(いまは独立リーグの大分のチームにいます)

・ベイスターズからソフトバンクに行ったときに(横浜を)出るのがうれしいみたいなことを言ったため、ネットの一部ではひどいやつ扱いされる

・とはいえ打者としてはめちゃくちゃいい選手で、日本の右打者史上最高打率の記録を持っている

・アゴが長いことがチャームポイント(たぶん)ですが、アゴの骨が神経を圧迫して体調不良を起こしたことがある(奥歯の矯正で治ったらしい)

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アゴの骨が神経を圧迫して体調不良を起こす……? 

・ホームランを打ったときはアゴタッチで祝福される

・2020年にソフトバンクを退団してヤクルトに移籍してきたが、上みたいなひどい発言をしがちな印象だったので(ソフトバンクを退団したときにも何か言ってた)個人的には「これ、ヤクルトをやめたときにも絶対何か言われるやつだ…」とドキドキした

・ところがヤクルトに入ってからはそういった発言はなく(あんまり記者が来るチームでもないのでそういう失言をひろわれなくなっただけかもしれないけど)、むしろ若手にバッティングを教えてくれたりして個人的には「なんだ、いいやつなんじゃん」という印象に 

・内川が入る前の年(2020年)のヤクルトは最下位だったが、内川が移籍してきた途端に優勝(リーグ優勝&日本一)

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破天荒ながらもすごい選手だ……

・昨年の引退試合&セレモニーは内川、嶋、坂口という他チームから移籍してきた(しかも3人とも自由契約で退団したところからヤクルトへきた)選手だったが、なんかめちゃくちゃ盛り上がる(嶋と坂口ももともとすごく人気があった選手で、ヤクルトでも大人気だった)

・ヤクルトは他チームで自由契約になった、もともとはそのチームでけっこう活躍していた選手をとりがちで、ヤクルトファンはそうやってヤクルトに来た選手を異様に応援してしまう風潮がある。なので上記の3人もとても熱心に応援していた

・引退セレモニーは横浜DeNAベイスターズとの試合のあとだった。上のような発言があったので大丈夫かしらと気になっていたが、レフトスタンドもたくさんの人が残ってくれて(相手チームのファンは帰る人も多い)当時の横断幕を掲げてくれたりしていた(ので、安心した以上にちょっと感動してしまった)

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よかったな、内川よ(なじんできたので呼び捨てになりました)

・このまえNHKのサンデースポーツをみていたら、内川が新レギュラーとして出てきたのでおどろいた。楽しそうにコーナー名をいいながら謎のポーズを決めていてよかったです

・プロ野球チップスの写真は引退試合(or 引退セレモニー)のときのものだと思います

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べつやくさんには伝えていなかったが、カードの裏に本当にそう書いてあった。なんでわかったんだ、すごすぎてめちゃくちゃ笑ってしまった

プロ野球チップスの楽しさ、プロ野球ファンの愛と情報量の多さ、そして内川聖一選手について存分に知るいいきっかけとなった。

紙幅の都合で大城選手について知りそびれました。ジャイアンツファンの方、私に会ったらぜひご教示ください。

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