特集 2024年8月2日

日本一広いパン屋でパンを買ってのんびり食べる

パンが美味しい!

日本における小麦は第二次世界大戦中にピークを迎え、作付け面積は83万haだった。しかし昭和40年後半には「コムギの安楽死」と揶揄されるまでに減少し、昭和48年には十分の一以下になった。近年は21万ha程度で推移している。都道府県別では北海道が生産量一位。二位の福岡に8倍以上の差をつけている。

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買ったパンです!

北海道は小麦大国なのだ。そんな小麦で作られたパン、本当にどれも美味しそうで困った。悩みに悩み上記のパンを買った。先に書いておくとどれも美味しかった。小麦の美味しさや風味を感じ取れるパンばかりなのだ。

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スープボウル

ブールというパンを器にしてクラムチャウダーを注ぎ込む。パンとスープは鉄板の組み合わせだ。この記事では基本、美味しいとしか書かない。だって美味しいのだ。クラムチャウダーも海鮮の味が生きていてパンと相性は抜群だ。

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カンパーニュサンド

そう、これこそピクニックで食べたい一品。シンプルに作られたカンパーニュにハムやチーズはどうしたって合う。シンプルでありながら頂点とも言える味わいを作り出す。硬すぎない噛みごたえが癖になる。

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ネジリドーナツシュガー

昔から愛される味だ。懐かしさを感じるけれど、古さを感じるわけではない。砂糖の甘さが多幸感をもたらしてくれる。ふわふわの食感も夢の中の食べ物のよう。ファンタジーと言いたいパンだ。

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白スパサンド

帯広市のソウルフード。秘伝の自家製からしマヨネーズを使用している。私はこの食べ物を知らなかったけれど、食べると当然美味しい。マカロニサラダを挟んだような味わいだ。心地よいマヨネーズの酸味とパスタの食感がとてもいい。ソウルフードになった理由がわかる。

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道東ドッグ

この地域のアメリカンドッグにはケチャップではなく、砂糖をまぶす。それが道東スタイル。麦音の道東ドッグは生地がフワフワで美味しい。ソーセージの塩辛さと砂糖の甘さは、本来なら対立するものだけれど、ここでは力を合わせ美味しい一品を作り出している。

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パニーニカプレーゼ

ベーコンとモッツァレラをサンドした一品。私はチーズが好きでして、パンはもちろんモッツァレラも美味しいと感じた。美味しいパンに美味しいモッツァレラ、もう何も言うことがない。ありがとう、と伝えることしか私にはできない。

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とかち牛カレーパン

このお店の人気No.1。十勝産の未来めむろ牛と豊西牛の2種類の牛を使ったカレーパンだ。正直、牛としての味はカレー味でわからないのだけれど、カレーとしては最高に美味しく、パンによく馴染んでいる。人気なのも頷ける。

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とろーりチーズのとかちバゲット

これパン史上で一番美味しいです。とろーりチーズのとかちバゲット。もう隙がない。最高に美味しい。一番好きなパンを聞かれたらこれと答えるほどに美味しい。十勝産チーズを使った自家製チーズソースがパンと最強のコンビになっている。

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チーズがヤベぇ!

より語彙力を失う。ヤベぇと食べながら言ってしまった。バゲットがそもそも美味しいのに、そこに美味しいチーズなのだ。ヤベぇのだ。パン史上一番美味しい。出会えたことに感動した。お店で全然知らない女性にこれ美味しいから買った方がいいですよ、と言ってしまった。それくらいに美味しかった。その女性も2本買っていた。

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それらを小麦を見ながら食べる幸せ!

全部は紹介できないのだけれど、全部美味しかった。「もっとこうして欲しい」がない。強いて言えば「東京に出店して欲しい」だけれど、十勝で食べることに意味がある気もする。贅沢なのだ。パンとしては全然高くない値段のお店なのだけれど、贅沢というレベルでは最高に高い。それはこの環境にあると思う。ありがとう、とお店にお伝えしたい。

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最高の環境!

日本一広くて美味しい

パンが好きなのでぜひ行ってみたいお店だった。行ったら大正解。期待通りというか、期待を上回った。味はいいし、環境もいい。お店の人も優しかった。あまりに美味しくて二日連続で行った。私はよく最高に天国の街を作るには、と考えるのだけれど、麦音はそこにぜひ出店してほしい。美味しいから。

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さらに買いたしました!

参考文献
「農業技術大系作物編第4巻」農文協 農山漁村文化協会 2010

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