日本一広いパン屋
パンが好きだ。小麦の匂いがたまらなく食欲を誘う。パンにはいろいろな種類があるので、いくら食べても飽きることがない。また私は広い場所が好きでもある。開放感を常に求めているのだ。
北海道帯広市に日本一広いパン屋がある。それが「ますやパン麦音」だ。ますやパンの創業は1950年。いくつかの店舗があるのだけれど、その中でも「麦音」は日本一広いという素晴らしい特徴を持っている。
敷地面積は11,000平方メートル。単独ベーカリーとしては日本一の敷地面積を誇っている。私が求める美味しいパンと開放感が両立したパン屋さんなのだ。以前からぜひ行きたいと思っていて、ついにチャンスに恵まれ訪れることができた。
麦音のパンは全てが100%十勝産。絶対に美味しいに決まっている。ここに来る道中でも小麦畑をよく見かけた。美味しそうと思いながら小麦畑を見ていた。それがここで食べられるのだ。パンの種類も100種類ほどあるそうだ。
パンを食べる環境がいい!
建物もオシャレだった。北欧みたいだった。北欧に行ったことはないけれど。店内には焼きたてのパンが数えられないほど並んでいた。先にも書いたけれど100種類くらいあるのだ。どれを食べようと嬉しい悩みを抱えながらパンを選んだ。
買ったパンの紹介はあとにして、まず書きたいのは、買ったパンを食べることができる、という点だ。イートインとでも言えばいいのだろうか。イートインの規模が大きいのだ。レジャーシートの貸し出しも行っている。
室内にカフェスペースもあるのだけれど、庭がとにかく広く、そこで買ったパンを食べることができる。もうピクニックだ。庭には小麦も植えられている。小麦を見ながらパンを食べる。最高の贅沢な気がする。
エゾマツが作る木陰に借りたレジャーシートを敷くことにした。背後には小麦畑もある。こんなに素晴らしい環境でパンを食べることができるのだ。パソコンの画面を睨みながら食べるいつもの私のパン食スタイルとは大きく異なる。緑が多く、目が少しよくなった気がする。