絶景の中を転がって、たくさん折るのを目指す骨折ゲーム

 

子供にめちゃくちゃ人気のメタバース

メタバースとは、ネット上のバーチャルな三次元空間のこと。数あるメタバースの中から、このシリーズではRobloxというサービスを紹介していく。

Robloxは「ゲーム版YouTube」とも言われる。ユーザー数が３億人くらいいて、メインのユーザー層は13歳前後。たくさんのエクスペリエンス（ゲームやチャット空間）があり、それらのうち大半はユーザーが作ったものだ。

べつやく：胴体をドーナッツにしたら、身体がデカすぎて他に何をつけてもドーナッツの中に埋まるようになっちゃって。

※アバターは胴体、頭、足などパーツごとに選んで組み合わせていきます

べつやく：アヒルの頭だけが唯一、ドーナツから外に出せたんです。

田中：これ帽子なんだ。

田中：ちょっと追加のアクセサリー探してみましょうよ。（メニューを開いて）このマントとかよくないですか？

べつやく：マントいいですね。あっ、ギターあるよ。ギターしょってみよう。

※べつやくさんはメタルが好き

石川：ははは、かっこいい。「メタリカギター」っていうパーツらしいですよ。

べつやく：これメタリカかな？最近メタルでこういう凝ったギターの人あんまりいないけど。でもかっこいいからこれでいいや。

石川：僕ギター弾くので、ギターがドーナッツの表面にベタッっとくっついてるの、めちゃめちゃ抵抗あります（笑）

べつやくさんといえば骨

田中：べつやくさんはドクロがお好きだということなので、骨関連のゲームをやりましょう。

べつやく：骨関連のゲーム？そんなのあるんですか。

田中：Robloxはなんでもありますよ。Broken Bones Vというゲームです。

べつやく：ファイブ（笑）

田中：人気シリーズなんです。

べつやく：骨のゲームがそんなに。

田中：何をするかというと、ここから飛び降りて、骨がたくさん折れた人が偉いっていう。

べつやく：おお、なるほど！もう行っちゃっていいの？

田中：どうぞ！

べつやく：ちょっと優しく落ちちゃったかな？

田中：このあとレントゲンの結果が出ますよ。 

べつやく：たくさん折れたけど、関節とか地味なところが多かったね。ドーナッツだからかな（※関係ない）

田中：このゲームのマップ、なぜかいちばん下まで落ちていくと街があるんですよね。

石川：「帰還」みたいな雰囲気出してるけど、ぜんぜん無事帰還できてないですよね。

より効率よく骨を折るには

数回のトライアルを経て要領をつかみ、高得点を模索し始める一同。

 

べつやく：足首はよく折れますね。頭蓋骨とかの重要なところはなかなか折れないなー。頭蓋骨を割るのを目標にしてみます。

石川：コツとかあるんですかね？

べつやく：助走つけたらどうかな？

田中：地形的にも、あまり木とかがない、岩肌が見えてるところを狙うと良さそうです。

べつやく：人がいるところも避けた方がいいよ。当たって勢いがそがれるんだよね。

 

すでにコツをつかみかけている二人。

他にも考えることはいろいろあって、崖のどこから落ちるかで落下時のコース取りが決まるし、何度も身体を打ち付けるか大ジャンプで一回強く打つかでも結果が変わる。思いのほか奥が深い。

結果が出ると毎回笑ってしまう。

いわゆる不謹慎ゲームの一種ともいえるが、とげとげしい毒がないというか、ルールも明快だし見せ方もファニーだしで、老若男女楽しめるのどかさがある。

それでいてけっこう奥深さもあるので、ずっとやってしまうのだ。

骨折のネクストステージへ

田中：実は骨を折るたびにお金がたまってまして…

石川：なにそれ。保険金？

田中：これで新しいステージを買えるんですよ。もっと高い場所から飛べるようになります。

べつやく：え、買おうよ！

田中：正面にぶつかりがいのありそうな良いでっぱりがありますよ。

べつやく：あー、あれはいいな…。

逆に引っかかって減速しやすい木や、はまりやすいくぼみなどの障害物もある。

そして落下中もキー操作で微妙に進路のコントロールができるので、慣れてくると「うまく落ちこなす」（乗りこなす、的な感じで）快感が出てくる。

田中：もう一時間以上やってますよ。

石川：だんだん落ち方を見ただけで骨折状況が見積れるようになってきました。

べつやく：ステージはもっともっといっぱいあるんですか？

田中：どんどん進むと、砂漠や古代遺跡のコースもあるみたいです。

べつやく：それ楽しそう！でも何回も落ちてお金貯めないといけないですね。

田中：それでもいいんですけど、リアルマネーで課金してもステージ買えますよ。

石川：骨折するためにリアルマネーを払うのか…。

 

医療費の逆の概念、それが「ブロークンボーンズの課金」だ。

隠し演出？

最後に、プレイ中に驚いた演出を紹介したい。深めの縦穴に落ちたときのことだ。

田中：あれ、色が

べつやく：え、なにこれ？ 色がおかしくなったね！？

 

この場にいた全員が「バグだ！」と思ったが、実は結果の画面を見るとそうじゃないようだったのだ。１回しか確認できなかったので確かなことはわからないが、きっとこれが原因であろう。

 

ふざけたコンセプトにもかかわらず、５作目とあってかなり作り込まれた、やり込み甲斐のあるゲームだった。（べつやくさんはめちゃくちゃハマっていた）

おまけの１本。トラックで崖を行くはずが…

田中：よく「世界まる見え」とかで、すげえデカいトラックがへき地を走る映像ありません？

↑こういうの

べつやく：あるある！バスが危ないところ走る動画とかもYouTubeで見ますよ。

田中：バスね。深沢から桜新町の駅に行くところ、よくバスであそこ曲がるなって思うんですよね。

べつやく：そのバス乗ったことありますよ。たしかにあそこすごい。

石川：世界のびっくり映像の話してたのに、急に身近な話題になったな！

田中：そういうゲームがあります。Dangerous Truck Drivingです。

伊藤：ドーナッツが…（笑）

べつやく：はみ出ちゃうね、これ。

べつやく：うわ、操作がまず難しいなこれ。

田中：一回やり直しましょうか。「リボーン」っていうボタン押してください。

べつやく：ははは！

石川：自動翻訳の妙味が出ましたね。

※Robloxでは日本語版のないゲームも自動翻訳で日本語でプレイできます。

べつやく：外に出た！！出たけど、道どこ！？！？

田中：後ろです、後ろ（笑）

 

こうして５分ほど苦闘したのち、ようやく道路に出ることができたが…。

田中：あぁぁぁ～

べつやく：骨折！

石川：そのゲームもう終わったんですよ（笑）