
田中 創一朗
メタバースサービス「Roblox」に詳しい有識者。GeekOut株式会社 代表取締役。デイリーポータルZとは長い付き合い。

林 雄司
デイリーポータルZ編集長。トラックのシミュレーションゲームで走った場所をGoogleストリートビューで見るのが好き。

石川 大樹
デイリーポータルZ編集。インディーゲームが好き。ネットのジャンクコンテンツが好き。

子供にめちゃくちゃ人気のメタバース
メタバースとは、ネット上のバーチャルな三次元空間のこと。それを実現したサービスはたくさんあって、それぞれそこで人と交流したり遊んだり仕事したりできる。その中から、このシリーズではRobloxというサービスを紹介していく。
田中:Robloxは「ゲーム版YouTube」とか言われたりするんですけど、3Dのワールドとかゲームをみんなが作って公開して、お互いに遊びにいけるんです。
あとSNSでもあって、そこで友達作ったり、連絡とりあったりできる。
林:ぼくが田中さんと友達で、「今日ここへ行こうぜ!」って約束してオンラインで集まる、みたいなこと?
田中:そう。コロナの時に子供たちが外に遊びにいけないから、「Robloxでこの公園で遊ぼうぜ」みたいな感じですごい流行ったんです。
ユーザー数が3億人くらいいて、メインのユーザー層は13歳前後。最近はもっと上の年齢層にも広まってきているらしい。
ユーザーが育ってきて年齢層が上がったのだろうか。子供が多いサービスあるあるである。
林:VRゴーグルつけるんですか?
田中:VRもありますけど普通にモニタで遊べます。スマホでも遊べます。
石川:ゲームってたとえば?
田中:たとえばこれはうちの会社で作ったやつなんですけど、「風雲!たけし城」の公式ゲーム。


林:(軽く遊んでみて)めっちゃ面白いじゃないですか。ちゃんとしてますね。
田中:公式コンテンツなんで(笑)。こういうのがあるかと思えば、個人製作のものがもっともっとたくさんあります。たとえば一発ネタで、The Beach Cave(砂浜の洞窟)っていうゲームなんですけど…

石川:ははは。Windowsの壁紙だ!
田中:誰かがわざわざこの場所の3Dモデルを作って、ゲームとして公開してるんです。ゲームというか、ただここで集まっておしゃべりできるだけっていう(笑)
こういう一発ネタを思いついたとしても、公開するためにわざわざスマホアプリ作って、マルチプレーヤー対応して……ってやるとものすごく大変。でもRobloxを使えば少ない労力で作って無料で公開できるので、個人製作のゲームがたくさん生まれているという。