

昔はこんなメカで計算してたらしいんですよ……どうやって!?
電気で計算できる電卓が発明される前、電気を使わず、機械的なカラクリのみで計算をしてしまう「機械式計算機」というものがあったそうです。
正直、電卓の仕組みも分からないけど、カラクリで計算するというのはますます分からない! どんな機械で、どんな風に使うのか!? ヤフオクで入手して、手探りで使い方を探ってみました。
1975年群馬生まれ。ライター&イラストレーター。
犯罪者からアイドルちゃんまで興味の幅は広範囲。仕事のジャンルも幅が広過ぎて、他人に何の仕事をしている人なのか説明するのが非常に苦痛です。変なスポット、変なおっちゃんなど、どーしてこんなことに……というようなものに関する記事をよく書きます。(動画インタビュー)
前の記事:7年待ちのコロッケが遂に届いた……が、本当に待った価値はあるのか!?
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犯罪者からアイドルちゃんまで興味の幅は広範囲。仕事のジャンルも幅が広過ぎて、他人に何の仕事をしている人なのか説明するのが非常に苦痛です。変なスポット、変なおっちゃんなど、どーしてこんなことに……というようなものに関する記事をよく書きます。(動画インタビュー)
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まあ、ここがキーボードだというのは間違いないと思うんですよ。でも「+」も「−」も「×」も「÷」もないんですよねー。

この「T」は「足す」じゃない?
トータルの「T」だよ、きっと!
これ、ロール紙入れるんじゃないですか? このハンドルもロール紙を巻くやつだ! それで、ここでガリガリ印字するんだ。
えーっ、答えがプリントアウトされるってことですか?
ここは計算の紙をはさむんじゃないですか?
ただのクリップ代わり!?
この穴も謎だね
リセットボタンじゃない?
ボールペンの先とかで押すやつですか?
ちょっと脱出ゲームっぽくなってきましたね。
裏を見ると納品日が「昭和4年3月31日」って書いてあるんですよ。
戦前!
通し番号が18万ってすごくない!? こんなのいるかなー?
いるでしょ、これしかなかったんだよ!
それまで、そろばんでやってたんですよ!
あ、ここに「+」「−」って書いてありますね。
もう答え出ちゃったんじゃないですか? この方向にまわせば足したり引いたりできるんじゃ……。


なにー? なになにー!? こんなオルゴールみたいな!?
何が起こったのか分かねー。まわったのはいいけれど……。
いやいや、ここが増えてますよ!

もう一回、(+方向に)まわすと……「3」増えた!
じゃあ、逆側に回したら……。
減ったー! 「−」だーっ!
ここに答えが表示されるらしいことは分かりましたけど、だとすると一回「0」にリセットしたいですよね。
普通に考えたらここを回すとリセットなんだろうけど……動かない!
ここがロック解除だったりするんじゃ……ここも動かない。
あんまりムリヤリ動かすと壊れちゃうかも知れないから!


動いたー! 力ずくなのかな? カウンターも「0」になりましたね。
回転するんじゃなくて、ガッチャンって引く感じなんですね。
■「足し算」「引き算」 が出来たぞ!
カウンターを「0」に出来たらあとは簡単!?
「43325+334200」は……?






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■次は「かけ算」を

あれっ、なんでここ「2」になってるんだ?
そっち見てなかった!
回した回数じゃないですか?
えーっ? そんなカウンターみたいな機能、いります?

あっ、確かに増えてる。
これでかけ算に使えますよ。たとえば「19×10」を計算するには、19を10回足せばいいじゃないですか!
はあ……?(ピンときてない)


じゃあ「546×23」は?

12558!
あってるのか分からない……(iPhoneの計算機で確かめる)。

でもこれ、20回くらいだったらいいですけど、「×1000」だったら1000回もまわさなきゃならないってこと? そんな計算機ある!?
ここ、左右に動かせそうな気がしません? 動かせれば、1回で10回とか100回とかまわしたことにできるんですよ。
……???(何言ってるのかよく分からない)

動いた!
すごっ! でも何のために?
桁を変えれば、1回まわすだけで10回まわしたことにできたりするんですよ。




あってる!
石川くん、すごいね!
こういう人が昔の海軍にいて、砲台の角度とか計算してたんだろうなー。 作った人、天才じゃないですか?
■残るは「割り算」だ!
こうなったら割り算やりたいですね。
割り算ってどういうこと? かけ算みたいに足していったら良いってモンじゃないですよね???(数学まったくダメ)
あっ、そうか。順番に引いていけばいいんだ!
(今日の石川さん、輝いてる……!)





静止画だと分かりづらいと思いますので、動画でドーゾ。
いやあ、まだまだ分からない機能がたくさん残っていますが(「T」マークはなんだったのか……)、ひとまず四則計算はできるようになりました。こんなカラクリ考えた人、ホントに天才だな!
……となると、中がどうなってるか気になりますよね?



動いてるところはさらにメカメカしくて格好いいのでドーゾ。
歯車メカ、ステキです
よく分からない機械を手探りでいじくったら楽しいんじゃないか……と思ってはじめた企画でしたが、機械式計算機のスゴイ仕組みとメカメカしさに完全にやられてしまいました。
電気で動くハイテクマシーンもいいけど、歯車でガッションガッション動くメカにもたまらない魅力がありますね。
そして今回、石川さん活躍しすぎ! 文系の人間だけだったら足し算、引き算のやり方くらいしか発見できなかったことでしょう。
※今回紹介した計算方法は、手探りで見つけ出したものなので、本来の使い方とは違うかもしれません(説明書がないから分からない!)
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