特集 2019年8月19日

いろんな酢炒め~照り焼きはすし酢で作れる~

先日、デイリーポータルZの僕の担当編集者さんである古賀さんがツイッターにお酢を使った調味料(いわゆる「調味酢」)で鶏肉を照り焼きにする投稿をして大変な話題を呼んでいました。こういうネタが大好きなのでさっそく真似してみたところ、確かに簡単で美味しい!
と、同時に、ムクムクと湧き上がってきましたよね。
僕の悪いクセであるところの「比較欲」が。
というわけで今回は、「いろんな酢で鶏肉炒め比べ大会」を開催したいと思います。

1978年東京生まれ。酒場ライター、他。酒カルチャー雑誌「酒場人」監修をはじめ、いろいろとやらせてもらってます。(インタビュー動画)

前の記事:川辺のセルフサービスフレンチ~東急沿線さんぽ

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その古賀さんのツイートがこれ。


「カンタン酢」以外の酢でも試したいと思います。 

選手入場

家にあったりスーパーをめぐったりして揃えたお酢たちはこちらの8品。

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ぜ~んぶ、酢!

古賀式にのっとり、フライパンで鶏肉を炒め、最後にこれらのお酢を回しかけて煮からめるという方法で、味見していってみたいと思います。

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こんな感じに

「カンタン酢」

「いろんなお酢料理がカンタンに作れる!」がキャッチコピーの、ミツカンの商品。

甘酢漬け、酢の物、お寿司、ピクルス、マリネ、肉料理など、これ1本でさまざまなお酢料理の味が決まっちゃうそうです。

そんな不思議なことってあるのかしら、と半信半疑で炒めてみると……

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鶏もも肉のカンタン酢炒め

うわ、バッチリ決まってる!

お酢独特の尖った酸味はかなり控えめで、その代わりに甘みやコクが強く、最後に煮からめるだけで、誰もが好きであろうさっぱり照り焼き味に一瞬で仕上がりました。

こりゃあ一度使っちゃうと手放せないのわかるな……。

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お酢の他、糖分や塩分、ダシなども配合されてるんだ

ただ個人的には、もっとすっぱくてもいいくらい、ちょっと優しすぎる印象もあったので、個人的な評価は5段階評価の4で。

好み度 ★★★★☆

「純米酢」

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鶏もも肉の純米酢炒め

あ~、これはあれだ……すっぱいだけだ。

考えてみれば当たり前なんだけど、圧倒的な「何かが足りない感」。

好み度 ★☆☆☆☆

「かけぽん」

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鶏もも肉のかけぽん炒め

 いわゆるポン酢醤油というやつです。

こちら、チョーコーのかけぽんは、味わいのバランスが良くてクセがなく、我が家の大定番。

肉の旨みや甘みが酸味によって引き出され、まぁ想像はできていたんですが、超美味しい!

カンタン酢よりも爽快な酸味があって、星0.5という単位があるならば上乗せしてあげたい。

好み度 ★★★★☆

「純りんご酢」

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鶏もも肉の純リンゴ酢炒め

 もっとも予想が難しかった1本なのですが、純米酢よりは多少良いものの、やはり物足りない感が出てしまいますね。

糖分が入っていないからか焼き上がりが白っぽいのも、切なさに拍車をかけています。

ただリンゴ酢、なんとなく健康に良さそうなので、晩酌のチューハイたらして飲むという方法でその後も消費しており、今後もリピしちゃうかも。

って、そんな個人情報はどうでもいいですね。

好み度 ★★☆☆☆

「すし酢」

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鶏もも肉のすし酢炒め

 え? え? 待って待って……え! 超~うまい! パーーーフェクトな鶏の照り焼き!

嘘でしょ? すし酢って照り焼きのもとだったの!?

これまで食べ比べた中でもっとも酸味がほどよく、てりっとしたタレに絶妙なとろみがあって、甘じょっぱさも完全に好み。

うめー! これは大穴だわ。

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原材料

カンタン酢をシンプルにしたような構成ですね。

酸味と甘みと塩気。

日本の伝統、強い。

好み度 ★★★★★

「ピクル酢」

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鶏もも肉のピクル酢炒め

 ピクルスを作る際のビネガーを最初に「ピクル酢」って言った人誰なんですかね。

思いついたとき、相当いい感触あったろうなぁ。

それはともかく、原材料の欄にドライトマトなどの表記もあり、意外な美味しさを期待したのですが、ちょっと甘ったるく感じてしまいました。

おしいな、って感じ。

まぁピクル酢からしてみたら、「いやだって、そういうふうに使うものじゃないから!」って話でしょうが。

好み度 ★★★☆☆

「白ワインビネガー」

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鶏もも肉の白ワインビネガー炒め

 生まれてこのかた、一度も使ったことのない調味料かもしれない。

ゆえにこれまた仕上がりが想像できず、まかり間違って上等なフレンチのような一品になったら嬉しいな、なんて思っていたのですが、こりゃ~一番すっぱいです。

よ~く火を通してなおツンとくる。

もちろん白ワインビネガーは悪くない。

悪いのは、使いかたを間違えた自分。

好み度 ★☆☆☆☆

「土佐酢」

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鶏もも肉の土佐酢炒め

 おお~、うまい!

カンタン酢やすし酢よりも大人っぽい味。

っていうか、焼鳥だこれ。

もし焼鳥屋さんに取材仕事で行ってこれが出てきたら、「タレにとっても深みを感じたんですが、やはり創業当時から継ぎ足して使われているんですか?」って、絶対聞いちゃうやつ。

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原材料もカンタン酢やすし酢に近い
好み度 ★★★★☆
 

これまで料理にあまり積極的にお酢を使うほうではなかったので、今回の実験はとても楽しく有意義なものでした。
特に「鶏の照り焼きはすし酢だけで作れる」は大発見。
家に大量に余ってしまったお酢、この夏はどんどん使ってこ~っと。

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後日あらためて作った鶏のすし酢炒め。やっぱりうまい!
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