こうして2019年のホタルイカすくいは、私としては満足のいくものとなったので、どうにかこの1往復で終わりそうだ。
とかいって、TさんやZさんから「明日は絶対に爆沸きだよ!」と連絡が来たら、行かない自信はまったくないけどね。
春になると富山湾の深海部から、ホタルイカが産卵のため浅いところまでやってくるのだが、ある条件が重なると砂浜や堤防から網ですくえるほど寄ってくる場合がある。
真夜中のホタルイカすくい、これが富山の地元民にとっては一大レジャーとなっているそうで、それ絶対楽しいやつでしょ!と、私も2009年に参加させていただいた(こちら)。
こりゃ毎年行かなければと思う楽しさだったものの、私の住む埼玉から富山はそれなりに遠い。なかなか休みとやる気の波が合わず保留となっていたのだが、昨年また私の中のホタルイカ熱が再燃した。昨年と今年で4回通った記録をどうぞ。
こういう不確定要素の多い遊びは行かなくなるとまったく放置してしまうが、行き始めると何度も通ってしまうもの。昨年はホタルイカの爆沸きとやらを見てやろうと、短期間に富山へ3回も通ってしまった。
その第1回目は3月31日。金曜の夕方に家を車で出発し、そのまま富山湾へと直行した。北陸新幹線の開通で、私の住む埼玉からも俄然近くなったと評判の富山だが、車で行ったのでその恩恵は特になかった。相変わらずの片道7時間コースである。
ホタルイカすくいのシーズンは春。年によって変わってくるが、だいたい3月下旬からゴールデンウィーク前くらいまでがチャンスらしい(この時はそう思っていた)。私が行った日こそがきっと今年初の大漁デーだ。
ホタルイカがきっと沸く、そのワクワク感が私を富山まで走らせるニンジンである。
富山湾へとやってきたのは午前1時。予定通りに到着し、予想以上に気が高ぶっている。
まずは前回、といっても9年も前なのでデータとしてはまったく当てにならないが、私が一匹目をとった記念すべき海岸でウェーダー(腰まである長靴)を履く。
爆沸きを期待するポジティブな気持ち、食べる分くらいは捕りたいという現実的な気持ち、一匹でも見られれば御の字という謙虚な気持ち、ここまで来てゼロだったらという不安な気持ち、様々な想いがさっきからずっとランダムに込み上げてきている。猛烈に情緒不安定だ。
海岸付近の駐車場に止まっている車の数はまばらで、ホタルイカを狙う人の数はポツリポツリだった。それも海に入らずに待機している人のほうが多い。
現在のホタルイカすくいは情報戦。携帯電話とSNSが当たり前のインフラとなったことで、地元民ならわざわざ自分で確認しに行かなくとも、知り合いの誰かしらからホタルイカの情報が回ってくるため、当たり日の海はものすごい混雑となるのだとか。
ガラガラの海ということで期待薄なのはわかっている。でも近未来の情報を知る術はまだ開発されていない。今この瞬間からホタルイカが接岸するのではと勝手な期待をしたのだが、結局この日は夜明けまでずっとハズレだった。
まったく、ぜんぜん、ちっとも、一匹もホタルイカは泳いでいなかった。やる気だけではどうにもならないことがあるんだと、富山の海は教えてくれた。そんな教え、いらないのに。
ダメすぎた一番の理由は、頭上で輝くまん丸のお月様だろう。ホタルイカが接岸するためには、「月の出ていない暗い夜」という大切な条件があるらしいのだ。
夜になると産卵のために真っ暗な深海から上昇してくるホタルイカは、海面が暗ければどんどん上がってくる。逆に月明かりを感じれば途中で浮上をやめるため、網ですくえるようなところまで接岸してくることもないのだ。
これは満月の夜だとわかって来た私が悪い。正直こんな事態も覚悟してはいたのだが、お月様が厚い雲に隠れて一発逆転という未来を信じたのだ。
月明かりが憎いと思ったのは、生まれて初めてかもしれない。せめて一匹くらいはいると思ったのだが、甘かった。
大丈夫、1日でダメだったら2日粘ればいいだけの話。そのための金曜出発だ。わずか1日のずれで結果が大きく変わるのが自然相手の遊びである。昨夜と条件が変わらなければ結果も同じという不安はあるが。
悔し涙で枕を濡らした仮眠から目を覚ましたところで、夜のホタルイカタイムまでの時間つぶしに、滑川市にある「ほたるいかミュージアム」へとやってきた。ここも9年振りの訪問だ。
ホタルイカは情報戦といったが、情報には外部から収集するデータと、内部に溜め込んでおく知識がある。
敵を知り己を知れば百戦危うからず。ホタルイカをすくうための環境条件を変えることはできないが、ホタルイカの知識を増やすことで、その距離を縮めて勝率を上げることは可能なはずだ。
このミュージアムに集まっているホタルイカの情報量は日本一。そこには捕まえるための有益なヒントもたくさんあるのだ。
こうしてホタルイカの知識を増やした訳だが、日にちを選べる状況下でなければ、実はあんまり意味はない。どんな状況でも今晩行くしかないんだもの。それでも、なぜ富山湾でホタルイカが沸くのか、なぜこの条件だと沸くのかなど、詳しく知ったうえで捕ることで、その充実感は何倍にもなるはずだ。
ホタルイカのタッチプールというのがあったので、ここで実物を触っちゃうと今夜予定されている9年ぶりの再開の喜びが薄れるかもと思いつつ、イメトレも大切だよなと迷いつつもタッチ。
その透き通る体を掌ですくった瞬間、小さな口で甘噛みしてくるこの感じ、そしてライブ会場のサイリウムのようにはっきりと光る腕で威嚇してくるこの姿、あー、懐かしい。
噛まれるとまあまあ痛いよ。
さらには真っ暗な空間で大型水槽に放たれたホタルイカを網で引き揚げる、この時期だけの発光ショーを観覧し、もうかなり満足してしまった感があった。
おとなしく温泉でも入って帰るかという選択肢もあるが、すべてが今宵訪れる大漁へのプレリュードだと信じたて夜を待つ。
そして勝負の夜がやってきた。まずは9年前のオマージュとして、前回も情報を仕入れた釣具屋さんに行って、予備の電池などを購入しつつ最新の状況を伺った。
今の状況だとどこに沸くかは不明。今夜は出ない可能性が高い。ホタルイカは沸いても30分の差で捕れないことも。この店に3年務めているが2週間前に見たのが初めての身投げで、遭遇はそれくらい難しい確率とのこと。
とにもかくにも、「やっぱり満月なんで厳しいけど、自然相手だから絶対はないので頑張って!」ということだった。
こうして釣具屋でいただいた情報を元に今日の漁場を慎重に選定。今宵のフィーバースポットはきっとここだという場所へと向かう。
私が到着したときは朧月夜で少しは期待ができる条件だったが、すぐに立山連峰から吹き降ろす風が優しく雲を押しのけて、昨日と同じくお月見日和となってしまった。
当時のメモを見返すと、「オーロラの見えないアラスカ旅行のようだ」と書かれていた。
うまいこというな、当時の俺。
そして涙も枯れた翌朝、ほたるいかミュージアムで食べた沖漬けの試食がおいしかったので、そこの販売元までいって茹でたてのホタルイカを自分への土産として買った。
真夜中に定置網から水揚げされたものを朝一に釜揚げしているそうで、パンパンに膨れたホタルイカは最高の味だった。だからこそ悔しさが募るわけだが。
ちょっと観光をしていたら、帰りの高速道路で渋滞にはまった。
かなり疲れていたようで、地平線まで続くテールランプの列が、ホタルイカの身投げに見えた。
惨敗に終わったホタルイカ捕りの2週間後、富山の恵みを捕って食べる集まりが友人主催であったので、喜んで参加させていただいた。今度は満月の真逆、新月のベストタイミングである。
今回の旅は深夜バスで早朝に到着し、採り頃を迎えた山菜を摘みつつ夜を待ち、その道に精通した友人の案内でホタルイカを捕まえるという完璧なプランである。9年も間が空いたと思ったら次の間隔は2週間だ。
たっぷりと遊んで友人宅にて夕飯を食べてしばしの仮眠。興奮してなかなか寝付けず、ようやくウトウトしてきた夜の11時頃に出発。関東から集まったメンバーはやる気でいっぱいだが、海へと向かう途中で案内役の一人であるTさんが強い口調でぼやく。
「ホタルイカ、本当にいくの?俺一人だったら絶対いかないよー」
彼のホタルイカ予報によると、どうも本日のコンディションは微妙、というか絶望的らしい。
昨日は食べる分くらいは捕れたんでしょ、だって今日は待望の新月でしょ。何度も問い詰めるが顔をしかめるばかりで、私に淡い希望を与えてくれようとしてくれない。正直者なのだ。
早く帰って酒でも飲みたいだろうけど、そういわずに案内してよと彼の背中を押しまくって、連れてきてもらった砂浜を歩き回るものの、地元民がダメだという日はやっぱりダメだった。
それでも場所を何度か変えて探索を続けると、案内人が砂浜に打ち上げられたホタルイカを数匹発見!
ようやくこれで捕れたてのホタルイカが食べられると思ったら、そうはいかないものらしい。
「こういうのは洗っても砂が中に入っているから、釣りの餌だな」
ならば海の中で見つけてやると張り切りなおし、ジャブジャブと膝まで海に入って30分以上歩き回り、どうにか一匹を捕まえることができた。
結局この一匹だけだったけど、ゼロとイチでは違うのよ。
「おめでとう。でも1匹、2匹じゃしょうがないから、やっぱり釣りの餌だな」
ひどい。そんな訳で砂浜から港へと移動して、ホタルイカをエサにしたウグイ釣りを楽しんだのだった。
釣りの合間に港内をウロウロしていたら、ヒョロヒョロと泳いでいるホタルイカがいたので網ですくう。これだけウグイが泳いでいるのに、なんで無事なの?
あれ、もしかして今からホタルイカが沸くのかなとも思ったが、さすがに疲れたのでこれにて本日のアクティビティは終了となった。とかいって、戻ってからウグイをさばいて食べたんだけど。
そして翌朝、我々よりも遅くに出発した別グループが、釣りを終了した頃にホタルイカのプチ沸きと遭遇し、そこそこの量を確保していたことを知る。
ちくしょー。
そして翌日の夜にもチャレンジするはずだったのだが、予報が悪いほうに外れて雨降りとなり無念のリタイヤ。ホタルイカと私の相性の悪さがすごい。
この旅の話はブログに長々と書いたので、ご興味ある方はこちらをどうぞ。
そして4月の下旬、まだホタルイカのチャンスはあるはずだと、ミミズハゼという魚(詳しくはこちら)を捕る取材を絡めて今年3度目の富山行きを決行した。もはやHPが減りすぎていたので新幹線を使わせてもらったのだが、あっという間に着いて驚いた。富山、近いな。
だがしかし、である。また天気予報が悪いほうに外れて生憎すぎる雨となり、ビショビショに濡れながらミミズハゼだけ捕って帰ることとなってしまった。なんなんだ、今年は。
はい、そういうわけで2018年のホタルイカすくいは、富山まで3回も行って、捕まえたホタルイカは2匹という結果で終了。
もしホタルイカを捕りに行こうと考えている方がいれば、これが運に見放された場合の現実なんだよとお伝えしておきたい。3回行って2匹。だから捕れなくても泣くな、笑うんだ。俺は何度も泣いたけどな。
そして2019年である。今年もホタルイカをよろしくと、年賀状代わりに昨年お世話になった富山在住のTさんへと連絡すると、ちょっと早いが3月9日の新月はどうだという返事がきた。
なんでもホタルイカ人気の高まりで、ベストシーズンである4月の新月周辺は海が混みすぎることが予測されるので、それならまだ空いている3月がいいのではという提案である。ただ今年は海の様子が遅れているので、全然ダメかもという注釈付き。
まだ早いかもの3月か、激混みかもの4月か。どっちにしようか迷っていた3月1日のホタルイカ定置網漁の解禁日、ここ10年で最少の水揚げだというニュースをたまたま見かけてしまった。
これで心は決まった。とりあえず3月に一回チャレンジしてみて、ダメなら4月にまた来ればいいじゃないかという、まるで富山が片道1時間の距離にあるかのような結論だ。
そして友人数名と富山湾までやってきたのだが、本日の最高気温が10度、そして最低気温はなんと1度だとか。ぜんぜん冬。
案内をお願いしているTさんとZさんによると、今年はまだ一度たりとも、ホタルイカを捕りに行こうという気になったことすらないそうだ。
「ホタルイカ、本当にいくの?俺一人だったら絶対いかないよー」
それ去年も聞いた。
それでも埼玉から遠征した私に海へ行かないという選択肢はない。長靴すら履こうとしない二人(どうせ捕れないから)を説得し、ここなら少しは可能性があるかもという場所に連れてきてもらった。
ホタルイカの沸き方は4段階。ものすごくいる(年に1~3回だけ)、それなりにいる、ちょっとはいる、いないものはいない。
本日の状況は、いないものはいないというやつだった。この感覚、去年何度も味わったやつだから体が知っている。
あぁ、絶望の既視感(デジャヴ)。こんな日は粘っても無駄と見切りをつけて、ホタルイカ探しの最短記録となる5分でTさん宅へと戻ったのだった。
Tさんが去年ここで撮影した身投げの様子をみせてくれた。いいなー。
そして翌日、最新の天気予報を確認したTさんが、わかりやすくほくそ笑んだ。
「最高気温は18度まで上昇、風は穏やかな南風、そして新月。ホタルイカの条件としてはこれ以上ない数え役満(麻雀用語で超高得点の上がり)なんよ。今シーズン初の期待ができる日だから、あんた達が来てなくても行くよ。さすがワシが選んだ日やね!」
どうやら昨年とは全く違い、1日にして状況がガラッと好転し、夢の爆沸きが見られるかもしれないようだ。
とかいって、今朝は「ホタルイカがだめならスルメイカだ!」と船釣りに行ったものの、イカならぬイルカが出現してボウズだったので油断はできないのだが。
ホタルイカが最も接岸する可能性が高いのは満潮前後。この日は夜中の4時頃が一番のピークと予想されるが、それはあくまで推測の域。
接岸時間が早まったり、ピーク時に海が荒れたりすることも十分ありえる。また今年初の絶好機ということで駐車場が混雑してしまう恐れもあるので、22時からTさんが一押しするポイントでスタンバイすることにした。
「どこで沸くかは運次第だから。ただ、ここで沸いて他でゼロということはあっても、他で沸いてここがゼロということはないから!」
昼間の数え役満発言といい、Tさんから今まで聞いたことのない強気な発言がバンバン出てくる。
いける、今日はいける!
この日はどれくらい確度が高いかというと、駐車場から海へと向かう途中で、すれ違う早上がりをする人たちの顔がニコニコしているのだ。
これは絶対いるやつだ。さっそく海に入って水面を照らして凝視していると、我々一行の一人が早くも今年の初物をゲットした。まだ爆沸きとはいかないが、確実にホタルイカはいるようだ。
ところでホタルイカってどんな感じで泳いでいるんだったかな。
去年はたった2匹なので見つけるイメージが全然できない。どちらかというと見つからないイメージしかできないよ。
確か水面付近をスイースイーなんて泳いでいたような。そうそう、こんな風に……いた!
今日こそはいると信じていたけれど、こうして自分の目で本当に見つけると、やっぱりテンションが上がらざるを得ないよね。
だって生きたホタルイカが浜辺にいるんだよ。網ですくっていいんだよ。そして食べてもいいんだよ。
やっぱり富山まで来てよかったよ。Tさん、Zさん、ありがとうねとネットイン。
浜辺に共有のクーラーボックスを一つ置き、そこを起点に50メートルほどの間をウロウロして、見かけたホタルイカをすくっていく。
じっくりと観察しながら捕まえるため、うっかり砂浜側に追い込んで砂まみれにしてしまい、Tさんから「砂をかましたやつはクーラーに入れないで!」と注意されたりもした。もったいないから気にせずいれちゃうけど。砂抜き不足のアサリだと思って食べようよ。
おもしろいのが前を歩いている人をスルーして急に目の前に現れたり、後ろを振り向くと突然いたり、ホタルイカが神出鬼没に現れること。私の目が節穴なだけかもしれないが、まさに「沸く」という表現がしっくりくるのだ。いやー、楽しい。
ホタルイカの数はポツリポツリという感じ。ピークが予想される満潮までまだ5時間もあり、待望の爆沸きタイムまでしばらくありそうなので、Zさんと私以外は車で仮眠となった。
私も正直体力的にはきつかったのだが、それでも浜を歩いていれば憧れのホタルイカがすくえるという喜び、もしかしたら爆沸きの瞬間に立ち会えるのではという期待感から、まったく休む気になれなかった。
冷たい海に手を突っ込んで水中動画撮影にチャレンジしたり、ほたるいかミュージアムで仕入れた知識をこの目で確認したり、今この時間にしかできないことを堪能させてもらった。
水中映像も撮ってみました。
夜中の1時を過ぎた頃から、浜にだんだんと人が増えてきた。ここにいるぞとSNSで情報が回っているのだろうか。
ものすごいライトの数。人が爆沸き。ホタルイカの身投げとは違うけど、これはこれで春の富山湾でしか見られない光景なのかなと、ぼんやり眺めていた。
車で休まず一緒に頑張ってくれたZさんは、自然が大好きで関東から富山に移住した人だ。
「ホタルイカが沸くときは、気が付くともう囲まれているから。金魚すくいの水槽みたいに、そこら中がホタルイカ。その瞬間を感じてほしかったんだけどね」
その高揚感をぜひ味わいたかったが、ホタルイカが増えてきたかな、そろそろ爆沸きかなと思うとまた急にいなくなり、諦めて一眠りしようとするとまた少し現れるという繰り返し。
結局満潮のちょっと前、3時半まで頑張ったが、ぼちぼちの沸きどまりで終了となった。でも食べるだけの分は捕れたし、上々の出来である。
別グループで動いていた友人がまだ全然捕れていないということだったで、こちらの状況を報告して切り上げた。
こうして捕ったホタルイカは、まだ鮮度が落ちないうちに、そして我々のテンションが下がらないうちに食べようということで、Tさんの家に戻ってすぐに茹でて食べさせてもらった。
茹でるときのコツは、しゃぶしゃぶのようにサッと火を通すのではなく、しっかりと茹でて内臓を固めたほうがうまいそうだ。寄生虫がいるので生食は絶対ダメ。
初物のホタルイカはとてもうまかった。疲れ切った体にとびきりの旨さが染みてくる。
産卵を控えたメスが一番ぷっくりしていて、腹から溢れるたっぷりのソースがうれしい。レアキャラのオスは内臓があまりなくて、身の味がしっかりしていた。
自分たちで捕ってきたホタルイカをすぐ茹でて、その個体ごとの味を確かめるという贅沢な時間。ちょっとジャリってしたけどね。
翌朝、我々がやっていた場所に後から入った別グループの友人に状況を聞いたところ、満潮後の夜明け前にプチ沸きタイムがやってきて、私たちの5時間分を1時間で超えたそうだ。
やっぱり私はホタルイカ運がないようだ。でもこれくらいの成果がちょうどいいかなという気も実はしている。ずっと探し物をしていたいから。
こうして2019年のホタルイカすくいは、私としては満足のいくものとなったので、どうにかこの1往復で終わりそうだ。
とかいって、TさんやZさんから「明日は絶対に爆沸きだよ!」と連絡が来たら、行かない自信はまったくないけどね。
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