こうしてむいたバナナを何本も続けて食べて気が付いたのだが、4本入りと6本入りだと、口に入れた時のボリューム感が全く違うのだ。
この違い、食パンの4枚切り、5枚切り、6枚切りの差にも通じる、個人の好みが出てくる部分ではなかろうか。となれば些細なグラム単価の差にこだわるのではなく、その食べ応えで選ぶのが通なのかもしれない。
バナナを買うときに、ものすごく迷うことがある。それは同じ値段なら何本入りが一番お得なのかということだ。
もう少し詳しく説明すると、上記写真は118円(税別)で売られているフィリピン産バナナだが、1パックあたりの本数は4~6本とバラバラなのだ。ほら、迷うでしょ。
1本当たりは大きいが本数の少ないパック、小さいけど本数が多いパック、一体どっちがお得なのか。その重さを調査して正解を知りたいと思う。
※この記事は4月1日はテキストなしで公開されていました(テキストなしバージョンはこちら)。
とある店で118円(税別)の均一価格で売られていたバナナの中から、4本入り、5本入り、6本入りで、それぞれ一番重そうなものを慎重に選んで買ってきた。
できることなら調査数を増やすために、各本数ごとに3パックくらいは試して平均値を量りたいところだが、人間はバナナばかり食べられない。
まずはパッケージされた状態で重さを量ってみる。
ちなみに手で持った感じだと、5本入りが一番重そうに感じる。
今回選んできたバナナの重さは、本数が少ないほど総重量があるという逆転現象になった。
4本と5本のトータル重量の差は雀の涙、いやバナナの涙(うしろゆびさされ組の名曲)ほどともいえるのだが、だからこそ一本当たりの重さが大きく違うということか。すごいぞ、4本入り。
そして6本入りは明らかに一回り小さいなとは思いつつ買ったのだが、こうして数値で見るとやっぱり悲しい。
今回一番お得だったのは、4本入りのバナナであるとは、実はまだ言い切れない。
バナナは皮をむいて食べるもの。であるならば、可食部分だけを量ってこそ、正しい答えが導き出されるというものだろう。本当の勝負はここからなのだ。
驚きの結果はこちら!
どうですか、このドラマチックな展開は。まさかバナナの重さを量って鳥肌が立つなんて。
4本入りに4グラムの差をつけられていた5本入りだが、皮をむいた結果、見事逆転優勝となったのだ。
4本入りは皮が重い場合があるという新たなる知見。おめでとう、5本入りバナナ!
僅かな差で今回は負けとなった4本入りだが、サンプル数を増やせば逆転する可能性はまだ捨てきれない。また一本あたり80グラムを超えるボリューム感は絶対的な魅力である。二人で分けるのであれば迷わずこれだ。
6本入りについては、可食部の割合も低かったが、月曜日に買ったバナナを1本ずつ食べたとして、土曜日まで食べ続けられるシックスパックな個別包装のアドバンテージは大きい。2人、3人、6人で食べる際にも喧嘩がない平和主義的パッケージング。5本なんて素数だもんな。
こうしてむいたバナナを何本も続けて食べて気が付いたのだが、4本入りと6本入りだと、口に入れた時のボリューム感が全く違うのだ。
この違い、食パンの4枚切り、5枚切り、6枚切りの差にも通じる、個人の好みが出てくる部分ではなかろうか。となれば些細なグラム単価の差にこだわるのではなく、その食べ応えで選ぶのが通なのかもしれない。
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