いつの間にか巻き込まれていたホログラム制作
先日結婚した友人からLINEが来た。式について相談したいことがあるらしい。
海外で働いている友人、遠方に住んでいる友人の2人が式に来れないらしい。
私もよく知っている友人なので、何かできないか考えてみる。
いろいろ調べてみたところ、自分でホログラムを手作りする方法があることが判明。
「これなら他の参列者と一緒に写真も撮れるのでは?!」ということで早速ホログラムを提案する。
参列できない2人にも「2人をホログラムにして勝手に参列させていい?」と聞いてみたところ、こちらも即効でOKをもらった。
関係者の懐の深さに驚きつつ、早速作成に取りかかる。
まずは手刀でプラバンをたたき割る
ホログラム作りに必要なものは全部で3つ。
● 逆ピラミッド型スクリーン
● iPadかスマートフォン
● 動画
最初に透明な板をカットして、スクリーンを作っていく。
最初の難問は透明な板のチョイスだった。すべて透明なので何が違うのかまったくわからず、最終的に一番名前を聞いたことがあるプラバン(厚)にした。
これをカッターで切るのだが、ここでプラバンがかたすぎてカッターで切れないというトラブルが発生。
しかたないので、ある程度まで切り込みを入れて、手刀でたたき割ることにした。
全部切れたらボンドを塗り、テープで固定して乾かしていく。
ホログラムにサイリウムを振らせてみる
次に、スクリーンに映す動画を準備する。
今回は「拍手している動画」「スピーチを静かに聞く動画」など結婚式っぽい動画をいくつか繋ぐことにした。
繋いだ動画をスクリーンに映してみると……
ちゃんとホログラムが映し出された。せっかくなので、いろんなシーンで楽しんでみる。
能をホログラムで見ると風情がある
今回は欠席者が2人いるので、もう1人の動画も同じ手順で作っていく。
この動画も同じようにスクリーンに映してみる。
ホログラムには台座が必要、むしろ台座の方が大変
作ってみてから気付いたが、ホログラムが意外と地味なサイズだった。
しかたないので、ホログラムの台座を作ることにする。
今回の結婚式のテーマは「ゲストオリエンテッド(参加者目線で考える)」。
それに合わせて「ゲストオリエンテッドなホログラムの台座」を作ろうと思ったが、何を作ればいいのかまったくわからず結局ワイヤーアートにした。
台座を作り始めてから気付いたのが、ホログラムを作るよりも台座を作る方が圧倒的に大変だった。
ホログラムを持っていったら式場スタッフに止められた
ようやくむかえた結婚式の当日。
家にあった洗濯カゴにホログラムをつめ込んで、早めに式場へ向かう。
ホログラムを抱えたまま式場に行くと、飛んできたスタッフに止められた。
明らかに動揺しているスタッフの横から新郎が現れ、「これはホログラムです!」と力強くスタッフに説明してくれた。
動揺していたスタッフには、あとから「生まれて初めてホログラムを見ました...!」と小声で言われた。「私もです」とお答えした。
式場が明るすぎてホログラムがうまく映らず参列者のスーツを借りる
式のリハが進む中、こそこそとホログラムを設置。
なぜか私は結婚式の受付スタッフも担当しており、開場前のギリギリの中でホログラムの設置と受付をこなすことになってしまった。
かなり大変だったので、結婚式では受付とホログラムの担当は絶対にわけた方がいいと思う。
ホログラムを設置できたら、再生ボタンをスイッチオン!
会場でけっこう人気だったホログラム
式場を見たときはあまりの場違いさに絶望したが、式が始まってみるとホログラムはけっこう人気で、知らない人が写真を撮りに来てくれたりした。
終わりに
結婚式ではとても好評で安心したが、少し映りが悪かったのが惜しかった。
ちなみに、結婚式のあとで皆でサイゼリヤに行ってみたら、サイゼリヤではかなりきれいにホログラムが見れた。
サイゼリヤの照明はかなりホログラムに向いていたので、ホログラムを試したい人はぜひサイゼリヤに行って欲しい。
準備は大変だったが本当に楽しい式だった。ホログラムは意外と簡単に作れるうえにけっこう式でも盛り上がるので、これから結婚式をする人にはぜひホログラム参列も勧めたい。