2025年もよろしくお願いします!
福袋をフラッと買いに出かけた。1月1日は朝から晩まで福袋だった。効率的に福袋を集めるならば、もっといろいろなお店を回れると思うけれど、お店を堪能し、福袋の感動を噛み締めるには2件で十分だ。1月2日以降も、福袋を買えるチャンスがあったので、また記事にしたいと思う。福袋の虜だ。
福袋というものがある。一昔前は在庫処分の色が強かったけれど、近年は福袋用の商品があるなど年々人気は高まっている。中には抽選販売でものすごい倍率のものも存在する。
そんな福袋だけれど、新年にフラッとお店を訪れて買いたい。「売っているんだ、買おうかな」と無計画な感じで福袋を買いたいのだ。もちろん欲しいと思える福袋を。
人気店の福袋は抽選販売になり、早いものは11月から予約が始まる。なんとなく福袋は新年を迎えてから買う気がしていたので、私はそのような福袋商戦に参加せずに過ごしてきた。もっとこう気軽な感じで買いたかったのだ。
去年、つまり2024年12月25日にフラッと「なか卯」を訪れた。お腹が空いたからなか卯に入っただけだ。特に狙いすましてなか卯に行ったわけではない。すると偶然にも、福袋が売られていた。
クリスマスに福袋を買うのも不思議なものだと思ったけれど、売っていたのでなんとなく買った。3000円で3000円分のクーポンが入っているので、損はしないと思い買ったのだ。近所になか卯があるので、割とよく行くからね。
ここで気がついてしまいました。福袋、楽しいと。今までの人生は福袋と無縁のものだった。しかし、なか卯の福袋の中身に心が躍ったのだ。湯呑みとか、マグカップとか大好きなのだ。サンバのリズムが聞こえるほどに心が躍った。
かわいい湯呑みだ。白地に濃い青で波線が入り、その線がうさぎの耳を時折描く。2024年は辰年で、2025年は巳年。ただなか卯だからうさぎ。干支に左右されない、なか卯ならではの湯呑みに心を奪われた。
私はそのお店のオリジナル商品を好む。飲食店だけれど、ロゴなどを使ったオリジナルの食べ物ではないグッズが好きなのだ。さらにそれが公式でなければ私の心は動かない。つまりなか卯はパーフェクトに心を動かしてくれた。ホームランの弾道で心が動いた。
干支などを反映していないデザインがなお良い。いつでも使うことができるからだ。巾着バッグも生地がしっかりしており、質のよいものだった。粉末のお茶もただの緑茶ではなく、そこに米粉も入っている。なか卯はお茶がめちゃくちゃ美味しいですからね。それが自宅でも飲めるのは嬉しい。
このようにして、福袋に無縁だった私はすっかり福袋の虜になってしまった。ただこの時点でいろいろ調べたのだけれど、基本的に人気店の福袋はもう予約が終わっていた。でも大丈夫、フラッと買いに行けるお店もあるのだ。
2025年1月1日を迎えた。私の理想とする福袋は先に書いたように、いつでも使えるお店公式のグッズが入ったもの。そして、フラッと行って買えるものだ。それを求めて私は2025年1月1日に電車に乗った。
買いに出かけたのは「ドムドムハンバーガー」だ。元旦は特にやることがないので、フラッと出かけた。ドムドムハンバーガーを以前からオシャレでカッコいいと思っていた。ゾウのキャラクターが好きなのだ。昔からゾウそのものが好き。その理由は大きいからだ。
ドムドムハンバーガーでは毎年、福袋を販売しているらしい。お店の方に聞いたら、今年は去年より多く300個ほど福袋を作ったと言っていた。去年より多いということは、ドムドムハンバーガーの福袋は人気なようだ。
オープン前に着いたけれど、ドムドムハンバーガーの前には列ができていた。私のもらった整理番号は24。並んでいる人を見るとドムドムハンバーガーのグッズを身につけている方が多い。バッグとかアクリルキーホルダーとかぬいぐるみとか。わかる、このロゴ、カッコいいもんね。
ドムドムハンバーガーの隣の隣はスターバックス。こちらには列はなかった。スタバも福袋を販売しているけれど、11月にエントリーが始まる抽選販売方式。新年にフラッと行っても買えないのだ。だから誰も並んでいないのだ。
しばらく並んで店内に入ると福袋がレジカウンターに並んでいた。赤い文字が眩しい。さらに福袋に本気で、1月1日の9時から12時までは福袋販売のみを行う。ハンバーガーのお店だけれど、ハンバーガーは食べられないのだ。
開店する30分前くらいに並んで整理番号は24。準備している福袋は300個と考えると、並ばなくても買えるということだろう。私は暇だったので並んだけれど。そして、いよいよ福袋を買った。テンションが上がった。私の理想とする福袋だからだ。
マグカップが欲しかったのだ。ドムドムハンバーガーのロゴが赤地の上に浮かび上がっている。ロゴがエンボス加工なのだ。文字通り、ロゴが浮かび上がっているのだ。カッコいい。マグカップの厚みもあり、いつもよりコーヒーを美味しく感じた。
トートバッグも生地が厚く、中にポケットもあり使いやすい感じだ。クーポンが3000円分入っているので、損はない。そもそもこのマグカップが入っているだけで3000円の価値が十分にある。
クーポンは買った日から使える。ということで、福袋だけの販売が終わるまで待ってドムドムハンバーガーを注文した。ドムドムハンバーガーはメニューもいいのだ。他のハンバーガー店では見ないようなものがラインナップされている。
一番特徴的なのは「かりんとう饅頭」ではないだろうか。これが美味しい。非常に美味しい。温かく、周りはカリカリとしており、中は柔らかく、餡も当然入っている。かりんとう饅頭を食べるためにドムドムハンバーガーに行くまであると思う。
フライドポテトだけではなく、ごぼうスティックもある。これも特徴的だ。周りはふわっとしていて食感もよくとても美味しい。ハンバーガーが美味しいのは当然として、サイドメニューが独特なのもドムドムハンバーガーの素晴らしき点だ。
ドムドムハンバーガーでは、グッズの販売も行っている。ゾウのキャラ(赤いゾウは「どむぞうくん」と言います)を買うことができる。もちろん今回の福袋に入っているマグカップは売っていない。福袋だけなのだ。特別感があって嬉しい。
ゾウのキャラは何色かいて、光るゾウはブラインド商品で青いゾウが当たった。青いゾウの名前は「どむクルーズ」と言う。名前が素敵だ。他にも「どむたろう」、「どむさん」などがいる。ドムドムハンバーガー、本当に素敵だ、美味しいしね。
ドムドムハンバーガーを後にして秋葉原に移動した。ここでこの日最後の福袋を買うためだ。いろいろなお店が福袋を売っているけれど、せっかくなのでお店も堪能したい。すると時間がなくなってくるのだ。フラッと買いに行く福袋だから欲張らない。楽しむのだ。
すた丼はニンニクが効いた「すた丼」を食べることのできるお店だ。大学時代に住んでいた家の近くに「すた丼」があったので、上京してから通い続けてきたお店だ。そんなお店だから福袋があるならばぜひ買いたいと思いフラッと出かけた。
すた丼を訪れたけれど、どこにも福袋の文字はなかった。なか卯もドムドムハンバーガーも「福袋」について書かれたポスターが貼ってあったのだけれど、すた丼の場合はどこにもその文字が踊っていなかった。
なか卯はセルフオーダーだったけれど、その中に福袋があった。しかしすた丼にはなかった。そこで店員さんに「福袋を買いたいんですけど」と聞いたら、買うことができた。一部店舗のみで、しかも大々的には福袋のことは言っていないようだ。
黒い箱の存在感にワクワクを禁じ得ない。開けてみるとそれはすた丼の器だった。お店のものとは少し異なるけれど、すた丼のオリジナルの器であることは間違いない。だって書いてあるから。
嬉しくて困る。財布を落とした時くらい困る。違いはこちらは嬉しいことだ。大学時代から食べてきたすた丼の器が手に入ったのだ。私の知る限りではすた丼の器は一般販売されていない。それが我が家にやってきたのだ。
ドレッシング2本、クーポン3枚も入っていた。クーポンはすた丼1杯が無料になる。すた丼は店舗により値段が異なるけれど、今回訪れた秋葉原のすた丼は並が980円なのでほぼ損はない。何より器が手に入ったわけだから。最高ではないか。
福袋をただ買うだけではない。行ったら食べなければならない。だって食べたいから。上京してもう20年以上が経つ。その20年以上に渡り、私はすた丼を食べてきたのだ。食べ続けてきたのだ。何度でも食べたいのがすた丼なのだ。
1月1日からすた丼を食べられる幸せ。2025年が素晴らしき一年になる予感を感じる。スタミナがつく感じなのだ。ガツンと来るニンニクが最高なのだ。疲れた時にすた丼、疲れていなくてもすた丼で20年ほどやってきた。
すた丼を食べて家に戻る。器が手に入ったわけだから、家でもすた丼を作ってみようと思う。自家製のすた丼を作るのだ。味の再現は難しいけれど、器によりお店の雰囲気を作ることができるはずだ。
美味しかった。お店の味は再現できないけれど、器もすた丼だし最高に美味しいのだ。食べ終わり、器を洗っている時は、すた丼で働いている感じがした。すた丼の器は普通、一般家庭にはないから、そのような感じがしたのだ。
福袋をフラッと買いに出かけた。1月1日は朝から晩まで福袋だった。効率的に福袋を集めるならば、もっといろいろなお店を回れると思うけれど、お店を堪能し、福袋の感動を噛み締めるには2件で十分だ。1月2日以降も、福袋を買えるチャンスがあったので、また記事にしたいと思う。福袋の虜だ。
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