駅から遠い場所が分かる地図
今回、こんな地図を作った。どの駅からも遠い場所ほど赤く、近いほど青く塗り分けたものだ。
これは東京の渋谷区や港区のあたり。中央に広尾駅があり、その周辺一帯が赤く、どの駅からも遠くなっているのが分かる。
こんな地図を作ったのには理由がある。当サイトの2006年の記事「陸の孤島が渋谷区にあった」で、山手線内のどの駅からも一番遠い場所を発見して訪れているのだ。その方法がむちゃくちゃ素敵なので改めて紹介したい。
上の図のとおり、
1. 山手線内のぜんぶの駅に小さい丸を打つ
2. 丸を膨らませる
3. 最後まで残った場所がどの駅からも遠い場所
というものなのだ。頭いい! 記事ではその結果として分かった場所へ行っているのだが、記事を書いた林さんによる本文の結びはこうなっている。
ふむふむ、23区内で駅から一番遠い場所か、よしやってみよう。と思ったのだ。
駅からの距離で塗り分けたい
ところで、ぼくは地図上で地形を見るのが好きだ。そこでは、地面の高さを色で表現することがある。
この例では低い場所ほど青く、高いほど赤く塗られている。そこで、こんなふうに駅からの距離に応じて塗り分けた地図を作りたいなと思った。そうしたら、一番遠い場所だけでなく、場所ごとの駅までの遠さも見ることができる。
というわけでやってみた。23区を含むエリアで、駅から一番遠い場所ほど赤く、近いほど青く塗ってみることにした。地形みたいなのが現れたら面白そう、と思ったのだ。
そしたらこうなった。
色は、この四角いエリアの中で他と比較して駅から遠い場所ほど赤く、近いほど青くなるように塗り分けている。
なので、一番遠い場所そのものは右下のゴミの処分場のあたりだというのは分かるのだが、地図としてはちょっと期待と違った。
1. もうちょっと意外な場所が駅から遠いとよかった(これはぼくの勝手な期待)
2. 右下の駅からの遠さに引っ張られて、都心の駅密集地帯が青一色になってしまった。もうちょっと細かな「地形」を感じたい。
23区で駅から一番遠いところ
まずは上の1番から見てみる。地図では江戸川区、足立区が若干黄色くなって健闘しているが、23区エリアで一番赤い、つまり駅から一番遠いのは東京湾に作られたゴミの処分場である中央防波堤埋立地のようだ。
ずいぶん古いが、以前に処分場に行ったときのようすを。今は植林が進んで手前の景色は様変わりしているはずだが、とにかくどの駅からも遠そうな感じは伝わると思う。
埋立地のなかでも南端にある「新海面処分場」というところが一番遠いようだ。そこは実はまだ23区のどこになるかが決まっていない。とはいえ、そのうちどこかの区にはなるので、23区で駅から一番遠いのは新海面処分場ということでいいでしょう。
景色を見ても意外性はない。そもそもここに駅から徒歩で来る人いないもの。