北海道はセコマ!
どこかに出かけるとその地域のものを食べたくなる。お店で食べたくても仕事が終わると、もうどこのお店もやっていない時間、ということもある。そんな時にセコマ。気軽に買えるし、気軽に詰めることができてお弁当も完成してしまう。小分けというか、小さなパックなのもいい。セコマに問題があるとすれば、私の住む街にないことだ。ぜひ作って欲しい。
セイコーマートというコンビニがある。北海道を中心にしたコンビニで、「セコマ」とか「セイコマ」などと呼ばれている。この記事ではセコマと呼びたいと思う。独自の商品が多く、非常に美味しいのが特長のコンビニだ。
そんなセコマで自分の好きなものを買ってお弁当を作ったらどうだろうか。北海道の風を感じる幸せなお弁当ができるのではないだろうか。だってセコマのお惣菜なのだ。全部美味しいから。
お弁当とは幸せ箱だ。おにぎりがあり、揚げ物があり、パスタが入っていることもある。そのようなものが一つの箱に収まっているのだ。開けた時の幸せは言語化することが難しい。
さらにその中に入っているものが全て好きなものだったらどうだろう。踊り明かしてもいいほどの喜びを感じるはずだ。もっとも作るのは面倒なので、好きなものを買って詰めればいいんじゃないか、という結論に至った。
ご存知、セイコーマート。私はセコマと呼んでいる。関東にも一部店舗はあるけれど、北海道には探さなくても店舗がある。北海道では一番多いコンビニがセコマなのだ。何より美味しい。北海道に行く楽しみの一つがセコマと言ってもいい。
私はもう本当にセコマが好きで、お節料理をセコマで買ったこともある。美味しいからだ。また全てではないけれど、北海道の食材を使っていることも多い。結果、美味しいのだと思う。
もちろんお弁当も売っているけれど、自分の好きなお惣菜を買い、お弁当に入れれば、最高のお弁当ができるのではないだろうか。ぜひそのようなお弁当を作りたいとセコマを訪れた。
お弁当箱に詰める、という制約が実は楽しい作業でもある。セコマには私の好きなものがたくさんある。しかし、お弁当箱の容量は決まっている。そこに何をつめよう、と考える作業がまた楽しいのだ。
セコマの店舗によっては「ホットシェフ」もあるのだ。ホットシェフとは店内で調理したもので、これがまた美味しい。目移りして大変なのだ。私の優柔不断が溢れんばかりに発揮されていた。
先にも書いたけれどセコマではお弁当も売っている。これもまた美味しい。季節毎に違ったお弁当などもあるし。もはやこれでいいのでは、という誘惑に打ち勝ち、悩みに悩みお弁当に入れるお惣菜を買った。
最高のお弁当が完成した。セコマ100%のお弁当だ。ちなみにセイコーマートの呼び方は「セコマ派」と「セイコマ派」と「セーコマ派」があるそうだけれど、セイコーマートの運営会社が「株式会社セコマ」なので、私はセコマと呼んでいる。
おにぎりは二つ買ったのだけれど、入らなかったので、和風ツナマヨを採用した。こちらはホットシェフのおにぎりだ。私はノリがパリパリなのが苦手で、しっとりしていて欲しいのでホットシェフのおにぎりは特に好きだ。お米も美味しい。
セコマはパスタが充実している。細長いパッケージで種類も多い。ゴロゴロチキンのパスタも好きなのだけれど、今回は別にチキンを入れることと、お弁当にはナポリタンかな、と思いチョイスした。
揚げ物はフライドチキンを入れた。これめちゃくちゃ美味しいのだ。味が濃いのだ。朧げではなく濃い。別に塩辛いというわけではなく、味の輪郭がはっきりしている感じでとても好きだ。
もう北海道ラッシュだ。自分の住んでいる地域とは別の地域に行くと、やはりその地域のものを食べたいと思う。それが叶うのもセコマの素敵なところだ。しかもきちんと美味しいからね。
パスタが見えないようになっているのはこだわりだ。パスタはパスタだけでも完成された料理なのに、お弁当ではなぜかクッション材かな、みたいな使われ方をする。今回もそのようにしてみました。
北海道と言えばガラナ。セコマでも当然売っている。これを飲まなければ北海道に来たとは言えない。ぜひお弁当に合わせたかった飲み物だ。お茶とかの方がお弁当には合いそうだけれど、合うとか合わないの話ではないのだ。
やはりお弁当は美味しかった。まず開けた時の満点の星空のような輝き。それに伴う喜び。さらに食べると会いたかった人に会えたような喜び。喜びしかないのだ、このお弁当には。めちゃくちゃ美味しい。
お弁当は一般には上記のような感じだけれど、もっといけないのだろうか、と考えた。実用性は皆無なのだけれど、開けた時の喜びを感じたいと思い、セコマでまた別のものを買って作ってみた。
アイスで作ってみました。溶けるので実用性はないのだけれど、お弁当箱に入っていると趣を感じる。もちろん北海道を感じるアイスが詰まっている。
北海道産のメロン果汁を使ったソフトとモナカ。北見のハッカを使ったチョコミントに、北海道とうきびソフト。北海道尽くしのアイスがお弁当箱に入っているのだ。喜びしか感じない。他にどのような感情を抱けばいいのだろうか。
メロンはメロンだし、とうきびはとうきびだし、ハッカはハッカだし、それが混ざりあい幸せだ。ノリとしては31アイスとかで多段に盛ってもらう感じだ。問題はお弁当箱ではすぐに溶けることだ。それは北海道の場合、ずっと外にいて真冬にやれば解決できると思う。
真っ白で何が何やらだと思うけれど、コーンフレークだ。私はコーンフレークを牛乳で食べるよりも、ヨーグルトで食べる方が好きなので、お弁当箱で作ってみた。もちろん持ち運びはできないけれど、お弁当箱での姿を見たかったのだ。
このコーンフレークがまた美味しいのだ。当然セコマのもの。北海道産の砂糖を使ったほどよい甘さのフレークだ。同じく北海道の豊富町の牛乳で作られたヨーグルトとの相性もよい。
牛乳よりヨーグルトで食べるコーンフレークが好きなのは、やはり絡むからだ。北海道が私の体に絡み入ってくる。当然持ち運びはできないけれど、蓋をあけた時の喜びとして、お弁当箱でコーンフレークを食べるのはありだと思う。
どこかに出かけるとその地域のものを食べたくなる。お店で食べたくても仕事が終わると、もうどこのお店もやっていない時間、ということもある。そんな時にセコマ。気軽に買えるし、気軽に詰めることができてお弁当も完成してしまう。小分けというか、小さなパックなのもいい。セコマに問題があるとすれば、私の住む街にないことだ。ぜひ作って欲しい。
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