会議とあんこの同時進行
知り合いの料理人から聞いた話。休日に釣りを楽しんだあとの帰り道、棒に括り付けた魚をバイクの荷台に挿しておくと帰宅するまでには干物が完成していたという(大昔の話ですよ)。
このように「何かをしている間に、別の何かも同時に進行している」という一石二鳥的発想を用いて、会議が確実に楽しくなるアイディアを思いついた。町の寄り合いから大企業の新規プロジェクト会議まで。是非是非、皆さんも導入してみて欲しい。
そのアイディアとは「会議の間に小豆を炊いて、会議終了後にできあがったあんこを皆で食べる」というものだ。
ある日のデイリーポータルZ会議にて
11月某日。都内某所にてデイリーポータルZの会議が開かれていた。
投影されるプレゼン資料をもとに鋭い意見が交わされる中、私は静かに椅子から立ち上がった。
今から会議を行っている横で小豆を炊いていく。約2時間後、会議が終わる頃に小豆はあんこになっているはずだ。
会議は踊る、小豆は煮える
「そんなことしたら、会議に集中できないだろ!」と思った方、ご安心あれ。基本的には鍋を火にかけたらあとは放っておくだけなので、「会議中に小豆を炊いている」という異常な状況にも皆すぐに慣れてしまう。
小豆を炊くとクールダウンの効果も
石川さんの描いたイラストを覗き込んだ時、だいぶアクが出ていることに気付いた。
あんこを炊く時は、箸でつぶせるほど豆が柔らかくなってから砂糖を投入するのがコツ。最初から入れてしまうと豆が固くなってしまうから気を付けよう。
議論が白熱してきても時折あんこの行程が挟まるので、定期的に皆が冷静になれる。会議中にあんこを炊くと、こんな思いがけない利点もあるのだ。