・大阪・中津へ
その日は中津の線路沿いを移動していました。

線路沿いといっても、ここら辺はJRの線路を地下に移し替える工事をずっとしていて、ほぼ工事現場沿い。
かなりイレギュラーな状態なので、

どこからか反射した謎の光が見られたり、

仮で引かれたくにゃくにゃの線があったりと、普段はないようなものがあちこちに。

これはさらになにかある!と勘が働いたので、ゆっくり進んでいくと──

これは!道路でよく見るひし形の路面標示ですが……黒い!
進行方向だと日が当たって、写真ではあんまり黒っぽくないですが、逆を向くと──

がっつり黒い!
工事で不要となったのか、完全に塗りつぶされています。
はじっこがちょっとはみ出してる雑さもいいですね。
そしてひし形があるということは、その先には──

ありました!横断歩道も停止線もブラック!

逆から見ると、より黒々!
黒鍵しかないピアノみたいな違和感にわくわくしますね。

歩行者側に立ってみると、先が完全に封鎖されていて全く無用になっているのがわかります。
白いところだけ踏んで渡ればセーフ、みたいな遊びがありますけど、黒いとアウト感が強いですね。
逆に黒い部分に引きずり込まれそうな気がします。

黒い停止線だけでも、見慣れてなさすぎてなんだかちょっと怖い。
怪談とかでありそうですね「黒い停止線」。

ちなみにこっちは途中で見かけた、仮の横断歩道。
使われている横断歩道は仮でも白い。

さらに進むと、

ブラックひし形が!
ただ、さっきのと少し違うのが──

ところどころ黒が剥げてる!
さっきの場所からそれほど離れてないにも関わらず、ここだけダメージが大きいのは面白いですね。

線路の向こう側へ渡れるところまで来たので、今度は折り返して反対側の道路をチェック開始。

ややはみ出しが少ない、丁寧な処理のブラックひし形などを見つつ──

新種の「ブラックとび出し注意」を発見!
まさかの飛び出しOKに!

角度を変えてもまあまあ黒い程度ですが、これでも結構太陽光が反射していて、肉眼で見るともっと黒かったです。

さらに少し先には、ブラック停止線とブラック横断歩道が再び登場!
しかもここはセンターラインが白黒の破線に変えられてました。
破線は車道の片側の幅が6メートル未満という意味らしいので、工事によって道幅が変わったのかも。
こういう一部を消すブラック化もあるのか、と感心しました。

そしてここのブラック横断歩道は、二股に分かれている中州の先っちょにかかっていて、中州の手前はホワイト横断歩道、奥はブラック横断歩道と白黒ハッキリしてます!

また、ブラック横断歩道に白線がかかってるのもいいですね。
白線だけ残して塗ったのか、塗りつぶした後に改めて書いたのか。
どちらにせよ、細かい仕事に惚れ惚れします。
もうこれ以上の出会いはないだろう……と思いつつ進むと、

二重に見えるひし形を発見!
ホワイトじゃない方が光って見づらいので、角度を変えると──

黒がすごく濃い!
そしてなんだか、白の方が浮いているようにも見えて、錯視っぽくて楽しいですね!
さっきの二股の中州の先にあったので、横断歩道のブラック化の影響からこうなったみたいですね。
それにしても、さらに新しいパターンがあるとは……
一箇所でこれだけ多彩なブラック路面標示が見られるのは、かなりラッキーな気がします。

しかし、折り返した工事区間もいよいよ最後に。

ラストはブラック停止線とブラック横断歩道!

ここも高架下が封鎖されていて、横断歩道もブラック化。
というわけで、最終的には──

ブラックひし形: 6、ブラック横断歩道:3、ブラック停止線:5、ブラックとび出し注意:2と、大収穫でした!
・まとめ
不要となった路面標示はブラック化する
横断歩道がなくなるような大きい工事がないと見られない
レア感があってかっこいい反面、見慣れてないので若干怖い
角度によってめっちゃテカる
消す意味で黒く塗られるけど、逆にちょっと目立ってる
ちなみに他の場所では、難波の高島屋前がかなりブラックでした!

ここには広い横断歩道があったのですが、一帯を全て「なんば広場」という歩行者天国に変える工事のため、すごくデカいブラック横断歩道となっています。

かつては白かった横断歩道も、

ブラック横断歩道に!
どうやったかは不明ですが、「工事車両」の文字などはそのまま。

バリケードの奥はブラック化してないのも見逃せないポイント!
しかし――

「なんば広場」がオープンしたので、既に跡形もありませんでした。
ブラック横断歩道との出会いは一期一会すぎる……