特集 2019年9月3日

対決!パシリVS編み物~編むのと買ってくるのどっちが早いか

先輩(右)の不満を解決すべく、編み物(左・筆者)とパシリ(真ん中)の闘いの火ぶたが

毛糸さえあればだいたいどんな形のものでも作ることができる、と思っている。それなら紛失したちょっとしたものでも、編めばなんとかなるんじゃないか。

テーマを決めて、パシリが買ってくるのと毛糸で編むのと、どっちが早いか対決してみた。

島根県生まれ。毛糸を自在に操れる人になりたい。地元に戻ったり上京したりを繰り返してるため、一体どこにいるのか分からないと言われることが多い。プログラマーっぽい仕事が本業。(動画インタビュー

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コント風に進めます

いきなりだが、なんでもイチャモンを付ける先輩がいるとしよう。

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イチャモン要員として来てもらった文房具ライターのきだてさん

で、先輩がこう言うとする。

「オラオラオラ、キャップがないと、中身がこぼれんだろ!!!!!!!」

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「キャップがないんだよ!!! 調達して来いよ!!」

調達って言われましても……。

「ハァ…… 説教なっげえなぁ……」みたいな感じで、とりあえず聞く。「キャップがない」とひたすら訴えられる。

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「はあ……すみませんね、ないんすね、キャップ」

そこでパシリ後輩が「しょうがないですね…。それじゃ僕が買ってきますよ!」

と言い出す。

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「すぐに入手してきますよ」(パシリ後輩役:編集部石川さん)

いや、そんなのここにあるものを使えばすぐに作れますよ!!!

ほら、この毛糸を使えばすぐに!!

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「これを使えばすぐにできますよ」

パシリ後輩:「買ってくればすぐですよ」

筆者:「同じものがどこに売ってるか探してる時間があったら、作ったほうが早いです!!」

パシリ後輩:「いや、買ったほうが」

筆者:「いや、作ったほうが」

……そんな訳で、

「パシリVS編み物」 どっちが早いか勝負をしてみよう!

1回戦:ペットボトルのふた

まずは「ペットボトルの蓋をどっかから調達してくるのと編むの、どちらが早いか勝負」から。調達手段は、同じものを買ってもいいし、蓋となるなにかしらの代替品を探してきてもいい。

こちらもたぶん数分あれば編めるので、いい勝負になるんじゃないかと思っている。

パシリが買い物に出発するのと同時に、編みものスタート!

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ペットボトルの蓋を編み始める

白い毛糸でペットボトルの蓋の大きさぐらいの円を編んでから、深さ(蓋の側面)を付けていく。

特に何の問題もなく編み進めていたが、たった4分後……

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ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
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帰ってきた!!!!!!!!!!!!!!!

パシリのやつがもう帰ってきた!! ちょっと早すぎやしないか。

なんとこの建物を出たところにあった自販機に同じものが売ってたらしい。そんなのずるい!

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「はい、キャップっす!」「よーしよしよし、よくやった!」
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先輩、ご満悦

一方こちらは編み始めてから10分後。ようやく形が出来て、糸をの具合を整え……

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「まだ作ってるんすか?」「い……いや、もうちょっと……」
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できた~~!!
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ほら、ピッタリ!

これである程度は蓋としての役割は果たしてはいるが、ボトルごとひっくり返すと……

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あ~~……水漏れする!!

植物に水をやるような用途でなら使えそうだが、蓋としての役割は果たせなかった。

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「おらおら、水漏れてんだろ」「あああああーーー……すすすすいません~~!!」

そんな訳でこの勝負は、ペットボトルごと買ってきたパシリ後輩の勝利だ。

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2回戦:はさみのカバー

つぎに先輩は「はさみの刃にかぶせるカバーがないと、尖ってるし危ない」と言ってきた。

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「刃が尖ってて危ねえだろ!?」「ほんとだ!! 危ないっすね」
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「これで作るんで許してください」「色が微妙に違うんだよ!! はさみ本体の色と揃えろよ!!!」

先輩は文具コレクターだけあって、文具に関しては注文が厳しい。

一方パシリ後輩は「このはさみに合うカバーを買ってくる」と言っている。カバーだけって売ってないはずだが、どうする気だろう。

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また出かけて行った
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こちらはこちらで編み始めよう

今度はペットボトルほど簡単に手に入るまい。刃を覆えばいいのであればサイズも大きくないし、今度こそ勝てる気がする。

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ふははは……楽勝……

せっかくならピッタリサイズのカバーを編みたい。そう思うと、思いのほかちまちまとした作業になっていった。

まだまだ大丈夫だろう! と余裕で編んでたが、そんなところにパシリが開始から9分で戻ってきた!!!!
ええええっっ!?!? 早っ!!

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早すぎる

ちょっとこの場所(レンタルスペース)、立地がパシリに有利すぎやしないか。

この建物の道路挟んで向かいがコンビニ、その隣にキンコーズがあったので、そこで手に入るものだと10分以内に帰って来れるらしい。そうだ、そもそもこの場所を決めたのはこのパシリなんだった。ずるい、ずるいぞ……。

そこで似たような大きさのはさみを買ってきて、カバーだけ取り替えれば……

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ほら、ピッタリ!

更に、はさみごと収まるケースも買ってきていた。これに入れても安全!

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刃がむき出しじゃなくなった!
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先輩もお気に召している

時間の早さ的には敗北だが、こうなりゃクオリティで満足させてやる……!!

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「まだやってるんですか?」「もう少しです!!」

開始から17分。はさみカバーができた!!

「そんなに惨敗するようなタイムじゃないはずなのに、やっぱり場所が……」とかブツブツ言いつつ差し出す。

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「ほら、ピッタリなんですよ……」
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「おおお……!!!」

負けたけど、ピッタリとしたカバーができたのは嬉しい。

そしてはさみを何百? 何千本? も持ってる文具コレクター先輩がお気に召したぞ! やったー!!

これは差し上げるんで(本当に)、家で使ってみてください。

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押し付けるように渡した
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三回戦:名刺入れ

最後は名刺入れだ。名刺はあるけど持ち歩く用のケースがない、と先輩が怒っている。

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「ポケットにそのまま入れろってーのか あああ?」「そうっすよねー」

どういう形状にしよう。「名刺が入る大きさの、袋状のもの」ってことか……。

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名刺の大きさを見つつ大きさを決める。色は適当に選んだ

パシリも出かけて行った。名刺入れは近所に売ってなさそうだったので、ちょっと遠くまで行く必要がある。 

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ちょっと遠くへ行くパシリ

一方こちらはというと、うっかり大きめサイズに編んでしまっていることに序盤で気付いた。普段ならこういう場合はさっさと解くのだが、なんとなく引き返せず、勢いでそのまま突っ走ってしまっていた。

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形状が平面なので、これまでのふたつより編みやすくはある

大きめになってしまった分、タイムをロスしてしまってる。

一方その頃パシリのほうは、ちょっと遠くへの買い出しも終わり、余裕でアイスを食べていた。

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余裕のパシリ

アイスのお陰で編み物の持ち時間も少し増えたが……

「そもそもこれ……名刺入れに適してるんだろうか……」という疑問が。どうしよう。

そうこうしてるうちに、パシリが帰ってきた。うわーーー、また負けたァァァァ……

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えっ、途中で余裕かましてアイスを食べた……ですと……!?

この時点で開始からは24分が経過。今回は、まあまあ経っている。

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ふたつも買ってきてる……!
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これで名刺、入れ放題

これでもう全敗じゃないか。うわーー。

もうちょっと何とかならなかっただろうか……そう思いながら残りを編み進めた。

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悔しいなぁ……(いきなり編集部橋田さんが登場したのは本編には関係ありません)

そして想定より時間がかかり、開始から50分。完成はしたが……これ、あんまり名刺入れっぽくない!!

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小物入れのような袋が完成
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入れてみると……
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「おい、これ入れづらすぎるぞ」

サイズがでかめなだけでなく、なんと名刺の角が網目に引っかかりまくり、めちゃめちゃ入れづらかった。

そもそも名刺入れをニット製にするところからして間違ってたのか。(する場合は裏地が必要)

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ああ……本当に入れづらい……引っ掛かる……

三本勝負、惨敗

とにかく負けは負けだ。パシリより早く編めなかったことも悔しいが、名刺入れが上手くいかなかったのがすごく悔しい。

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編み物、パシリに惨敗

一番編み甲斐があったのは、はさみカバーだった。昔よくドアノブや電話の手編みカバーが存在したことからも分かるように、いい感じにピッタリなカバー的なものを作るのに編み物は適してるのだろう。

次もしやるとしたら、カバーしばりで対決したい。


3Dプリンターみたいになりたい

ペットボトルの蓋を編んだとき「3Dプリンターのようだ」と言われた。ありがたい褒め言葉だが、まだ全然その域には達していない。

この企画を通して「もっと3Dプリンターみたいになりたい」という思いが強くなった。

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帰宅後、蓋のロゴも再現しようとしたら、芋虫みたいになった……
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