母が買ってくるぶどうパンが凄かった
母がたまに買ってきてくれるぶどうパンのぶどうの量が半端ない。1年くらい前に初めて見た時、口に入れた時、両方とも驚く程の量が入っていた。ぶどうがたくさん入っているのは嬉しいけど・・いくらなんでも入れすぎじゃないの!?
一体そのぶどうパンにはレーズンがどれだけ入っているのだろう? というか普通ってどの位? という訳で今回は、一般的なぶどうパンとその問題のパンのレーズン量を比較したいと思う。
一般のぶどうパン例1:ロールパンタイプ
レーズンロール189円
ぶどうパンとしてまず浮かんだのはコンビニやスーパーで売っているこのロールタイプ。食べ盛りの頃におやつ代わりでよく食べてたなあ。
2個半で100グラム
今回は粒の数と、パンとレーズンの比率を調べたい。そこで比較しやすいように100グラムに統一することにした。
断面図はこんな感じ。丸々一粒じゃなくて刻んであるのもある。
断面図を見てみると、、うん、まあこんな感じだよね。という感想。そして多く見せるためか中央よりも外側にぶどうが偏っている印象をうけた。
100グラムに対して13グラムのレーズン。およそ21粒あった。
ホジホジと箸でレーズンを取っていく。すると今まで意識した事が無かったけど、レーズンが丸々入っている以外に刻んであるものが入っているという事に気がついた。(特に内部)
数えるのどうしよう・・・包丁で裁断してしまったレーズンや、最初から刻まれている薄っぺらいものは適当に集めて1粒と換算する事としよう。
一般のぶどうパン例2:コッペパンタイプ
レーズン好きにお薦めと書いてあるのできっとぶどうが多いはず。98円。
次はスーパーで見つけたぶどうパン。本当はぶどうオンリーのパンで検証したかったけどなかなか見つからないのでこちらの商品に。
100グラム分にカット
最初に割ったら一個もなかったけど、真ん中の辺りをカットしたらいた。よかったー
でもそう、ぶどうパンといえば私はこの程度のイメージを持っている。メインはあくまでパンであり、レーズンは見つけたら嬉しい柿ピーのピーのイメージだ。
結果は23グラムがレーズン。およそ37粒
最初見た断面図で期待はしていなかったけど、さっきのロールタイプよりも10グラムも多かった。さすがレーズン好きにおすすめするだけの事はある。
一般のぶどうパン例3:デニッシュタイプ
甘くて美味しいラムレーズン158円
100グラムということでいいか
一応端っこをもいで100グラムにしてみたけど、デニッシュタイプは端にレーズンは無いので意味が無い。このパン丸々1個にどれだけ入っているか数えます。
お、まんべんなくありますな。あと、だんだんレーズンが顔に見えてきた
結果は26グラム 42粒
まるまる粒で入っているのと、デニッシュの層の間にレーズンが入っているのでとてもほじくり出し易かった。そして甘くていい香りがして一番食欲が湧いた。
一般のぶどうパン例4:食パンタイプその1
スーパーのパン屋さんで購入 198円
見た目の割りに少なめ・・? でも可愛い白くまがいた
これも細かいのが練りこんであるタイプ。ぶどうパンはぶどうが丸々入ってるとはかぎらないのだ
22グラム およそ34粒
見た目はもっと入っていそうだったけど、少なかった。ぶどうパンのぶどうの数は人の心と一緒で、開いてみないと分からないみたいだ。
一般のぶどうパン例5:食パンタイプその2
なぜ食パンタイプをもう一個買ったかというと、メインのビックリぶどうパンも食パンタイプを買う予定だったので、いくつか検証した方がいいと思ったから。これは1斤がさっきのより大きめ。
近所のパン屋さん(四ツ木にあるコトブキ洋菓子店ライオンズ店)で購入 270円
中を開けたら…おお、けっこう詰まってる! いい笑顔も発見
丸々レーズン使ってる。取り甲斐があるなあ。あと、隠れてるの見つけると嬉しい
26グラム 49粒
取れた粒は一気に増えたのにグラムにしたらそうでもなかった。なんの違いだろうか。
ちなみに今回一通り食べてみて、こちらのパンのバランスが私にはちょうど良かった。食感もモッチリしていて好みだ。
ここまでの集計。平均は36.6粒、22グラム
さて、ここまでは近所のコンビニやらパン屋で入手できたもの。次がいよいよ今回のメインのぶどうパン。
母の職場近くの田原町駅前にあるパン屋さんに買いに行った。
かっぱ橋のニイミ洋食器店近くにある小さいパン屋「ボワ・ブローニュ」さん。
可愛らしい看板が目印
向かう前に、母のぼんやりとした位置情報を元にネットで検索してみると、口コミサイトやブログで多数紹介されているお店だった事がわかった。
どうやらぶどうパン業界では有名のパン屋さんだったらしい。
上の段に並んでいる食パンは全部ぶどうパン。人気なだけあってたくさん並んでいる。大600円、小350円。
そして火・金・土曜日しか売っていないという天然酵母使用のぶどうパン。堂々の730円。アド街でも紹介されていた!
この日はたまたま土曜日だった。最初は普通の四角い食パンを買おうと思っていたけど、アド街効果でコッペパン型のものを購入することに。
違いとしては四角型がイーストで作っているのに対して、こちらは天然酵母を使っているとのこと。レーズンの量は変わらないと言っていた。
これまで買ってたパンはせいぜい270円だったのに対してこちらのパン屋さんで売っているぶどうパンは倍以上のお値段。なんだか高い気がする。
ずっしり重い656グラム!
でもその重さも普通の食パンの約2倍。なんで?ってそれはレーズンが多いからですよ!
どーん!!切り口からぶどうがポロポロ勝手に落ちてくる。
これくらいかな?と真ん中を切ったらこれで200グラムあった
私はこのぶどうパンを何度か食べている。それでも毎回改めて「多すぎでしょコレ!」と思う。ホント、どうしちゃったんだろう。
目が回るくらい凄い
100グラムはこれくらい
ぶどうを探すというより、はがす
切なくなるくらい抜け殻。
圧倒の59グラム 122粒!!
約6割がぶどう!その理由は?
なんでこんなに入れてるの? 話題性? 手違い? ずっと気になっていたのでお店の方に聞いてみるとこんな答えが返ってきた。
「小さい頃、ぶどうパンを分けた時にぶどうが何粒入ってるかでよく兄妹ゲンカになってたの。だからぶどうを沢山入れればケンカにならないねって」
なるほど…! ケンカにならない位レーズン入れちゃえという発想だったのか。なんて微笑ましくてダイナミックな話なんだろう。
一気に引き離しちゃった
こうして、母がたまに買ってくるこのビックリぶどうパンは子供達がぶどうの数を気にせず、仲良く食べられるようにと作られたものだという事が分かった。
しかしその多さ故に、逆に数えたくなってしまった大人がいる(私の事)。でも私は誰ともケンカしない。大人だから。
このぶどうパンの周りは、とても平和なのである。
これはパンぶどうだ
人にこのぶどうパンの説明をする時、私は「パンの中にぶどう、じゃなくて、ぶどうの中にパンが入っている」と話していた。実際にこうして比較検証してみても、他のぶどうパンとの差が明らか過ぎる。つまりこれはぶどうパンじゃないんじゃないか。パンぶどうだ。
レーズンブームがきていた小学生のあの頃の自分に、このパンぶどうを見せてやりたい。きっと狂喜し、歌って踊ってズンズン新聞に掲載しただろう。
ラスクも販売。砂糖の甘みとレーズンの酸味のハーモニー。すごく美味しい。