心霊動画が大好きで、テレビやネットで見まくっている僕。ユーチューブでも、気づくと右端のオススメ動画リストが「おわかりいただけただろうか」だらけになっていることも多い。
基本的には
カメラを回していたら心霊が映り込んでいてワーワーする、ことが多い心霊動画だが、実は心霊動画にはいくつかのパターンがある。いわば「心霊動画あるある的」なものがある。
そこで、より心霊動画っぽいものを撮るために、それにのっとって作っていきたいと思う。
●心霊動画あるある(1)「導入は普通な動画の感じにて」
心霊動画の導入って、チャラい若者たちの愚行か、ホームビデオ的なもの、であるパターンが多い。僕にはチャラさが欠けるので、今回は後者のパターンでいきたいと思う。
うちの場合はちょうど犬がいるので、
とりあえず愛犬ももの動画を撮っていることにして、そんなアットホームな動画のテイにて、心霊にドンドン登場してもらうことにしよう。
●心霊動画あるある(2)「まず不気味なモノがあったりする」
心霊動画は始まるとまず、お札とか藁人形とか、これからの不穏さを感じさせる不気味なモノが登場しがちである。これにより視聴者は、戦慄が走って動画にヒキこまれてしまうというわけだ。
が、うちの家は牧歌的すぎるゆえ、別にお札とか藁人形の類はない。でもそういえば
不気味な謎の人形はあったりする。よし、今回はこれを生かすことにしよう。ちなみに庭をよく見たら、親の趣味なのかこの手の人形が随所にあり、僕が家を離れるたびに増殖しており、若干困っている。
●心霊動画あるある(3)「よく見たら背後に見切れている」
そして肝心の心霊だが、あまり元気いっぱいに「こんにちは!」とは出てこない。流れのなかで、よく見たらいる、程度のアピールさで、見切れて出てきがちである。像があって木が茂っているこの環境にて、そんな塩梅で心霊をちりばめていこう。
ちなみに心霊となるモデルは、
ヨシダ氏。つまりは僕。デフォルトでも、ドラクエだったら「返事がない。ただの屍のよう」な生気の無さなので、最適であろう。
そういえば、その丁度いい素材として、過去に
さらに、TPOに応じていろんなスキマにはめこめるように、
ヨコ長・タテ長バージョンも作っておこう。とにかくTPOを気にするのがビジネスマンってやつである。
そして出力。
出てきた。またこれらに再会することになるとは。そしてこれを
ぺったんこ。おぉ、さすがの心霊ヅラゆえ、心霊っぽくなったと言えるだろう。
●心霊動画あるある(4)「カメラワークが絶妙」
そういえば動画においては、やはりカメラワークが肝心。そこでこのたびも、効果的に撮影を行うべく
絵コンテを作成。犬と人形の導入から始まり、木の各所を映していくことにしよう。フェイクもここまで開き直るとすがすがしいが、とりあえずこんな流れで進めていこう。
●心霊動画あるある(5)「老朽感で不安があおられる」
続いて上方を見ると、今度は
いい感じの鳥カゴがあった。別に鳥飼ってないのになんであるのか、親の意向は知らない。でも、こういうサビついた老朽感あふれるモノは、心霊動画においては効果的アイテムであろう。
添付していこう。いいキモメガネである。
そしてその付近の木にも、いい感じで見切れることを想定して
なんなんだこの作業。いい年した大人が実家でやることか。
●心霊動画あるある(6)「より絶妙に見切れてくる」
心霊動画では、進むにつれて不穏な雰囲気が高まっていき、より絶妙に見切れてくることが多い。すると今度は、
植物のハチもかかったりしていたので、満を持してここで
木の幹が分かれている所があった。ではこのスキマにては、満を持して
こっち見るなメガネ。みんなはこんなことより、文化祭の飾り付けなどをきちんとやってほしい。
●心霊動画あるある(7)「最後に大物が登場」
だいぶ施してきたが、心霊動画って最後に、ラスボス的に大物心霊が出てきて終了、となることが多い。そこで今回の最後の大物となるコチラを
どこかに施しておこう。何がどう大物なのか書いててわからないが、これがどう出てくるか衝撃のラストは、以下の動画を実際見ていただきたいと思う。
●心霊動画あるある(8)「終わり方は唐突にザー」
心霊動画の最終的な終わり方だが、いいところで突然切れて画面がザ―、となることが多い。うやむやに突如終了する感じもたまらない。
そこで今回もそれを具現化すべく
心霊ビジネス動画としてキレイなフィナーレをめざして
砂嵐を用意しておこう。そのための久々のアナログ放送。お久しぶり。昔は世話になったね。これを撮って、紙で出力して
最後に無理矢理カメラの前にこれを差し出せば、すべてが大団円だ。このアナログ手法、心霊ビジネス動画の真骨頂だと言えるだろう。
ってな感じで、ももにも協力してもらいつつ、これにてすべてのプロセスが完了!! では、今回撮影した心霊ビジネス動画を、公開してしまいたいと思います!
それがこれだ!!
おわかりいただけただろうか。
わからない、というのはナシである。みなさんの想像力を存分に駆使して、心霊番組でのあの恐ろしいナレーションを脳内編集で入れて、なんとかおわかりいただけたら幸いです。
というわけで、これを第一歩として、これからは心霊ビジネスマンとして歩んでいきたいと思いますので、ご指導ご鞭撻のほどどうぞよろしくおねがいいたします。ではまたおやすみなさい…。
はい。以上いかがでしたでしょうか、今週の「俺たちのメディアリテラシー」。基本インモラルなので、みなさんもされるかどうかは自己責任となりますが、とりあえず確かなメディアリテラシーを胸に、生きていきましょう。
ではまた失礼いたします。