柴犬のための、柴犬の顔だらけのカワイイTシャツを作ってみた。
そしてさらに、
柴犬のための、飼い主の人間(つまりは自分)の顔だらけのキモイTシャツも作ってみた。
いい、のかどうかはわからないが、柴犬を飼っている僕的にはすごく惹かれてしまう「柴犬の顔だらけのTシャツ」である。
かつてDPZ編集長の林さんも見事に着用していた。
どうやらもともとは(特に海外の)ネットにてアイコン的存在として流行っていたDogeというもののようだが、いずれにせよ今ファッション業界的に、柴犬キテルッ!! ようなのであった。たぶん。
ココでふと思ったのだが、もし、柴犬自身が、こんな柴犬の顔だらけのTシャツを着てしまったら、一体どんなことになるのであろうか。
そこで今回はまず、うちの柴犬もも用の、柴犬ももの顔だらけのTシャツを作ってみることにしたいと思う。
では柴犬の顔だらけのTシャツの柄をデータで作りたいと思うが、その素材とする
柴犬ももの適当なアングルの写真をいくつか選別。あらためて見てもかなり柴犬である。で、これをたくさん敷き詰めるべく
この作業楽しい、狂気じみてるけど。そしてこの作業中のPC画面を目にしたももも、
「あら私だらけね」
自分だらけで焦っていた。そしてこの柄を、とりあえず
プリンターでシールとして出力できる、100均のシール出力紙にプリントすることにする。さぁ出力したら
いきなり用紙の裏表まちがえた。印刷ケアレスあるある。そしてあらためてちゃんと
あらももだらけ。何かを発注ミスしたかのような異様な事態になった。
「あら私だらけね」
もももまた焦っている。
そしてこれを
円柱の洗濯ランドリーネットに張り付けていくことで、Tシャツにしようと思う。
ていうかなんだこれ。ベースにするものがこれか。
いろいろ作るにつれどんどん材料が雑になっている。でもシャツ的なものがなかったからしょうがない。これでそこそこいけるはずである。自分のとんち直感を信じる。
Tシャツと言い張ろう。そこでまずはTシャツなので、腕の通す穴を切って開けようと思うが
「……」
ていうか犬っておしなべて、なで肩が過ぎるので、もうだいたいでいいだろう。
…本当にTシャツができるのか不安になるが、負けずにやっていこうと思う。
だいたいでチョッキング。で、これを柴犬だらけTシャツにすべく!
先ほど出力しまくった
貼りまくり! 腕の穴の部分はまたチョッキングするとして、
あら。到底シャツを作ってるとは思えないが犬的にはこれでいいはずである。と、自分に言い聞かせる。
傍らで見守るももも
謎の一人遊びを始める始末。でもなんとか一周貼りまくり、背中まで全部貼れたってことで
これにて完成!
では着せようと思うが、これ着せる際にシールがガコガコになるので、
ももがなついている母親に、着せてもらう。まだもも僕の言うことあんまり聞いてくれないので。
着せている途中
もももももももももももももになっている。
…が、これは似合っているのであろうか。
とりあえずちゃんとおとなしくポーズとってくれてはいる。助かる。
と思っていたのだが、それにしても
「………」
なんだか眠そうになっている。どういうことだ。
そんな犬の複雑な乙女心はもう知らん。まぁそこそこカワイイ絵にはなったわけだが、ココでふと思ったことが。
そりゃ柴犬が柴犬だらけになればそこそこカワイくはなるだろうが、
もし、これとは逆に、柴犬用の人間だらけのTシャツを作ってみたら一体どんなことになるのだろうか。
つまりは、犬が、飼い主の人間だらけ(つまりは僕の顔だらけ)のシャツを着ることになるわけである。
…想像するだけでキモいわけだが、誰に課されたわけでもない前代未聞のミッションにこれから取り組んでみたいと思う。
どれも目が死んでいる。それはしょうがない。
ではこんな僕だらけの図柄にしたいので、
ある程度の地獄のツムツムができあがったところで、これを先ほどと同じダンドリで、シール用紙にプリントアウト。
そしてこれをまたTシャツ化すべく、もう一つ買ってきたさっきの洗濯ランドリーを用意して、さっきと同じ要領でまた貼り付けていく。
Tシャツ作りも手馴れたものになってきたが、
って、なんでこんなことやってんだかわからなくなってきた。が、そうだ。柴犬だらけのTシャツがいま流行ってるからだ。それで逆に、飼い主だらけのTシャツを作ってみたんだった。
こういう、そういえばなんでこんなことやっているんだかふとわからなくなる、ことはデイリー制作あるあるの一つだと言えるであろう。
でもそんなこんなで、完成!
そしてまた親に着せてもらい、ついに完成した、驚異のグロテスクTシャツがこれだ!!
あらキモイ。
ネットで流行ったDOGEと同じことをしたはずなのに、なんでこんなことに。これはネットでも目にしたくない。一種のメガネウイルスである。
ももも見るからに嫌そうである。
こんなことになったももだが、もしこの状態で外に散歩に出かけたら、一体どんなことになるのであろうか。気になってしまったので、さっそく外に連れて行こう!
テンション駄々下がり。みるみる元気がなくなっている。飼い主のビジュアル同様みるみる生気がなくなっている。ドラクエでの呪いの装備のようにもも動かなくなってしまった。まずい!
こうなってはしかたないので、このままモバイルで
ダッコして外に行くことにした。先代の黒ラブのモモより身軽な犬種ゆえモバイルしやすくて助かる。
ではこれで無理やり外に連れて行ってしまいましょう!
外にやってきたわけだが、こんな状態で散歩をすると、周りの人たちは一体どんな反応を示すのであろうか。そこで無理やり散歩を開始すると、
いつもだったら、ももデフォルトではとてもかわいいので、子どもたちはかわいいーと言って寄ってきてくれるものなのだが、
こんな異形だと、一体どんなリアクションを示されるというのか!
その結果がこれだ!!
警戒されている!
柴犬はさておき、その身を装う異様なビジョンを目にして、明らかに距離を置かれている!
いつもはカワイイももなはずなのに、きっとこのシャツから暗黒のフォースが出てしまっているのであろう。
地域との密着を掲げる僕としては大打撃である。恐るべし負のアイテム、ヨシダTシャツ。
と、僕の場合はこんなことになったわけだが、普通だったら、飼い主の顔だらけのシャツを着ている一行には、「あら仲のいいコンビねぇ~」と、愛犬と飼い主との友情パワーは、とりあえず感じてもらえるのではないだろうか。
というわけで、愛犬との友情パワーを周囲にアピールしたい際に、もし洗濯ランドリーネットが余っている場合には、かわいい愛犬のためにこんなTシャツを作ってみてあげるといいかもしれないね。
ではまたおやすみなさい…。
はい。以上、いかがでしたでしょうか、今週の「こんな飼い主はイヤだ」。みなさんはいい飼い主になっていただけたらと思います。ではまた失礼いたします。