わたせせいぞう風の絵でオシャレじゃないものを描いていきます
これまで「
鳥獣戯画」「
モチモチの木」「
岡田あーみん」「
美味しんぼ」などなど、様々な画風をパクッ……インスパイアして「おもしろ贋作」(今考えた)を作ってきました。
そして、今回はわたせせいぞう先生のおもしろ贋作! あの、オシャレ&トレンディの権化・わたせ先生の画風でオシャレじゃないものを描いてみました
1975年群馬生まれ。ライター&イラストレーター。
犯罪者からアイドルちゃんまで興味の幅は広範囲。仕事のジャンルも幅が広過ぎて、他人に何の仕事をしている人なのか説明するのが非常に苦痛です。変なスポット、変なおっちゃんなど、どーしてこんなことに……というようなものに関する記事をよく書きます。(動画インタビュー)
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ザ・トレンディな漫画家・わたせせいぞう
わたせせいぞう先生は、80~90年代のバブル全盛期に大活躍し、今も現役バリバリな漫画家&イラストレーター。
代表作『ハートカクテル』をはじめとした作品は、すべてのコマが一枚のイラストのようにスタイリッシュで、ザ・トレンディ! 独特の雰囲気を放ちまくっています。
若い人たちも、絵柄には見覚えあるでしょ?
わたせ先生の特徴は、緻密に描き込まれた背景に、ディフォルメされたオシャレな人物たち。そして、彩度の高いパキッとしたカラーリングでしょうか。
雑誌をパラパラーッとめくっていても、わたせ先生の作品は一発で分かるくらい唯一無二の画風なんですが、それだけに特徴がいっぱいあるので、マネしやすいんじゃないでしょうか!?
細かく描き込まれた背景……は、ボクにはとても描けないので
写真をトレスしちゃえばいいと思うんですよね。……コレは石川県の珍スポット「
ハニベ巌窟院」
写真の輪郭をなぞっていきます
こういう風に、影の輪郭が描き込まれているのも、わたせ画風の特徴
彩度高め、コントラスト強めの色を塗っていくと……それっぽくなってきました
人物を描いて、はい完成!
石川県を代表する、アンダーグラウンド全開な珍スポットが、わたせ風イラストにするだけで、かなりポップな感じになりました。
この調子で、非・オシャレなものをオシャレにしてしまいましょう。
続いては「
ピラミッド温泉」。コレも栃木県を代表する激ヤバ珍スポットです
わたせ風にするとこんな感じ。ポップ!
結構実物は異様なオーラをビンビンに放っていて、近寄りがたい感じなんですが、わたせ風イラストにするとオシャレスポットのように!?
コレをパンフレットとかに使ったら、お客さん増えるんじゃないですかね?
こういう、フニャっとした光の反射や影も特徴的ですよね
こんな調子で、トレンディじゃない日常を描いた漫画も描いてみました。
それっぽく見えるけど、オシャレにならない!
わたせ先生の絵って、ハデな色だったり、光の反射、ネオンの明かりなどなど、記号的に分かりやすい特徴がいっぱいあるので、その辺を踏まえておけばとりあえずそれっぽくは見えるんですよ。
でも、当たり前だけど、あのたまらないオシャレ感が全然出ないんですよね……。その辺は、描く人の根本的なオシャレさの差なんでしょうねぇ。
いまだに、ああいうオシャレな画風のフォロワー漫画家って出てきていないし、やっぱりスゴイな、わたせせいぞう!