とくべつ企画 2016年1月2日

勝手に食べ放題2016 ~胃弱~

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食べ放題メニューのないお店で勝手に好きなものを好きなだけ食べる。

それが「勝手に食べ放題」である。

今回はあまり胃に自信のないライター4人で攻めてきました(編集部安藤)。

*過去の「勝手に食べ放題」はこちら
勝手に食べ放題
好きなものを勝手に食べ放題
勝手に食べ放題 ~おしゃれな感じがするチェーン店の乱~
勝手に食べ放題2015

食べたい、でも胃が弱い

食べ放題のお店に行くと、元を取らねばと思いつい食べ過ぎてしまうだろう。その結果、胃を痛めてあとからつらい思いをするのである。

あれはたくさん食べる人もそうでない人も、金額が一律だからではないか。われわれはもう大人なので自分の食べたいお店で食べたいだけ、(自腹で)食べることができるはずだ。それが「勝手に食べ放題」である。

「勝手に食べ放題」のルール
・好きな店で
・好きなだけ食べる
・無理して食べる必要はない


今回、この企画に、ライター陣の中でも特に胃に自信のない4人が集まった。見せてくれ、胃弱たちのリアル食べ放題を!
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「カレーやラーメンなどに乗せるトッピングは、1品まで」

いつの間にかこのようなルールを自分に設けて今まで過ごしてきたようである。 その方が経済的だし、メインとのバランスもよく、ちょうどお腹いっぱいになる。

しかしである、そんなつまらない合理的な枷を自らに設けて何になるというのだ。

乗せたいものを乗せたいだけ乗せるのじゃ! イナバ物置のごとく!

そんな思いで、勝手に食べ放題に参加しました。

トッピングと言えば

CoCo壱番屋に来ました
CoCo壱番屋に来ました
トッピングで悩むといえば、ココイチの愛称で親しまれている、カレーハウス CoCo壱番屋ではないだろうか。

ココイチのカレーは、基本的にカレーの種類(ビーフ_カレー、ポークカレー、スープカレーなど)と、ご飯の量と、辛さ、そしてトッピングを選んで注文するシステムであるが、僕は今まで、はしゃいでる時でさえチキンカツとほうれん草をトッピングするぐらいが限度の男であった。

今日は自分至上最高のカレーを作りにやってきました。

北村Japan選抜会

悩む
悩む
店内に入り、いざメニューを見ると考え込んでしまった。

せっかくの機会なのだ。 うまくトッピングを組み合わせて、味も見た目も最高なカレーを作りたい。
トッピング一覧
トッピング一覧
フィッシュフライ × カキフライ × クリーミータルタルソース ダブル × ゆでタマゴという、タルタルソースを主軸にしたカレーもいいし、 手仕込とん勝つ × 手仕込ヒレカツ × オクラ山芋 × 単品ポテト という、ひたすら高価な手仕込のカツを食べ、小鉢感覚でオクラ山芋とポテトサラダを食べるというカレーもできる。

最高の組み合わせを巡ってファミレスなどで議論したらこれはすごく楽しそうである。

食べ合わせに注意を払いながら慎重に5種類のトッピングを選抜し、頭の中で丁寧に復唱してから注文をした。

舞い上がっていたのかそれでも1種類忘れてしまっており、同行してくれた妻にフォローしてもらって注文が完了した。 一人分の注文だが、こういう時は紙に書いておくといいのだろうなあと思った。

北村Japan発表

ビーフカレーに、チキンにこみ、ほうれん草、ソーセージ、チーズインハンバーグ、半熟タマゴをトッピング。ちなみに辛さは「1辛」にした。
ビーフカレーに、チキンにこみ、ほうれん草、ソーセージ、チーズインハンバーグ、半熟タマゴをトッピング。ちなみに辛さは「1辛」にした。
今回僕が考えた至上最高のカレーはこちらである。ポイントは、トッピングに加えたくなるチーズを我慢して、ハンバーグにチーズ要素を付与した点である。

チーズは他のトッピングに比べてパワーが強いので、トッピングに入れるとどこを食べてもチーズ、となりカレー全体の印象が平坦になってしまう。だがチーズは欲しい。おいしいから。 そこでハンバーグにチーズを閉じ込めることで、適宜チーズの味を楽しみつつ他の味も生きてくる、全体に深みのあるカレーとなった。

かなり見た目にお子様ランチ感が漂う仕上がりになったが、このような大人としての経験と思慮の末に完成しているカレーなのである。
チェイサーとしてサラダも頼んだ
チェイサーとしてサラダも頼んだ
嬉しい
嬉しい
最高のカレーであった。
「一点の曇りもない」みたいなことを言っている。
「一点の曇りもない」みたいなことを言っている。
食べてみると、こちらの思惑がぴたりとはまり、さらにトッピング1点1点が予想を超えておいしいという、最高のカレーであった。 特にソーセージはよく火が通っていてパリパリであつあつでとてもおいしかった。
お皿を見るともうおおかた食べているのにまだ驚いている。
お皿を見るともうおおかた食べているのにまだ驚いている。
向かいの妻も、つられてナス、ほうれん草、チーズといつもより豪華なカレーを食べていた。
向かいの妻も、つられてナス、ほうれん草、チーズといつもより豪華なカレーを食べていた。

2回目のオーダー

またメニューを見る
またメニューを見る
食べ終わった。

幸せな時間であった。

しかしこれは食べ放題である。 食べたいものもまだあるので注文をするべくメニューを見る。

ところで、僕はあまり大食な方ではない。

つけ麺「中盛り」で、食べ過ぎたと後悔して足を引きずって帰ったこともある。

だが、先ほどのカレー1皿では食べ放題とは言えない。 あのカレーで満足して店を出る人は「たくさん食べる人」だ。

カレーを2皿以上食べてやっと食べ放題っぽさが出てくるというものだろう。 そこで僕は予め策を弄した。

_先ほどのカレー、ライスを少なめにしていたのである。

これで、量も気持ちも軽めになり2皿目のカレーに臨むことができるだろう。
豪華なカレーを日常的に食べる大食な人はいるかもしれないが、わざわざ2皿食べる人は勝手に食べ放題をしている人だろう。
豪華なカレーを日常的に食べる大食な人はいるかもしれないが、わざわざ2皿食べる人は勝手に食べ放題をしている人だろう。

チキンスープカレー

スープカレーに、パリパリチキン、スクランブルエッグをトッピングしたもの
スープカレーに、パリパリチキン、スクランブルエッグをトッピングしたもの
とはいえ満腹感もかなり近くまで来ていたので食べやすそうなスープカレーを注文。 これは以前からかなり興味はあったのだが、1皿しか食べないのだから冒険はしないでおこうと、どうしても避けがちになってしまっていたカレーであった。 今回食べておくのにぴったりである。

注文してみると、スパイスの香りが食欲をそそる、周りの人が羨ましがるタイプのすごくいい匂いのカレーが出てきた。 ベースのスープカレーに、ナスやじゃがいもなどの具がたくさん入っていてとても嬉しい。
「満腹っぽくなって、一回休んで、いけるかも、と思って食べ始めた後の満腹感はすぐにくるね」という話をしている
「満腹っぽくなって、一回休んで、いけるかも、と思って食べ始めた後の満腹感はすぐにくるね」という話をしている
あれだけ息巻いて宣言していた「ご飯少なめにする」作戦を忘れていたことに気づく
あれだけ息巻いて宣言していた「ご飯少なめにする」作戦を忘れていたことに気づく
チェイサーとして注文していたサラダが最後まで残る。顔もぶれる。
チェイサーとして注文していたサラダが最後まで残る。顔もぶれる。

レモンラッシープリン

いくつか作戦に未熟な点はあったが、食べ放題なので最後にデザートを注文。
レモンラッシープリン。爽やかでおいしい。
レモンラッシープリン。爽やかでおいしい。
満腹になると、目が開かなくなってくるし頭もうまく回らなくなる。 しゃべる言葉のセンテンスが短くなっていく。 そしてとても気分がいい。


こんなに満腹になったのは初めてである。 人はお腹いっぱいになると酔っ払うのだ。
完食しました。これと、最初のカレーのお皿で食べたもの全部である。
完食しました。これと、最初のカレーのお皿で食べたもの全部である。
勝手に食べ放題をしてかかった値段は3,252円
勝手に食べ放題をしてかかった値段は3,252円
飲み会と同じくらいである。ほわーっとした気持ちでお金を払い家に帰ってソファーに横になると本当に幸せな気持ちになった。この辺も飲み会と似ている。

そして翌日は二日酔いもなく、夕方まで何も食べなくても平気だった。この辺は飲み会よりお得である。
なんだかクジを引くことができて、カレー皿の応募券をもらった。やたらたくさん頼んだので何が影響してくじを引く権利を得たのかわからない。
なんだかクジを引くことができて、カレー皿の応募券をもらった。やたらたくさん頼んだので何が影響してくじを引く権利を得たのかわからない。
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ついにあの企画のお誘いをいただいてしまった。「勝手に食べ放題」だ。

自分はすごく食べるほうではなく、「食べられる時とそうでないときの差が激しい」という、典型的な「胃弱の人」である。

そんな自分と同じような「胃弱の人」には多分共感してもらえるのではないかと思うのだけど、胃が機嫌を損ねて「体に優しそうなもの」を欲するとき、だいたい大戸屋に行けば間違いない。でも、胃が元気でお肉メニューを欲しているときにも大戸屋はやさしい。しっかりとしたお肉メニューもあるのだ。

「今日は体調悪いの? じゃあ体に優しいもの食べようね」
「今日はお肉が食べたいの? じゃあ和風ハンバーグ食べる?」

というように、大戸屋は時に母のように広い懐で受け入れてくれる……。

そんな私が絶対的な信頼を寄せる「大戸屋」だが、サイドメニューの多さが気になっていた。食べてみたいと思いつつ、いつも定食で満足してしまっている自分がいた。この機会に今まで食べてみたかったやつにチャレンジしたいと思う。

いざ、食べ放題はじめ候

「食べ放題」。……なんて甘美な、そして「胃弱の人」にとってはその圧倒的な戦力不足を目の前に突き付けられるような、残酷な言葉である。ところがどうだろう。「大戸屋で食べ放題」と、「大戸屋で」という言葉が追加されると途端に言葉が持つ激しさが抑えられてマイルドになるではないか。

「食べ放題」という言葉をブラックコーヒーだとすると、「大戸屋」でという言葉はミルクなのかもしれない。うん、何言ってんだろう。

いい感じで頭がおかしくなってきたところで早速大戸屋に食べ放題を挑もうと思う。
大戸屋に来た
大戸屋に来た
いつ行っても混んでいる大戸屋……もちろんこの日も前に4組ぐらいは待っていて10分程度待った。
ごめんなさい、私は食べ放題をする。食べ放題をするぞ……!
サイドメニューやっぱり多い……そして肉から野菜から魚まで選び放題だ。大戸屋最高ッ!
サイドメニューやっぱり多い……そして肉から野菜から魚まで選び放題だ。大戸屋最高ッ!
せっかくのサイドメニューをいろいろ楽しみたかったので、ごはんとみそ汁を単品で頼み、そちらに追加していこうと思う。 ちなみに大戸屋は通常の定食でも結構品数がある。

今回注文した「サイドメニュー食べ放題定食」に似ているのではないかというメニューを参考までにご覧いただこう。
しまほっけのゆう庵焼き定食895円。ひじきやらお漬物やらが付く。ふだんの自炊でこんな点数作れない。
しまほっけのゆう庵焼き定食895円。ひじきやらお漬物やらが付く。ふだんの自炊でこんな点数作れない。
そして私が注文したメニューを見ていただこう。これだ。
どーん
どーん
トレーに収まりきらず、別途分けて持ってきていただいた。(店員さんごめんなさい)
普段そこまで大食いじゃないので、このボリューム感にちょっと怖気づく私。
普段そこまで大食いじゃないので、このボリューム感にちょっと怖気づく私。

メンバー紹介

それでは「オリジナルサイドメニュー食べ放題定食」の愉快なメンバーたちを紹介するぜ!
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「胃弱の人」の味方食材おさかな「しまほっけのゆう庵焼き」に、食べてみたかった「かぼちゃコロッケ」。
「胃弱の人」の味方食材おさかな「しまほっけのゆう庵焼き」に、食べてみたかった「かぼちゃコロッケ」。
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みんな大好き「鶏の唐揚げ」に、家で再現しようとすると絶対こんなおしゃれにならない「大戸屋風ばくだん小鉢」。
みんな大好き「鶏の唐揚げ」に、家で再現しようとすると絶対こんなおしゃれにならない「大戸屋風ばくだん小鉢」。
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大戸屋のごま和えは黒ごまなのね。甘くておいしい「ほうれん草のごま和え」と、予想以上に量が多かった「大豆とひじきの煮物。」
大戸屋のごま和えは黒ごまなのね。甘くておいしい「ほうれん草のごま和え」と、予想以上に量が多かった「大豆とひじきの煮物。」
これにごはん(大盛り無料)とみそ汁をつけて完成。食べたいものばっかりな、「オリジナルサイドメニュー食べ放題定食」の完成や~!!

自分の食べたいものばかり、最高。

どれを食べても安定の美味しさ
どれを食べても安定の美味しさ
定番メニューや看板メニュー、それに脇を固める副菜が揃う。今の私が大戸屋の店舗そのものだといっても過言ではないかもしれない。
どぅるん
どぅるん
「しまほっけのゆう庵焼き」を楽しみつつ、唐揚げをつまみ、なおかつばくだん丼も楽しめる。友人と一緒に行って「一口ちょうだい」作戦を取らなくてもいろんなメニューを楽しめる。わあこれとってもうれしい。
ウッ……
ウッ……
強靭な胃袋を持つみなさまにおきましては「余裕じゃん」とお思いでしょうが、「胃弱の人」この量必死。
そうこうしつつなんとか食べおえたので、甘いものも頼んじゃいました。豆乳ブラマンジェ398円。大戸屋は甘いものも本気のおいしさだ!
そうこうしつつなんとか食べおえたので、甘いものも頼んじゃいました。豆乳ブラマンジェ398円。大戸屋は甘いものも本気のおいしさだ!
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でも、ここまでスペシャルな定食を作っても2239円とは……さすが大戸屋お財布にも胃にも優しい。
とはいえ、ヘルシーな大戸屋といえどもここまで食べてしまうと夜になってもなかなかお腹がすかなかった……。

いくら好きなものや体にいいものでも、節度を守って適正な量を食べるのが一番なのだというあたり前なことに気づくことができた。ありがとう大戸屋!

裏話

ちなみに、私が今回したようなこの食べ方は大戸屋的にも推しているようだった。
ちなみに、私が今回したようなこの食べ方は大戸屋的にも推しているようだった。
今後は「ばくだん丼食べたいけどゆう庵焼きも食べたいから、ゆう庵焼きを単品でつける」みたいな無理のない大戸屋ライフを楽しんでいこうと思う。
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大盛りの聖地「神楽坂飯店」へ

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東京・飯田橋にある神楽坂飯店は、「大盛りチャレンジメニュー」が豊富なことで有名な店だ。
餃子100個をひとつに包んだ名物「ジャンボ餃子」!
餃子100個をひとつに包んだ名物「ジャンボ餃子」!
このジャンボ餃子をはじめ数々のチャレンジメニューを擁し、その圧倒的ショーウィンドウには、店の前を通るものを威圧する風格がある。
神の怒りを買うかのような100個餃子のタワー
神の怒りを買うかのような100個餃子のタワー
さて、そんなこと言ってるこの僕だが、じつはこの町の出身で、店の前はまさに何百回と通っているのだが、入ったことは一度も無い。

そこで今回の「勝手に食べ放題」では、チャレンジメニューとして有名な神楽坂飯店の餃子を、そういうの関係無しに食べ放題してみようと思う。

歓喜の10人前餃子

まずはビールで乾杯。こちとら大人である。
まずはビールで乾杯。こちとら大人である。
同行してくれた編集部の安藤さんは、サーフィンもフルマラソンもこなす生粋のスポーツマンである。事前の打ち合わせでも「餃子って50個ぐらいいけますかねー」と頼もしいことを言っていた。さすがだ。

30代も半ばを過ぎ、ハイブリッドエンジンで動いているかのように少食になった僕を助けてくれるに違いない。
さっそくの餃子50個(10人前)到着!
さっそくの餃子50個(10人前)到着!
というわけでいきなり頼んだ餃子50個! 餃子の山!

後輩とラーメンに行ったりしたときの「もう一つ食べなよ」「いや先輩が」みたいな遠慮や気づかいを吹き飛ばす無敵の量だ。
「ぅおうぉーー!」と言葉にならない歓喜の唸りをあげる安藤さん
「ぅおうぉーー!」と言葉にならない歓喜の唸りをあげる安藤さん
これだけあれば事実上食べ放題に思えるが、安藤さんは一人で食えるというのだから驚く。
まあとにかく今は、あと先考えずに食べるぜ!
あつ! うま!
あつ! うま!
うまい! さすが創業50年の伝統はだてじゃない!

メディアでは大盛りばかりが注目される店だが、味も最高だ。これまで行かなかったのが惜しまれる。
50個なんて大きく超えていくらでも食えそうな気がする。

安藤さん、まさかの少食宣言

と、ここで向かいに座っている安藤さんが信じられない言葉を口にした。
「おれ、5個ぐらいでいいかな」
「おれ、5個ぐらいでいいかな」
耳をうたがった。本気か、この人。

安藤さんが50個と景気のいいことを言うからこんなに注文したのだ。証拠画像だってある。
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安藤さんは「いやー、最近少食で」とか笑いながら、意に介さずビールを飲んでいる。話が違うだろ、おいおいどうするんだこの餃子の山。
いや、俺が食うけど。
いや、俺が食うけど。
うん、うまいからいくらでも食える。ビールも進む。 餃子食べ放題がこんな幸せなものだと思わなかった。 もしかしてひとりで100個もいけちゃうんじゃないか。

「食べ放題とは4人前のことである」

と、景気がいいことを言っていた幸せな時間はあっという間に過ぎ去った。
も、もう無理か……
も、もう無理か……
少食になり、牛丼の並盛をもてあます僕である。社員食堂のおばちゃんにも心配されるほどだ。
20個まで楽しく食べ進んだが、とつぜんの壁が来た。

ここで同じく12個で箸を止めている安藤さんが、しんみりと僕にこう語りかけた。
「加藤さん、食べ放題って『4人前』のことなんじゃないかな」
「加藤さん、食べ放題って『4人前』のことなんじゃないかな」
至言である。

1人前5個の餃子を20個食べて、いまぼくに壁が来た。

そうか大人にとって食べ放題とは「4人前」のことだったのだ。まさにこの企画に対する根本原理が提示されたと言ってよい。
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それでも僕らの前には18個の餃子がある。さあどうするのか。
うん、食えるんだけどね。
うん、食えるんだけどね。

明かそう、大食いの過去

そう、いまでこそ「人間プリウス」と呼ばれている僕だが、二十歳の頃までは底無しに喰ったのである。ココイチのチャレンジ1.3kgカレーなど10分あまりで完食、シェーキーズのピザだって20ピースぐらいは平気だった。
いわゆる、余った給食ぜんぶ食べる系の男子だったし
いわゆる、余った給食ぜんぶ食べる系の男子だったし
ちょっと背骨が痛くなるけど、たぶん今でもこれぐらいは食える。さあ、ビールのつまみにちょちょいっと食べてしまおう。
はい、というわけで最後の一個ぉー……
はい、というわけで最後の一個ぉー……
50個、完食! やっぱ背骨痛むけど、最後までうまかった。
50個、完食! やっぱ背骨痛むけど、最後までうまかった。
メモを見ると、僕がちょうど30個、安藤さんが20個だった。プラスで瓶ビールなので、金額は3380円となるだろう。
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まとめ

企画の趣旨は大食いではなく「満足いくまで食べる」なので、ちょうどいいラインは4人前ぐらいだったかなと思う。

とにかく、今日一日で、餃子で得られる満足感の一生分を手にした。これで、今度二度とラーメンセットに付く3個とかの餃子に物足りなさを感じずに済むだろう。
ありがとう、神楽坂飯店!
おばちゃん、いきなり変な注文してごめんね!
おばちゃん、いきなり変な注文してごめんね!
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憧れのあのお店へ!
憧れのあのお店へ!
以前から趣味は?と聞かれたら「ローソン」と答えるようにしている。

半分ウケねらいではあるのだけれど、冗談ではなく実際にローソンが好きなのだ。

前にこの勝手に食べ放題の企画を担当したときにも、やはり僕はローソンへ行った。いま読み返すとあの時は1688円食べている。2000円くらいあれば大好きなローソンで好きなものが食べ放題なのだとわかった時には自由を手にした気分になったものだ。

あれから時は立ち、今回はローソンの上位機種、ナチュラルローソンである。2000円とかそんな甘い値段ではおさまらないであろう。覚悟はできている。

お金おろす

ナチュラルローソンって行ったことあるか。

簡単に言うとセレブが行くローソンである。ナチュラルという看板の通り、無添加とか無着色とか、素材にこだわったちょっといいものが売られているローソンなのだ。

会社がいまのビルに引っ越してきたとき、その1階がナチュラルローソンだった。正直それまで一度も入ったことがなかった憧れの存在が、あちらから歩み寄ってきた形である。

しかしあの運命の出会い(会社の引っ越し)から4年ほど。じつはまだまともにナチュラルローソンで買い物したことがない。やはりなんとなく敷居が高いのだ。

そんな折に飛び込んできたこの企画である。これは大きなキャリアアップにつながるのではないか。まよわずターゲットをナチュラルローソンに定めた。
行く前にまずお金おろした。
行く前にまずお金おろした。
買い物に行く前にATMでお金をおろす。

ナチュラルローソンだぞ。礼儀をつくしてANTN(朝から何も食べてない)で臨んでいるのだ。いちおうのことを考えて2万おろした。

その足で会社の一階に入っているナチュラルローソンの門をくぐる。

興奮の買い物を終えて

興奮した。
買い物直後の様子。瞳孔が開いているのがわかる。
買い物直後の様子。瞳孔が開いているのがわかる。
あのナチュラルローソンで、おれは食べたいものを食べたいだけ買ってきたのだ。

店内での撮影はきっとNGなので写真はないが、なにしろすごかった。外国旅行に行かないと買えないと思っていたお菓子とか、あった。お弁当だって、いつも行くコンビニでは見たことがないラインナップである。店員さんは初心者マークを付けた外国人だったので、そこは同じだなとちょっと安心した。

さっそく上にある会社に持って帰って食べよう。

極上中華まん

まずはレジ横のホットスナック置き場で見つけた「極上中華まん」である。ただの中華まんではないぞ、極上だ。価格も170円と、そのへんのコンビニ中華まんよりも感覚的に50円くらい高い。
わー。
わー。
正直ナチュラルローソンの中華まんはもっと500円くらいすると思っていた。あれは見てはいけないやつだ、と。もちろん中には250円を超えてくるやつも置かれていたが、そういうのにさえ気を付ければナチュラルローソンの中華まんはもう怖くない。

味は正直おいしい中華まんだなと思った。蒸し加減が絶妙なのだが、それはあの蒸し器がやってくれていることだしな。

とうもろこしのひげ茶

ナチュラルローソンには飲み物も見たことないやつがたくさん売られている。中でも気になったものを選んできた。ろうもろこしのひげ茶、である。
なんだよそれ。
なんだよそれ。
ナチュラルを追求しようとすると、結果とうもろこしのひげくらいまで行くのだろうか。しかしまた絶妙なところをついてきたものだと思う。これが大根の葉とかごぼうの根とかだったら、たぶん手を出していまい。

飲んでみたらほんのりトウモロコシの甘さが感じられて夏の畑のあぜ道を歩いているみたいだった。これ、極上中華まんと最高に合うな。
最高の組み合わせだ。
最高の組み合わせだ。
冬の晴れた日に中華まんとお茶、最高の組み合わせではないか。会社のフロアで食べているのが残念ではあるが、とはいえここもビルの17階である。地上を歩く庶民たち(たぶんナチュラルローソンをまだ知らない)を見下ろしながら食べる中華まんは罪の味がした。

ところで、食べ放題企画をやっておいてこういうこと言うのもあれだが、僕はかなり少食の部類である。朝ごはんは普通に食べるけど、昼も夜も食べたり食べなかったりだ。

というわけでここは計画的に、ひとまず中華まんを半分残して先に行くことにした。

ローストビーフ丼

どーん。
どーん。
母さんちょっと見てみろよこれ。

ローストビーフが丼になっているのだ。しかも驚異の690円である。コンビニ弁当で700円だと一線を越えた感があるが、690円に抑えたところにナチュラルローソンの良心というか戦略というか、消費者とのギリギリの攻防が見て取れる。

そしてこのローストビーフ丼、ご飯だけが外れて別に温められるようにパッケージングされているのだ。おまえらどんだけおれのこと考えてくれているのか。
注意書きも半端ない。10秒ずつ追加加熱とか、ミシュランか。
注意書きも半端ない。10秒ずつ追加加熱とか、ミシュランか。
この難易度の高い温めを、初心者マークを付けた外国人店員さんはいとも普通にこなしていた。初心者とはいえそのへんのコンビニ行ったらたぶん幹部級だろう。さすがである。

ローストビーフとは別に温められたご飯には、真ん中にジュレが乗っていた。なんだよもう、まいったなこれ。
反則だー。
反則だー。
そして見てくれこの量のローストビーフ。これでこの記事、家族に見せられないことが決まりました。
これを一人で食べるなんて罪悪感はんぱない。
これを一人で食べるなんて罪悪感はんぱない。
今回は一人でナチュラルローソンを味わいたかったので休みの日に会社に出てきている。だから声を上げても大丈夫なのだ。
誰もいないからね。
誰もいないからね。
いざ、ローストビーフ丼。来いよ!
いただきます!
いただきます!
ふふふ…。

ちょっと頭の中を整理したいのでローストビーフ丼の感想は後にまわしますね。

4種人気者サラダ ア・ソート

次はサラダだけれど、ただのサラダではない。なんと4種類も入っている。
おせちか。
おせちか。
そうそう、ナチュラルローソンといえばこういうイメージである。おしゃれなものを少しずつ、とでも言おうか。
うっわー。
うっわー。
そして個々のサラダがどれもいい味付けなのである。コンビニのご飯って全体的に味付けが濃いだろう。それが美味しいわけでもあるのだけれど。

しかしさすがはナチュラルローソン、味薄い。高いのに薄いってよ!と一瞬損した気分になった僕を含め庶民のみなさんは、今こそその考えを改めるべき時である。

ところでさっき食べたローストビーフ丼の話だが、あれ、うふ(思いだし笑い)ほとんど肉を食べているような気分だったよね。山盛りのローストビーフの下に、うまいジュレを挟んで少しだけご飯が隠れているのだ。いうなれば丼というより寿司、ローストビーフ寿司(大)だ。わーい。一緒に入っていた玉ねぎまでもが甘くておいしかった。

海老カツのBOXサンド

かなり食べたけどまだ食べられるぞ。なぜならこのサンドイッチ
うまそうだけど
うまそうだけど
すげえ小さいのだ。
ち、小さい…。
ち、小さい…。
よくこのサイズで作ったな、と感心してしまうくらいに小さい。しかし、小さいながらも一つ一つがよく出来ていて、そしてぎゅっとうまい。
海老カツがぎゅっとうまい。
海老カツがぎゅっとうまい。
BOXには6ピースのサンドイッチが入っていた。正直これだけを食事とするのは少し心もとないが、こうしてデザート的に少しだけつまみたいときとかに向いているのかもしれない。

美味しい物を少しだけ。長い間忘れていた感情である。そして
祭りが終わった。
祭りが終わった。
はい、おなかいっぱいです。
はい、おなかいっぱいです。
食べた。ナチュラルローソンで食べたいものを遠慮無く、食べた。悔いはない。

その結果が以下である。
まさかのアンダー2000円
まさかのアンダー2000円
正直ちょっと戸惑っている。やはりローソンでは2000円以上食べることができないようになっているのだろうか。ならばおれはこれからナチュラルローソンで買い物をするよ。

でも次にまた勝手に食べ放題やるのならば、今度は100円ローソンでやると思います。好きだから。
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