特集 2014年1月4日

勝手に食べ放題 ~おしゃれな感じがするチェーン店の乱~

あの「勝手に食べ放題」がかえってきた!
あの「勝手に食べ放題」がかえってきた!
「どうせ食べられないんだから」

そんな合言葉のもと、食の細くなったライターが好きな店で勝手に食べ放題してかかる金額を調べる企画が久しぶりに帰ってきた!

今回はちょっとこじゃれた(?)チェーン店を中心に食いだおれてきました。

ちなみに過去の「勝手に食べ放題」はこちら
勝手に食べ放題
好きなものを勝手に食べ放題
インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

前の記事:新しい酒のつまみを考える

> 個人サイト デイリーポータルZ

おしゃれな店は高かった

どうせ食べられないんだから、食べ放題の相場である3000円や4000円は超えないはず。じゃあ好きな店で勝手に食べ放題してしまおう!

というのがこの企画のテーマである。

今回はこれまで未開拓だった、チェーン店ながらちょっとしゃれた感じをかもしだしている店を攻めることに。なお、ルールは以下の通り。
「勝手に食べ放題」のルール
・好きな店で
・好きなだけ食べる
・無理して食べる必要はない
結果、各人意外にも高い金額をはじき出した結果となった。おしゃれな雰囲気代金は思いのほか高かったのか。それともライターの食欲が健闘したのか、ごらんください。

※ページ下の「つぎへ」をクリックすると値段の少なかった順に読めます。
スターバックスコーヒー(古賀及子)<br>2,060円
スターバックスコーヒー(古賀及子)
2,060円
セガフレード・ザネッティ<br>(住 正徳) <br>2,350円(持ち帰り除く)
セガフレード・ザネッティ(住 正徳)
2,350円(持ち帰り除く)
スープストックトーキョー(小堀友樹)<br> 3,050円(友達にあげた分除く)
スープストックトーキョー(小堀友樹)
3,050円(友達にあげた分除く)
フレッシュネスバーガー(高瀬克子) <br>4,280円
フレッシュネスバーガー(高瀬克子)
4,280円
ロイヤルホスト(小堺丸子) 4,878円
ロイヤルホスト(小堺丸子)
4,878円
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スターバックスコーヒー
スタバで今日は食べ放題!
スタバで今日は食べ放題!
伝統の企画、「勝手に食べ放題」。いつか私も出場したいと思っていた願いがついにかなう。

さて店選びはどうしようと悩むまもなく決めたのがスターバックスだ。

今日はスタバの食べ放題へ、行ってみよう。

高くてハッとするスタバごはん

そもそも、スターバックスをはじめとした新興シアトル系コーヒーチェーンというのは食べ物がやたらに高い。

コーヒーと一緒に頼むと軽々と700円を越えてきたりしてお金を払う手がふるえることが何度かあった。しかし、あの「コーヒー屋の軽食&デザート」という素敵なご飯ジャンルにはお金を払ってなお食べたい魅力があるのもまた事実なのである。

そこでの食べ放題。始まる前から期待で満腹になりそうだ。
来たわよ! セレブを意識してのサングラスだが、写真を見たら驚くほど似合っていない
来たわよ! セレブを意識してのサングラスだが、写真を見たら驚くほど似合っていない

カウンター往復スタイルを選択

スターバックスはご存知のとおりセルフサービスのシステム。最初に大量に注文してしまうか、小出しに食べたいだけ注文してカウンターと席を往復するかが最初の選択だ。

悩んだ結果、どれだけ食べられるか全く予測が付かないので後者を選択した。

時刻は昼時。場合によっては夜ご飯の分も今食べてしまえという気概でいこう。
ファーストオーダー、そろいました
ファーストオーダー、そろいました

ぶあついパンを避けてのオーダー

普段スターバックスのようなコーヒー店でお昼ご飯を食べるときはサンドイッチに飛びつくのだが、今日はパンでお腹が膨らまないように避けた。

逆に、いつもはさすがにこれじゃお腹一杯にならんだろうと食べたことのなかったサラダラップを登用。正直、これだけだったら5本くらい軽く食べられそうである。
間違ってもお母さんは作ってくれなそうな食べ物(「サラダラップ(根菜チキン)」290円)
間違ってもお母さんは作ってくれなそうな食べ物(「サラダラップ(根菜チキン)」290円)
おしゃれな家のではお母さんが作りまくっていそうなキッシュも投入(「きのこのキッシュ」320円)
おしゃれな家ではお母さんが作りまくっていそうなキッシュも投入(「きのこのキッシュ」320円)
早々に甘味も注文(「シュガードーナツ」200円)
早々に甘味も注文(「シュガードーナツ」200円)
飲み物は甘いものにするとそれだけでお腹がふくれてしまうのではとコーヒーにしておいた。しかし憧れのあのでかいカップ、グランデだ。今日はなんだって自由なのである。食べ放題、最高だ(お金は払うんだけど)。

店頭のカロリー表示が怖い

今回、企画の実施チェーンをスターバックスにしたことには自分の中ではなんの不安もなかったが、実際店舗にきてしまったと思ったことが一つだけあった。

商品陳列棚で値段のとなりにカロリーがしっかりと表記されているのだ。

普段だったらありがたいことなのだと思うが、食べ放題と息巻く今日は若干恐ろしい。あえて見ないように努力し、数字ではなく食べ物だけを注視して注文は行った。勢い、値段もあまり見ていない。

カロリーも値段も見ない。これが食べ放題の買い方だっ。
ちゃくちゃくと食べております
ちゃくちゃくと食べております

ぜんぶおいしい

サラダラップもキッシュもおいしい。日本人好みに味を調えつつ故意にかアメリカっぽい雑な味わいも残していて、結果的にこじゃれている。

こんな店が既に国内コーヒーチェーンの2位にまで店舗数を広げているのだ。そりゃあカップ持って歩いている人を見かけても「ニューヨーカーかよ!」というツッコミが頭に浮かばなくなったわけだ(ピンとこない若い方、十数年前は普通にみんなそうやってつっこんでたんですよ!)。

さて、キッシュとサラダラップは食べた。ドーナツへ行く前にもう一度しょっぱい系を食べておこう。
ピタサンドを追加(「ピタサンド バルサミコチキン」380円)
ピタサンドを追加(「ピタサンド バルサミコチキン」380円)
みっしりしたクランベリーのお菓子(「クランベリーブリスバー」280円)も買った
みっしりしたクランベリーのお菓子(「クランベリーブリスバー」280円)も買った

ここで誤算、レジに列が

追加したのはパン部分が薄く軽く食べられそうなピタサンドと、売切れそうだった季節限定らしいクランベリーブリスバーという焼き菓子。

しかしここで思わぬ誤算が。レジに列ができていて、会計までに時間がかかってしまったのだ。

何かを食べるとき、時間を置くと一気に満腹感がやってきて食べられなくなってしまうのはみなさんご存知の通りである。

満腹感よ待ってくれー! まだまだ食べたいんだ!
いそげいそげ
いそげいそげ
最初のオーダーのドーナツも食べないと
最初のオーダーのドーナツも食べないと
もともとそれ自体好物だというのもあるが、ドーナツは今回とくべつおいしかった。見た感じ、ミスタードーナツのハニーディップやクリスピークリームのオリジナル・グレーズドのようなふわふわなタイプかと思ったが、みっしりしている。

これはまた食べにこようと思いながら、ああ、やっぱりきたぞ。満腹感。
あっ、きた、いままさに、到着なさった。満腹感が到着した瞬間が分かった
あっ、きた、いままさに、到着なさった。満腹感が到着した瞬間が分かった
ごまかすように甘味2つめに着手、本気のフルーツケーキ(シュトーレンとかああいった感じの)だった。こういうの、あっしは好きなんだす
ごまかすように甘味2つめに着手、本気のフルーツケーキ(シュトーレンとかああいった感じの)だった。こういうの、あっしは好きなんだす

衝撃の事実「古賀さんって小食だものね」

わあわあと軽くさわいで「満腹感きたかも」というと、この日撮影で同行してくれていた編集部 橋田さんはちょっと「え、もう」と驚いたようだ。
そんな橋田さんはサンドイッチを食べて
そんな橋田さんはサンドイッチを食べて
その後「うーんさすがにこれじゃ足りないな~」とでかいマフィンを追加していた
その後「うーんさすがにこれじゃ足りないな~」とでかいマフィンを追加していた
そして「古賀さん小食だもんね。がんばったよ!」とねぎらってくれた。

え?! と思った。

私、小食だったのか?!

あわてて聞くと、もう9年は一緒に仕事をしている橋田さんには私はど小食に見えていたらしい。確かに昼はそば1杯だとかサンドイッチひとパックで満腹だ。普段使っているお弁当箱も小さい。

橋田さんがサンドイッチにでかいマフィンを追加したときにも「そんなに食べれんの?」とびびったくらいだ(橋田さんは普段は昼にカツ丼とそばのセットを食べたりするお人なので本当はもっともっと食べたかったかも)。

私は日ごろ間食がすごく多いので(早朝、午前、午後、寝る前に間食します。ほぼ1日7回食ですな)小食というか、胃が小さいということかもしれないです。
せっかくなのでもっとなにか食べておきたい! とぎりぎり滑り込ませた「スモア」というマシュマロのクッキーサンド(210円)。若干無理して詰め込んでいる感じがしてきたので、これでおわり!
せっかくなのでもっとなにか食べておきたい! とぎりぎり滑り込ませた「スモア」というマシュマロのクッキーサンド(210円)。若干無理して詰め込んでいる感じがしてきたので、これでおわり!
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コーヒーと食事系3つ、甘味3つで大満足

一度「スタバで腹いっぱい食べてみたい」と思っていたが、願いがかなった。

かかったお金は2000円ちょっとである。たとえば、簡単にたくさん食べられそうなラップサンドを何個も食べるようなことをすればもっと金額はいくだろうが、好きなものを好きなように食べてこの値段。

思った以上に安い。ボーナス後とかにまた行ってもいいんじゃないか。

なお、午後から夜にかけては胃が興奮してか内臓全体が変なテンションになっていた。落ち着かせるため夕飯は普通に食べました(小食なので少量を)。
最後に食べたスモアはクッキーがやわらかいのが意外だった
最後に食べたスモアはクッキーがやわらかいのが意外だった
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セガフレード・ザネッティ
編集部の古賀さんより勝手に食べ放題プロジェクトへの参加依頼メールが届いた。たくさん食べれば偉いという企画ではない旨を確認してプロジェクトに参加することにしたのだが、指定された店が「セガフレード・ザネッティ」。今まで一回も行ったことのない店だった。ロゴには見覚えがあるが、どう読むのか分からないまま今日までやり過ごして来た店である。どういうメニューがあるのかも知らない。そんな初めてのお店で勝手に食べ放題を試して来た。

パニーニがメインのお店らしい

「セガフレード・ザネッティ」。初めて読み方を教えてもらったが、どうしても覚えられない。きっと「セガフレード」の部分が覚えづらいのだ。「ザネッティ」だったらすっと入ってくる。靴のフェラガモも正式名はサラヴァトーレ・フェラガモだけど、サルヴァトーレの部分はいつもぼんやりしている。それと同じ原理だろう。
ザネッティの店頭
ザネッティの店頭
初めて入るザネッティのレジでメニューを見る。ここまでザネッティが何のお店か分かっていなかったから、メニューを見ても内容が頭に入ってこない。一体何を頼めばいいのか。
メニューが分からない
メニューが分からない
メニューの中で一番上にきていたのが「パニーニ」という食べ物だった。パニーニ。何だそれは。ホットドッグっぽい何か、というのは写真を見れば分かるが、全く味を想像出来ない。さらにパニーニ1つでどれくらいのボリュームなのかも分からない。店の名前といいメニューといい、分からないことだらけだ。
ショーウインドウに見慣れない食材が並ぶ
ショーウインドウに見慣れない食材が並ぶ
いつまでもレジ前で悩むわけにはいかない。メニューに並ぶ4つのパニーニのうち、サーモンきのこグラタンとハムチーズベーコン、という2つのパニーニを頼んでみた。
見慣れない食べ物が並ぶメニュー
見慣れない食べ物が並ぶメニュー
2つのパニーニとアイスコーヒーを注文すると番号札を渡された。パニーニはすぐに渡してくれないらしい。注文を受けてからお作りします、というシステムなのだろう。

席に座ってパニーニが出来上がるのを待つ。
パニーニを待ちながら
パニーニを待ちながら
パニーニを待ちながら、パニーニの発音について考える。最初の「ニ」にアクセントを置いて発音すると気持ちがいいしイタリア語っぽい。パニーニ。声に出して言いたいイタリア語である。

5分ほどしてパニーニが2つ、僕の席に届けられた。
ツー・パニーニ
ツー・パニーニ
早速初めてのパニーニを食べてみよう。
初めてのパニーニ
初めてのパニーニ
まずはサーモンきのこグラタンから食べてみた。サーモンの塩っけとグラタンのクリームソースが見事なハーモニーを奏で、それをほど良く焼けた外側のパンがやさしく包み込んでいる。ナイス・パニーニ! 心の中でパニーニに喝采を送る。
次はハムチーズベーコンだぞ
次はハムチーズベーコンだぞ
パニーニを2つ一気に食べて、僕の胃袋はすっかり満足してしまった。パニーニは1つでも結構なボリュームがあるのだ。

ここでやめたら古賀さんに怒られるのだろう。無理に沢山食べる企画ではないにしても、パニーニ2個で帰ってきたらそれは普通の昼食だ。わざわざ記事にする必要がない。

パニーニ以外にもサイドメニュー的なものがあったので、それらに挑戦することにした。

サイドメニューを攻める

もう一度レジに向かうが、気づくと行列が出来ている。
店の外まで行列が出来ている
店の外まで行列が出来ている
僕にとって初めてのパニーニだったのに、この辺りでは行列が出来るほどの人気である。世の中には僕の及び知らない世界がまだまだ広がっている。

行列に並びレジで次の注文をしたら今度は1番の番号札をもらった。
1番の番号札で次の料理を待つ
1番の番号札で次の料理を待つ
さきほどのパニーニを食べてから少し時間が空いてきて、満腹感が僕を支配していく。コース料理などで少しずつ出されるとお腹がいっぱいになってしまうのと同じ現象だ。

なるべく早く料理を持って来て欲しい。
なかなか料理が来ない
なかなか料理が来ない
店内は満席で店員さんたちはみんな忙しそうにしている。多分、僕の料理を持っていると思われる店員さんが、1番の番号札を見つけられないらしくウロウロとしているのが見えた。

このままではいつまで経っても僕に料理が届かない。
番号札を目立つ場所に
番号札を目立つ場所に
番号札を机の上に置いているのがいけないのだ。頭の上に番号札を置き、店員さんにアピールしてみた。

するとどうだろう。店員さんはすぐに1番の番号札を見つけてくれた。ちょっとした機転が僕と店員さんを救ったのだ。
無事に料理が到着
無事に料理が到着
サイドメニュー2品とパニーニ1つ
サイドメニュー2品とパニーニ1つ
プロシュートという生ハムとカプレーゼというトマト料理、それにカプレーゼというパニーニを注文した。

パニーニはさっきの2つで充分満足だったのだが、「勝手に食べ放題」というプロジェクトに参加したのだからもう1つくらいパニーニをいっとくべきだと考えたのだ。

少し、無理をしている。
プロシュートから
プロシュートから
いただきます
いただきます
かなり本格的な生ハムだ。400円でこのボリュームとクオリティ。ザネッティのポテンシャルは計り知れない。

そして、後から気がついたのだが生ハムに添えられていた2本の棒は箸ではなくて食べ物だった。料理を運んで来てくれた時にフォークが添えてあったのを、生ハムを食べ終えた後に見つけて知った。
フォークで食べるべきだった
フォークで食べるべきだった
色々と分からないことだらけで大変だ。店員さん同士で「グラッチェ」と言ってることも気にかかる。しかし、初めての体験というものが脳に良い刺激を与える、と脳科学者の茂木先生がテレビで言っていた。ザネッティで僕の脳は相当活性化したことだろう。
サイドメニューを完食
サイドメニューを完食
まだパニーニが残っている
まだパニーニが残っている
生ハムとトマトはすんなり食べられたのだが、まだパニーニが1つ残っている。
食べられる気がしない
食べられる気がしない

ザネッティのお洒落な内装

残ったパニーニのことは少し忘れて、ザネッティの店内を見渡してみる。ポップな雰囲気を基調としたお洒落な空間が広がっている。

例えばこういう雰囲気のある写真が壁一面に飾ってあるのだが、
見つめ合う恋人たち
見つめ合う恋人たち
その写真の横を見ると、
あっ!
あっ!
1枚目の写真からの展開が早過ぎて驚いてしまうのだ。全然そんな雰囲気じゃなかったじゃん! と写真の中の恋人たちに突っ込みを入れずにはいられない。
クリスマスだしな
クリスマスだしな
写真の中の恋人たちの急展開に心を躍らせてみたものの、まだ残りのパニーニにいけない。

ここで一旦デザートにいってみようと思う。ザネッティにはドルチェメニューも用意されているのだ。
ドルチェタイムへ
ドルチェタイムへ
たっぷりのチョコレートでコーティングされたケーキとジンジャーエールを注文した。

一度甘いものを食べれば、次にしょっぱいものが欲しくなると思うのだ。その作戦で残りのパニーニを完食し、今回の「勝手に食べ放題」プロジェクトを完結させたい。
フォーク曲げに挑戦
フォーク曲げに挑戦
しかし、僕の胃袋は限界を迎えていて、最初のドルチェにすら手が出ないのだ。

甘いものを食べないとしょっぱいもに辿り着けない。結局、この作戦は暗礁に乗り上げてしまい、フォーク曲げに挑戦するしかなくなってしまった。

なぜフォーク曲げなのか。

それは、僕の隣りの席に若い女性が2人座っていて、その女性たちの気を引こうと思ったからだ。
フォークを曲げてみせます
フォークを曲げてみせます
結局、フォークを曲げることは出来ず、パニーニとドルチェはテイクアウトさせていただくことにした。ザネッティの店員さんはとても親切で、パニーニ用の袋とドルチェ用の箱を用意してくれた。

「勝手に食べ放題」という企画でテイクアウトがオッケーなのかどうか、それは分からない(※編集部注 だめです)。
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スープストックトーキョー
今回の舞台。大阪にあるスープストックトーキョーです。
今回の舞台。大阪にあるスープストックトーキョーです。
「○○放題」という言葉には魔力がある。
乗り放題、見放題、そしてなんといっても食べ放題。
そんな魅力的な食べ放題であるが、おしゃれなお店ではあまり見かけない。
おしゃれなお店でこそ食べ放題したいのに!
そんなわけで泣く子も黙るおしゃれ店、「スープストックトーキョー」で食べ放題することにした。

ご存知の方も多いだろうが、スープストックトーキョーは、料理の脇役であるはずのスープが主役のスープ専門店だ。
落ちついた色使いのおしゃれな店構えである
(後で調べてみたところ、スープの色が目立つようにお店の配色を落ち着いたものにしているらしい)
ご飯時だったからか、店内はにぎわっている。
ご飯時だったからか、店内はにぎわっている。
お客は全部で28人。
その中で男性は4人だけである。
(そのうち2人は、僕と同行してくれた茗荷くんだ)
圧倒的な女性率。
樹液にはカブトムシが集まるが、おしゃれなスープには女性が群がるのだ。
スープは全部で9種類。定期的に内容は変わるらしい。
この中のスープを好きなだけ食べ放題!(飲み放題)
この中のスープを好きなだけ食べ放題!(飲み放題)
待っているとメニューを渡された。
待っているとメニューを渡された。
しかし、見る必要はない。
なぜなら全スープ9種類を注文するからだ。
そう、僕は今日、スープストックトーキョーが語れる男に生まれ変わるのだ。
僕の番が来た。
僕の番が来た。
意を決しスープ全種を注文する。
しかし、「店内で全部食べます」と伝えると、レジ係の人が店の奥へと相談に行った。
こういう待ち時間、つらい。
こういう待ち時間、つらい。
平静を装う。
無事購入できた。
お会計は…5490円。
お会計は…5490円。
たっかっ!!!!
ちょっと待ってー!
ねぇさん、それ液体でっせ!
(後で知ったのだが、あと150円足せばご飯つきのセットになる。僕の注文の仕方があほだったようだ。)
手持ちが4000円しかない。
仕方がないから、茗荷くんに借りる。
5000円が露と消えた(2つの意味で)
5000円が露と消えた(2つの意味で)
どうやら、全てのスープが610円均一らしい。
出鼻を2、3本へし折られたが、戦いはここからである。
はやくしろよ、という後ろのお客さんの視線が痛い。
はやくしろよ、という後ろのお客さんの視線が痛い。
9種類のスープが、 3つのトレイに分けられて運ばれてくる。
ご飯など邪道なものは一切頼んでいない。スープだけでお腹いっぱいになってやる。

飲み放題スタート

今夜は飲むぞ!
今夜は飲むぞ!
今回の飲み放題、9杯すべて飲みきると合計で2250cだ。(1杯250cc)
数字で聞くと行けそうな気がする。
しかし、結論から言うと5杯でギブアップだった。
勝手に飲み放題しているので、時間制限がないのがきつい。誰もストップをかけてくれない。
凄い勢いでスープ蒸発しないかなー
凄い勢いでスープ蒸発しないかなー
とりあえず全てのスープの味見はしたので、特に美味しかったスープをお伝えしたい。
・ゴッホの玉葱スープ
・ゴッホの玉葱スープ
なんとゴッホの作品、「玉葱」をイメージしたスープらしい。
もう、タイトルからしておしゃれである。
トロトロに溶けた玉葱の合間にぷかりと浮かぶパン。
スポンジみたいに玉葱の旨味を吸い込んでいる。
パンの「耳」を入れれば、もっとゴッホらしさが出ると思う。
・生姜入り7種の野菜の和風スープ
・生姜入り7種の野菜の和風スープ
醤油ベースでさっぱりとしていて、飲みやすい。
生姜が入っているからか、ポカポカしてきた。
風邪の時や、飲み会の後なんかに飲んだら最高だろう。
・温野菜とチーズのブラウンシチュー
・温野菜とチーズのブラウンシチュー
じっくり煮込まれた玉葱の甘みと一緒に、スープにとけ込んだチーズと牛肉の旨味がひろがる。
(ミルクも入っているそうだ。牛づくしの一品である。冬の一番人気だとか)
なんだか高級感がある。ホテルで出てきそうだ。
ゴロゴロとしたじゃがいもや人参も入っている。食べ応えがあって嬉しい。
ゴロゴロとしたじゃがいもや人参も入っている。食べ応えがあって嬉しい。
・鶏のポタージュ
・鶏のポタージュ
先ほどの「温野菜とチーズのブラウンシチュー」はホテルっぽい高級感のあるスープだったが、
このスープは鶏ベースで、何だか宮崎アニメに出てきそうなどこか懐かしい雰囲気のするスープだった。
抜群に美味しかったのが、ここに来てスープの温度が冷めてきた。
スープの冷めない距離とは20分程度であることがわかった。
ぬるいと美味しさが半減する。
冷めても充分においしいのだが、もったいない感が凄い。
ゼロ・グラビティを2Dで観てしまった感じに似ている。
・栗と十六穀の参鶏湯
・栗と十六穀の参鶏湯
世界中のいろんなスープが飲めるのも、このお店の魅力のようだ。
はらはらと口の中で裂けていく薄味の鶏肉。
歯がなくても大丈夫だ。
お年寄りにこそ、スープストックはおすすめかもしれない。
限界にきている胃にも優しい。

自己主張こそ強くないが、栄養たっぷりのしみじみ美味しいスープだった。
太古の海では潮の満ち引きによって生命が生まれたと聞いた。
このスープも、何万年か振り回していたら生命が生まれるのだろうか。
きっとたくましい奴に進化すると思う。
こんにちは!進化したサムゲタンです!
こんにちは!進化したサムゲタンです!
・オマール海老のビスク
・オマール海老のビスク
スープストックトーキョーのスープは、基本的に具沢山なのだが、
このスープには具が入っていない。サラサラだ。
サラサラだからできることがある。
ひと息で飲み干す。
ひと息で飲み干す。
満腹中枢を刺激する前に飲み干すのだ。
の、喉越しがすごい。
「兄さん、栄養でっせ!」
と自己主張してくる。
美味しいけれど、スープはすべて610円均一なので具がないと少しもったいない気もする。
胃が悲鳴をあげている。
胃が悲鳴をあげている。
ついに限界が来てしまった。
今僕の胃袋では、いろんなスープが混じり合って大変なことになっているはずだ。
おしゃれ汁が口元まで来ている。
ランキングにしてみると、このようになった。

1位は、鶏のポタージュ!

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すべて美味しかったのだが、鶏のスープが頭ひとつ抜けていた。
僕が死んだら、お墓にかけてほしい。
あの人の好きだったスープ…
あの人の好きだったスープ…
ぜひ、あっつあつの状態で飲み直したい。
ごちそうさまでした。
ごちそうさまでした。

今回の記事では、
1杯250ccのスープを5杯飲んだので、累計1250cc摂取したことになる。
スープだけで満腹になると、平安自体の絵巻物に描かれた餓鬼のようにぼっこりとお腹だけが膨らむ。
フードファイターがひたすら水を飲んで体重を増やす大会で優勝していたが、胃袋に隙間がないのはかなりつらかった。

水分をとりすぎたからか、トイレが近くなり、5000円のスープは放物線を描いて消えた。
僕の体に、スープをストックできなかったことが心残りである。
液体もいいけど、固体もね。
液体もいいけど、固体もね。
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フレッシュネスバーガー
ハンバーガーに挑みます
ハンバーガーに挑みます
「食べ放題」と聞いて、心が躍らない人が果たしているだろうか。今回、編集部からの打診に私の心は躍るどころか激しく波打ち、そして震えた。

本来ならば「払った以上の元を取る」という意気込みで挑むのが正しい食べ放題の姿であろうが、今回は「勝手に」というお題目が付く。勝手に放題。挑むのは金額ではなく、己の胃袋のみ。

ちなみに辞書で「放題」を引くと「常軌を逸していること。自由勝手にふるまうこと。また、そのさま」とある。

なるほど今回の挑戦は正しい意味での「放題」に近いのかもしれない。ますます私の心は震え、いつしか体もゾクゾクと武者震いを始めるのであった。

ビールがあるぞ

そう、フレッシュネスバーガーにはビールがある。

これが今回フレッシュネスを選択した理由のひとつだった。ハンバーガーとビール。どう考えてもこの組み合わせは魅力的すぎる。
レジ前で敵をじっくりと偵察中(敵ではありません)
レジ前で敵をじっくりと偵察中(敵ではありません)
実は数日前からサイトのメニューページを熟読し、注文の組み立て等シミュレーションを重ねていた(それはそれは至福の時間だった)ので、注文に手間取ることはなかった。

当初の予定通り、まずはクラシックチーズバーガー、テリヤキチキンバーガー、チーズドッグの計3個を一気に頼む。

セットで付いてくるオニオンリングに加え、フライドポテトも別途注文、口直し用のコールスローも忘れずオーダー。

うん。スタートとしてはこんなところだろう。
忘年会の翌日で若干二日酔い気味だったが、もちろんビールも忘れない
忘年会の翌日で若干二日酔い気味だったが、もちろんビールも忘れない
フレッシュネスに限らず、この手のハンバーガー屋は作るのに時間がかかり、注文してから口に入るまでに若干のタイムラグが発生する。問題はここだ。

「もっとイケる!」と思ってオーダーしても、待ってる間に満腹中枢が刺激され食べられなくなる可能性があるのだ。もしもそうなったら悔しいじゃないか。やりきれないじゃないか。

最初に一気に注文したのには、こういうワケがあった。(えらそうに語るほどの戦略でもないが)

というわけで、ビールを飲みながら商品が来るのを待った。
どどーん。注文第一弾が来ましたよ。(オニオンの下にポテトが隠れてます)
どどーん。注文第一弾が来ましたよ。(オニオンの下にポテトが隠れてます)
これ全部、一人で食べていいだなんて…。

思わず顔がニヤける。まずは一番大きなクラシックチーズバーガーからいこう。
ガブッといったら、
ガブッといったら、
ゴクリ。
ゴクリ。
うまい。うまいうまいうまい。

そして今日ばかりは「もっとゆっくり食べないと…」とか「早くなくなると寂しいから合間にポテトも食べとかないと…」などの余計な配慮が無用なのだ。

なんでも好きなだけ食べていいし、どれだけ早く食べてもいい。咎める人は誰もいない。

そうか。食べ放題って、リミッターを外していいっていう意味だったのか。
超満たされ中。
超満たされ中。
最初のハンバーガーはあっという間になくなった。

次はチーズドッグだ。さっさといこう。休んでるヒマはないぞ!
チーズが豪快にでろ~んと。これはいい。
チーズが豪快にでろ~んと。これはいい。
大きなソーセージの上に刻んだ玉ねぎが大量に乗っており、それが濃厚なチーズと合わさって、これがビールと非常によく合う。

たまらん。
ほう、これは初めて食べたけど、
ほう、これは初めて食べたけど、
うまいな!
うまいな!
普段の食事ならこの辺で「あー満足した! ごちそうさま!」となるところである。

しかし、今日はここからが勝負なのだ。

どこまでいけるか

さすがに私もバーガー類を連続で3個も食べたことはない。ここからは未体験ゾーンに突入である。
再びバーガーに戻り、テリヤキチキン。
再びバーガーに戻り、テリヤキチキン。
味に変化をつけようと選択したテリヤキ味が功を奏したのか、これも無事完食。

うむ。ビールも相まって、だいぶいい感じに腹が詰まってきてるぞ。
ここでさっぱりしたコールスロー摂取。
ここでさっぱりしたコールスロー摂取。
隙間をぬうようにオニオンリングを。
隙間をぬうようにオニオンリングを。
マヨネーズで和えられたコールスローを「さっぱりしてるなー」と感じてしまうほど、やられている。胃のことはさておき、味覚がだいぶ危うい。

ということはアレだ。追加注文で系統の違う味を入れよう。
まだまだ頼むぞー
まだまだ頼むぞー
フレッシュネスといえばデザートやドリングがおいしいことでも知られる。

しかし今回、ドリンクで無駄に腹を膨らませることが許されないとなると、頼む物はこれしかあるまい。
マンゴーチーズケーキ。
マンゴーチーズケーキ。
普段甘いものをほとんど食べないのだが、これは非常においしく感じ、心の底から「あ~ ほっとする~」と思えた。

この特異な状況がそう思わせたのか。いや、これは普段食べてもきっとおいしい類のケーキだ。
よく冷えてたのもうれしかった。
よく冷えてたのもうれしかった。
さらにもうひとつくらいなら…と、期間限定商品のバーガー(サーモンエッグバーガー)も注文してみた。

あとはベジタブルスープも付ける。今さらではあるが体にやさしい物を、とでも思ったのだろうか。
この段階で頼むべきじゃないセット
この段階で頼むべきじゃないセット
なんてやさしい味なんだ… 染みる…
なんてやさしい味なんだ… 染みる…
フレッシュネスはホットソースやスパイスが自由に使えるのもうれしい。
フレッシュネスはホットソースやスパイスが自由に使えるのもうれしい。
期間限定商品に弱いが故の、サーモンエッグという選択だった。「せっかくだから。今しか食べられないから」という理由だけで選んだこのバーガーで、私はとどめを刺されることになる。
挟まれてるのは肉ではなく焼いたサーモンと目玉焼き
挟まれてるのは肉ではなく焼いたサーモンと目玉焼き
あれ… うっ… おおお…?
あれ… うっ… おおお…?
そうかー、肉じゃないんだよなー。
そうかー、肉じゃないんだよなー。
空腹の時に食べていたらおいしく感じたであろうサーモンと目玉焼き、それにオランデーズソースという組み合わせが、いまこの段階で食べるには少しばかりヘビーだった。

食べる前に気付けよ。
なぜか頭を抱えている写真があった。どうした。
なぜか頭を抱えている写真があった。どうした。
というか、新しい味覚に、膨れた腹と痺れた脳が付いて行けてない。もうヨレヨレじゃないか。
この最後のひとくちが、どうしても入らず。
この最後のひとくちが、どうしても入らず。
「新発売のマッシュルームチーズバーガーの方にすればよかった…」と後悔したがもう遅い。そしてこれは未だに(こうして記事を書いている現在でさえ)後悔し続けている。

「食べ物の恨みは恐ろしい」とはよく言うが「食べ物の選択ミス」というのもおそろしく尾を引くのだ。

もう打ち止めよう

バーガー類はさすがにもう無理だが、甘いモノならまだ食べられそうだ。
ミックスベリータルトを追加
ミックスベリータルトを追加
ここのケーキはどれも本当においしい。大きさもちょうどいいし、甘過ぎないし、追加注文のアイスコーヒーの助けを借りながら一気に食べた。このケーキならまだいける。

でもまだポテトが残ってるぞ。
目の焦点が定まらなくなってきた。
目の焦点が定まらなくなってきた。
人は、満腹が度を超えると惚けたような顔をするのだな…というのがよく分かる。

どうやら、ここらが潮時のようだ。

今ならまだ真っ直ぐ立って歩いて帰れる。なんだったら走れる。このまま限界までがんばったら、店を出たとたん「横になりたい」と言い出すに違いない。

うん。帰ろう。
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人は衰えるものだ

正直、もっといけると思っていた。ハンバーガーなら5個は大丈夫だろうと。ビールだってどんどん飲んじゃうぞワハハと。

しかしこの結果である。少し残念だが「やりきった!」という妙にスッキリした気持ちもある。「そうか、いまの私の胃はハンバーガー4個レベルなのか!」と分かっただけでも、やってよかった。

それにしても4,000円オーバーは少々懐に痛い。次は2,500円くらいの本物の「食べ放題」で闘い、そして勝ってスッキリしたい。
さすがにおなかいっぱいです
さすがにおなかいっぱいです
いったん広告です
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ロイヤルホスト
王室気分でいただきます!
王室気分でいただきます!
メニューを開くと2,630円(税抜)のステーキがあった。

さすがファミレス界の王「ロイヤルホスト」だ。
ロイヤルホストのロイヤルとは「王室の」とか「高貴な」という意味で、その名のとおり他のファミレスより高級なイメージである。

今日はそんな場所をあえて選んで勝手に食べ放題をする。なんてったって美味しそうだからだ。

昼は庶民の味方サイゼリヤで軽めに

30代半ば。食べ放題をやるとなると事前調整が必要だ。
決行は夜と決めたので、お昼は庶民の味方サイゼリヤで軽めのリゾットを食べ、会社で配られたおやつは引き出しの奥に隠し我慢した。
お腹を鳴らせながら入店
お腹を鳴らせながら入店
おかげで夜7時、かなりお腹をすかせた状態でロイヤルホストに入店。 すぐにでも何か食べたいがメニューは多くどれも美味しそうで迷う。
しかし今日は食べ放題だ。食べたいものを景気よく頼もう。
メニューはたくさん。うれしい悩み
メニューはたくさん。うれしい悩み
バランスよく注文。ぜいたく~!
バランスよく注文。ぜいたく~!
冒頭で書いた2,630円(税抜)のステーキはやめた。
値段の事もあるけれど(かなりの割合で)、それだけでお腹いっぱいになってしまいそうだから。せっかくの食べ放題なのだからバランスよく、品数も豊富に楽しみたい。
きめ細やかな肉の断層。したたる肉汁がたまらないハンバーグ
きめ細やかな肉の断層。したたる肉汁がたまらないハンバーグ
ジューシー!
ジューシー!
マリリンモンローも頼んだというオニオングラタンスープ
マリリンモンローも頼んだというオニオングラタンスープ
セクシー!
セクシー!
「2~3名でどうぞ」と書かれていたエンジョイ!タコスボード
「2~3名でどうぞ」と書かれていたエンジョイ!タコスボード
スパイシー!
スパイシー!
黄色がまぶしいロイヤルオムライス
黄色がまぶしいロイヤルオムライス
トロトロ!
トロトロ!
富士山のようにそそり立つ88サラダ
富士山のようにそそり立つ88サラダ
シャキシャキ!
シャキシャキ!
甘味が優しい気持ちにさせてくれるフレンチトースト
甘味が優しい気持ちにさせてくれるフレンチトースト
ホワッホワ!
ホワッホワ!
右側の擬音を縦に読むと語呂がいい順に写真を並べてみたが、もちろんひとつひとつ平らげていくのではなくまんべんなく食べた。
途中甘いの挟んでも大丈夫なタイプ
途中甘いの挟んでも大丈夫なタイプ

いま見返して悔しくなるほど美味しかった

最高だ。どれもこれも全力で美味しい。
食べ放題といえばたいていビュッフェ形式で、冷めてしまっていたりコスト的に「まあこんなもんか」という味のものが多い。

しかしここはロイヤルホストだ。
どれもできたてで、こだわりのあるメニューだ。
食べ続けていると途中で体を動かしたくなる
食べ続けていると途中で体を動かしたくなる
それぞれ2周くらい口をつけたあたりでお腹が「いつもはこれくらいじゃなかったっけ?」と脳に訴えかけてきた。

早い。ふだん夜は軽くつまむくらいで済ませているからだ。でも今日の脳は食べ放題という言葉でバカになっている。お腹の声は無視だ。
時間はかかったけど完食できた!
時間はかかったけど完食できた!
気づけば1時間経過していた。王室気分で優雅に食べたから、と言いたいがやはりボリュームが多すぎた。

徐々にペースダウンしていったのだが、それでも口に入れるとやっぱりすごく美味しく感じる。

味も食感もさまざまなものを選んだおかげで、最後まで飽きることは無かった。ただお腹はいたい。
美味しいのだ。でもどれも最後の3口くらいが時間がかかった。脳とお腹との戦いだ
美味しいのだ。でもどれも最後の3口くらいが時間がかかった。脳とお腹との戦いだ
「一番酸っぱいデザートどれですか?」
「一番酸っぱいデザートどれですか?」

酸っぱいものは別腹

もちろん最後はデザートを注文。

甘いものはフレンチトーストで食べているし、もう十分。しかし大好きな酸っぱいものならまだ入る。というかすごく食べたい。

最初から目ぼしをつけていたものから店員さんに酸っぱさを確認して選んだ。
これが最後
これが最後
ヨーグルトとカシスが酸っぱくて満足
ヨーグルトとカシスが酸っぱくて満足
という感じで、食べたのは以下の7品目。最初に目に入ったステーキの値段で感覚がおかしくなったか、5,000円で収まってラッキーと思ってしまった。ロイヤルホストマジックだ。
!

お腹いっぱいの代償

ロイヤルホストで本気だしたら金額にして約5,000円。カロリーにして3,334kcal(!?)。色んな意味で大勝負だったが最後まで美味しくいただけたので気分はすがすがしい。

しかし家に帰ってからも勝負は続いていた。お腹がパンパンで苦しく、脳は興奮状態で寝つけなかった。お腹いっぱいになったら眠くなるのが普通じゃないのか?

おかげで翌日は1時間寝坊し、体重は1.5キロ増。ロイヤルホストを出たら優雅でない現実があった。
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