特集 2014年12月8日

お金は本当に汚いのか?

お金って汚いものなのでしょうか?
お金って汚いものなのでしょうか?
金は天下の回り物といわれる。そのわりに僕のところにはあまり回ってこないが、それはさておきお金は人から人の手に渡るものであるがゆえ、あまり衛生的じゃないとよく聞く。まあ確かに色んな人を経由しているのだから菌やらゴミやら体液やら、さまざまな物質が付着していることは否めない。

しかし、じっさいどれくらい汚いのだろうか? 調べてみよう。
1980年生まれ埼玉育ち。東京の「やじろべえ」という会社で編集者、ライターをしています。ニューヨーク出身という冗談みたいな経歴の持ち主ですが、英語は全く話せません。

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お金の汚れっぷりをチェックする

あれは5歳くらいのころ、硬貨をベタベタさわっていたら、親から「汚いからやめなさい!」と叱られた記憶がある。ぼくはそのときはじめて「お金って汚いんだ」という認識を持った。こう書くと、ものすごい清貧思想の5歳児みたいだが、そうではなくて衛生面の話である。

さて、そんなお金の汚れ具合、今回はこちらのアイテムを使って調べてみる。
その名も「汚れ発見器」
その名も「汚れ発見器」
紫外線LEDテクノロジーを駆使して部屋やモノの清潔さを調べられるという「汚れ発見器」。

暗闇の中で対象物にライトを当てると、有機物質に存在するリンに対応して蛍光性の光を放つやらなんやらで、とにかく汚れが浮かび上がるらしい。人の目には見えない微細な物質まで検出できるとか。
試しに部屋で使ってみたら床に謎の汚れ発見。このようにわりと鮮明に浮かび上がる
試しに部屋で使ってみたら床に謎の汚れ発見。このようにわりと鮮明に浮かび上がる
では、お金の汚れを見てみよう。さっそく、財布の中の全財産を机の上に出してみた。
1728円
1728円
所持金1728円である。中学生か。給料日前ということを差し引いてもこれはひどい。キレイでも汚くても、どっちでもいいからもっとカネがほしい。

なにはともあれ、「汚れ発見器」で千円札を照らしてみた。
闇にお金の汚さが浮かび上がった
闇にお金の汚さが浮かび上がった
何か所か白く浮かび上がっている部分が汚れだ。ちょっと分かりにくいので、白い部分を加工してみた。
けっこう汚れてます
けっこう汚れてます
なお、この汚れの正体だが「汚れ発見器」の説明書には尿、唾液、排泄物、血痕などを検出しますと書いてあった。思ったよりヘビーな汚れだ。うへー。
硬貨の汚れもチェックしてみる。50円玉、汚れレベルC
硬貨の汚れもチェックしてみる。50円玉、汚れレベルC
1円玉、汚れレベルB
1円玉、汚れレベルB
10円玉、汚れレベルA
10円玉、汚れレベルA
やはり細工が複雑なほど汚れが溜まりやすいのか、10円玉は彫りの溝の部分に汚れが散見された。衛生的なことを考えると、硬貨はもっとのっぺりとしたデザインのほうが望ましいのかもしれない。
次はもう少し、科学的に攻めてみる
次はもう少し、科学的に攻めてみる
次は人の汗など体液に反応する溶剤を使って調べてみよう。紙幣を汚さない程度に溶剤を噴霧し、その反応を待つ。
こちらがbefore。一見きれいにみえる紙幣も
こちらがbefore。一見きれいにみえる紙幣も
じつはこんなに汚れています(※体液反応が出た部分を加工しています)
じつはこんなに汚れています(※体液反応が出た部分を加工しています)
軽い気持ちではじめたものの、お金は想像以上に汚く、戦慄を覚えるレベルだ。
この記事をきっかけに、電子マネー化の流れが一気に加速するかもしれない。

ちなみに、ATMからおろしたばかりのお金も汚いのだろうか?
ATMは狭いスペースに大量にお金を収納しなければならないため、基本的に綺麗なお札が入れられているらしい。引き出してみたら確かに一見キレイなお札だ。
ということで、ATMから引き出したお金をすぐにパックして持ち帰った
ということで、ATMから引き出したお金をすぐにパックして持ち帰った
おろしたてをジップロックで密封し、鮮度を保ったままの紙幣。果たしてどれくらい汚れているのだろうか?
1000円札。うん、汚れてますね
1000円札。うん、汚れてますね
偉人の御尊顔に汚れが付着
偉人の御尊顔に汚れが付着
ピン札もじつはけっこう汚れている
ピン札もじつはけっこう汚れている
御覧の通り、おろしたてだろうが何だろうが、やはりお金は汚いということが分かった。きっと菌的なものも恐ろしいほど付着しているんだろう。いくらお金が好きでも口に含んだりはしないほうがいいと思われます。
くれぐれもお気をつけください
くれぐれもお気をつけください

汚くても100万円ほしい

というわけで、予想通りお金は汚かった。しかし、こんなに汚いのに皆に愛されているなんて、お金が持つ魔力を改めて思い知らされた次第だ。

実際、綺麗な1万円と汚い100万円、どっちか選べといわれたら誰しも間違いなく後者を選ぶだろう。悲しいかなそれが人間というものなのである。
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