特集 2014年9月5日

Tシャツの脱ぎ方教えてください

まさか「腕抜き型」が多勢とはびっくり
まさか「腕抜き型」が多勢とはびっくり
海外の、とあるTシャツの脱ぎ方議論がとても面白かったので、ぼくもみんなに訊いてみた。今回の記事はそのレポートです。

みなさん、Tシャツどうやって脱ぎますか。裾持って捲り上げますか、首の部分もってズボッと引き抜きますか。
もっぱら工場とか団地とかジャンクションを愛でています。著書に「工場萌え」「団地の見究」「ジャンクション」など。(動画インタビュー

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男の子方式と女の子方式?

その「とあるTシャツの脱ぎ方議論」は→こちら

簡単にまとめると以下のような内容が話されている。

・ 男の子って首のところ持ってぐいって引っ張って脱ぐよね。あれってセクシー。
・ そう言われると女の子って裾持ってまくり上げるよね。あれってキュート。
・ 両方のやり方で脱いでみたけど、男の子方式だと髪が乱れる(女性)。
・ ぼくも両方のやり方でやってみたけど…女の子方式ちょう脱ぎにくい!(男性)

確かに言われてみると、ハリウッド映画とかアメリカのテレビドラマでは、男性は首のところ持って引き抜くやりかたで脱いでいる気がする。あれは「男らしい」のか!

ためしにYoutubeで「ユニフォーム交換」を検索してみたところ、たしかに首から引き抜く選手が多いように見える。
だとするとぼくの脱ぎ方は女の子脱ぎということになる。
だとするとぼくの脱ぎ方は女の子脱ぎということになる。

おおむね4種類の脱ぎ方

でもまあ個人的には性差説はあまり信じていなくて、これって親にどっちで教えられたか、なのではないかと思う。現にぼくも妹も「まくり上げ型」だ。そうやって脱がないとシャツが伸びるよ!としつけられた気がする。

理由はともかく、首のところを引っ張る「引き抜き型」か、ぼくのように裾を持って引き上げる「まくり上げ型」か、それぞれの勢力分布を見てみよう。
サンプル36ですが、こんな結果になりました。
サンプル36ですが、こんな結果になりました。
過日Twitterで「#Tシャツの脱ぎ方教えて 」のハッシュタグでみなさんにきいたところ、上のような結果になった。(まとめはこちら→togetter:「#Tシャツの脱ぎ方教えて 」

まずびっくりしたのは、てっきり「まくり上げ型」と「引き抜き型」の2つで占められると思っていたのに、なんと「腕抜き型」が優勢だった点。

「腕抜き型」とは、まず両腕をシャツの中に抜き入れてから、最後に首を抜く、というやり方だ。ただこの「腕抜き型」には流派が2つある。首を抜く際に内側から手で襟元を押し上げるタイプと、腕を外に出して外側から襟を引っ張り上げるタイプだ。これに関してはあとで述べよう。

さて、そして4つめの「横脱ぎ」とは何か。これ、すごく文章で説明するのが難しいので下をご覧頂きたい。
片方の腕が最後に残る方式。最後やり遂げたような表情しているのは、すごく脱ぐのがたいへんだったから。これは難しい。
片方の腕が最後に残る方式。最後やり遂げたような表情しているのは、すごく脱ぐのがたいへんだったから。これは難しい。
「横脱ぎ」とはぼくが勝手に付けた名前だが、ご覧のように、シャツが横方向に脱ぎ去られる。

ただこれも、首を抜く際に上の例のように襟元あるいは袖のあたりを引っ張るケースと、裾を引っ張る(この場合は裏返しになる)ケースとがあるようだ。

少ないながらも複数の方々からこの脱ぎ方の回答があったのにびっくりした。こんな脱ぎ方見たことなかったから。しかもやってみたらすごく難しい!

ちなみに「その他」は「ふだんは引き抜きだけど汗をかいた時はまくり上げ」などが含まれています。

メガネかけたまま!

さて、しかしいちばん驚いたのは「メガネ問題」だ。なんとメガネをかけたままTシャツを脱ぐ方がけっこういらっしゃるのだ。
編集部の藤原さんがまさに「メガネかけたまま派」だった。
編集部の藤原さんがまさに「メガネかけたまま派」だった。
いったん広告です
前ページのまとめをご覧頂くと分かるが、「メガネをかけたまま脱ぐので~」という回答がけっこうある。ライター仲間の伊藤さんも
眼鏡はつけたままアゴを引いて首の穴を通します
@Asimov0803
とおっしゃっている。他にも
眼鏡はつけたまま脱ぎ着するので首抜くとき襟を引っ張って眼鏡に当たらないように脱ぐ
@Rodame
おなか側から首元に手を入れて、眼鏡に気を付けながら顔を抜きます。
@noresr
など「メガネかけたまま派」多数。ぼくもメガネをかけているが、これまでいちどもかけたまま脱いだことはないのでこの意見は衝撃的だった。前ページのぼくの脱ぎ方説明のGIFアニメ冒頭にわざわざメガネを外すコマを入れているのは、この事実があったからだ。

そして編集部の藤原さんもまた「メガネかけたまま派」だった。実演してもらった。
見事。
見事。
メガネかけたままうまく脱げるわけがない、と思っていたのでその見事さに驚いた。

首を引き抜く前に方の後ろをくいっと手前にたるませている点など、手練れだな、と思った。
この首の向きと引き抜く方向がすごいと思った。
この首の向きと引き抜く方向がすごいと思った。
さらにびっくりしたのは「なんでメガネ取らないの?Tシャツ脱ぐ時なんて風呂入る時とかなんだから取ればいいじゃない」と言ったら。

「メガネかけたまま風呂入ります」

とのこと!そうなんだ!それもぼくやったことない!

いずれにせよ、まくり上げ型でメガネかけたままは無理だ。もしかしたら、ぼくが引き抜き型を教えられ育っていたら、メガネをかけたまま脱いでいたかもしれない。
と思ったらきだてさんはメガネかけたまままくり上げ型!
と思ったらきだてさんはメガネかけたまままくり上げ型!
すごい!って思ったら…
すごい!って思ったら…
だめじゃん。
だめじゃん。
「2回に1回はこうなります」

ときだてさん。いやいや、取ろうよもう。
かねがね西村さんとは趣味が合うと思っていたが、秘密はTシャツの脱ぎ方にあったか。ぼくと同じだ。
かねがね西村さんとは趣味が合うと思っていたが、秘密はTシャツの脱ぎ方にあったか。ぼくと同じだ。
石川さんもメガネははずす。ただし、引き抜き型。大胆に肌を見せていただくことになってしまった。申し訳ない。
石川さんもメガネははずす。ただし、引き抜き型。大胆に肌を見せていただくことになってしまった。申し訳ない。
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その脱ぎ方の理由

Tシャツの脱ぎ方は「男らしい」「女らしい」などではなく、もっと実際的な要因で決まるのではないかということが見えてきた。そのひとつがメガネというわけである。

それにしても同じメガネっ子のぼくにも理解できないこの「ひとときもメガネを外したくない欲求」はなんなのだろうか。

たとえばこんな回答もあった。
腕をクロスして裾を持って裏返しになるように脱ぎます。・・・が途中でメガネが引っかかったらそこで右手で一旦メガネをはずし、首を抜いてから掛け直して脱いで、裏返しを直してフィニッシュです。
@houk0
裾をまくって、袖を抜いて、Tシャツの首だけ通している状態で一旦ストップ。そこでメガネを外す。
@silkbranch
まず下からたくし上げて両腕を抜く(Tシャツは首にキープ)→眼鏡を外してたたみ左手の親指と人指し指でホールド→右手と左手の残りの指で首から抜く→眼鏡をかける
@nameko_oroshi
脱ぎアクションの合間にメガネ取ったりかけ直したりを入れている。すごい。そこまでしてメガネを外したくないのか!とぼくなどは思う。自分でもやってみようと思ってためしたが、なんだかこんがらがっちゃってうまくできなかった。


さて、もうひとつまくり上げ型には実際的な理由がある。それは「裏返しのまま洗濯できるから」だ。引き抜き型とまくり上げ型の最大の違いは、脱いだTシャツが表向きか裏返しか、という点にある。
メガネにもかかわらず「まくり上げ型」を採用する理由をきだてさんが語りました。
メガネにもかかわらず「まくり上げ型」を採用する理由をきだてさんが語りました。
きだてさんがメガネかけたまま派にもかかわらずまくり上げ型を採用する理由は「柄物のTシャツが多いので、洗濯するときは裏返しにする必要があるから」だそうだ。なるほど。

そしてもうひとつ。ぼくには思いつかなかった実際的な理由があった。

化粧問題

それは「化粧がつかないように脱ぐ」というものだ。なるほど。これは男のぼくには盲点だった。
風呂で化粧落としするので、頭を抜く時襟の下に両手入れて顔を覆うような感じで襟ぐりに化粧がつかないようにしてます
@ayazo
左手を抜き、右手を抜き、襟に顔が付かないように気をつけつつ(化粧が付くから)頭を抜きます。(ライターさくらいさん)
つまり、ぼくにとって意外だった「腕抜き型」の多さは、化粧問題だったのだ。1ページ目で「あとで述べよう」と書いた「腕抜き型」の2つの流派→「首を抜く際に内側から手で襟元を押し上げるタイプ」と、「腕を外に出して外側から襟を引っ張り上げるタイプ」の違いはなんだったのかというと、前者の流派は化粧がつかないようにするための方法だったのだ。なるほどなるほど。
まとめるとこういうことかな。
まとめるとこういうことかな。

ちょっとずつ違ってて興味深い

女性からしてみれば「そんなことも知らなかったのかよ」というような結論になってしまった。よく言われる「ビッグデータ解析の結果、夏はサンダルが売れるということが分かりました!」みたいだ。しかもこっちはデータがビッグですらない。

しかし、あれこれやってみて当たり前のことが分かる、ってすばらしくないか。ないか。

気弱になったところで最後にわれらが編集長林さんの脱ぎ方をご覧頂こう。
一見ただの「引き抜き型」に見えるが…
一見ただの「引き抜き型」に見えるが…
これ、その場では気がつかなかったが、後からGIFアニメ化していて驚いたことがある。
ここまではふつうの引き抜き型なのだが
ここまではふつうの引き抜き型なのだが
襟から手が離れ、右手は背中へ!
襟から手が離れ、右手は背中へ!
なんと背中部分を引き上げている!
なんと背中部分を引き上げている!
これはすごい。「林脱ぎ」と名付けたい。引き抜き型の方々の多くが、首もとが伸びちゃうのを気にしているが、林脱ぎならどうだ。伸びるのは首じゃなくて背中だ。同じような脱ぎ方をしている方がいらっしゃったら是非ご一報ください。
この日運悪く居合わせてしまったスカパー!の廣井さん。
この日運悪く居合わせてしまったスカパー!の廣井さん。
デイリーポータルZとコラボしているスカパー!の廣井さんにもお願いして脱いでもらった。

これもいわゆるまくり上げ型なのだが、その上半身の高低差がすばらしかった。
天高くまくり上げ、
天高くまくり上げ、
急降下!
急降下!
冒頭のぼくのまくり上げと比べると、その激しさがわかる。

ひと口に「引き抜き型」「まくり上げ型」などといってもディテールは千差万別、人それぞれなのであった。なんだこの結論。

引き続き教えてください

いざ訊かれるといつも自分がどうやって脱いでいるか分からなくなる
いざ訊かれるといつも自分がどうやって脱いでいるか分からなくなる
実は最近徐々に「まくり上げ型」から「引き抜き型」に移行しつつある。なぜかというと、40歳を越え、なにやら肩の関節がデリケートになってきたからだ。こういう実際的な理由もあるのだ。

ともあれ引き続きみなさんのTシャツの脱ぎ方を知りたいので、Twitterアカウントお持ちの方はぜひ「#Tシャツの脱ぎ方教えて 」のハッシュタグでポストしてください。お待ちしております。

【告知:2014年9月7日「駅もれツアー」やります】

駅もれ」という鉄道駅構内の漏水の対策っぷりを採取している大好きなサイトがあります。急ごしらえでビニールとパイプをテープで止めてバケツで受けました、みたいなあれです。いじらしいよねえ。

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