ターボばばあをご存知だろうか。
妖怪のわりには、あんまり危害を加えてこないらしい。
地域によっては、ダッシュばばあ、ジェットばばあ、光速ばばあなど様々な名前で呼ばれているようだ。
あなたもを聞いたことがあるのではないだろうか。
多種多様!ターボばばあ!
その他にも、棺桶に詰め込んでそのまま火葬場へと連れさる「棺桶ばばあ」、ホッピングでぴょんぴょんはねて近寄ってくる「ホッピングばばあ」、バスケットボールをパスしてくる「バスケットばばあ」などなど、もはや怖いのかどうなのかよくわかんないのもいるようだ。最後のバスケットばばあなんて、多分実在するぞ。
そんな魅力的なターボばばあ、ぜひこの目で目撃したい。
前置きが長くなってしまったが、冒頭の写真は、ターボばばあをプロジェクターで再現した時の写真である。
再現する方法をお教えしよう。
ターボばばあを召還する方法
まずお金を用意します。
モバイルバッテリーで作動する、持ち運びのできるプロジェクターを買います。
(
前回の記事でプロジェクターをバズーカにしましたが、あまりにもプロジェクターが高額だったので今回の記事でも使います)
どこでもプロジェクタ~。
このプロジェクターには三脚固定用のネジ穴がついている。
この穴に、バイクのハンドルバーにカメラを固定するための金具をはめ込む。
これで好きな場所に、プロジェクターを設置できるようになった。
THE・気休め
万が一落としても、キズが最小限になるようホームセンターで売っているL字のクッションを養生テープで貼付ける。
これで本体側の工作は終了である。
続いて、動画を用意する。おばあさんの写真が必要である。
THE・親不孝
母に走っている写真をくれとお願いする。
もらえた。
何に使うか聞かれたので、濁した。
母は時折このサイトを見ているようだ。怒られるかもしれない。
母さん、すみません。
あなたこれからターボばばあになります。
もらった写真を、画像編集ソフトで加工する。
フォトショップのパペットワープという機能を使えば、簡易的に写真に写る人のポーズを変えられるようだ。
間接を大雑把に決めて…ぐにゅーっとひっぱる。
おぉすげー…アドビのソフトってこの世にあるものの中でいちばん魔法に近い気がする。
できた画像を何点か動画ソフトに放り込んで、映像として書き出す。
その他、フリー素材などなどをいろいろ物色して動画を揃えた。
USBにぶち込んで、プロジェクターに挿す。これで中身の作業も完了だ。
THE・愛車
車はないので、バイクにプロジェクターを取り付けよう。
興奮してきた。
…だが、なんとなく法律的に危険な香りがしたので調べてみたら、やっぱりアウトだった。
バイクにつけられるライトの色には制限があるようだ。
プロジェクターがライトに該当するのかよくわからないが、やめといたほうがいいだろう。
悲しい。ただ、こんなことでめげてはいられない。
自転車につけることにしよう。
THE・人のチャリ
ただ、僕は自転車を持っていない。
仕方がないので、同僚の茗荷君に相談する。
なんと貸してくれることとなった。(茗荷くんも自転車を持っていなかったので、彼女のものらしい。申し訳ない)
速度は遅くなったが、これで並走するばばあを作りだすことができるはずである。
というわけで、自転車に取り付ける。
THE・疾走感
手始めに、高速道路を走っている映像を照射してみる。
凄い…圧倒的な疾走感である。
こち亀の両さんが自転車で走っていてオービスに撮られていたが、それを追体験できる。
THE・交通表記
続いて、道路標識の「止まれ」を照射してみる。
とどまない止まれである。
地面をすぅーっと流れてゆく文字に、夢の中の光景っぽくて気持ちいい。
THE・先進感
続いて、iPhoneをプロジェクターにつないでGoogleマップでナビを起動してみよう。
凄い。近未来感ある。普通に世の中の役に立つものができてしまった。
Googleグラスは全然バッテリーがもたないと聞いた。
こちらの方が現実的ではないか。目的地ダダ漏れだけだけど。
雪の壁を天然のスクリーンに!
「雪の壁」で、車の側面から映像投影しながら、走ったら楽しいだろうな。
車に「据え付ける」のではなく、車内から側面に投影するだけだったらOKだったりするのだろうか。ぜひやってみたい。妄想は膨らむ。
脱線してしまった。
ターボばばあを再現するのが目的だったのだ。
映像を流してみよう
こんばんは、ターボばばあです。
都市伝説が、現実の門戸をこじ開けた瞬間である。
プロジェクターって、お化け屋敷と親和性高いかもしれない。
ぜひ動画でもご覧頂きたい。
ちなみに撮影したのは、草木も眠る丑三つ時である。
まさかのご本人登場もあるか、と時折振り返ってみたが、なかった。
残念である。
興奮したので、もう自転車とかおばあさんとか関係なく、いろいろ投影してみた。
プロジェクターがあれば、誰も傷つけずに落書きができる。たまらん。
もし可能であれば、新幹線から投影して300km/hばばあを再現してみたい。
でもこれも法律的に怪しい。
猛スピードで母は。
今回の記事ではプロジェクターを使って、ターボばばあを召還してみた。
もし、夜道で振り向いた時、窓ガラス越しにターボばばあがいた時は、今度は助手席を振り向いてみてほしい。
プロジェクターを持ったじじいが座っているかもしれない。
(その名は、プロジェクターじじい。新しい都市伝説の誕生である。)
何だかよくわからないが、最近の技術の進歩はめざましい。
近い将来、宇宙船を一般家庭でも所有できる時代がくるかもしれない。
その時、ターボばばあは、私たちをちゃんと追いかけてくれるだろうか。
そんな未来が来ることを願っている。
今はターボばばあではなく、母に追いかけられるのが怖い。