パルミットといいます
発掘された瓶詰は、以前別の記事を書いた際に一緒に買っていた物です。
気になり買ってみたものの、食べ方が分からなかったのでそのまま棚の中に放置。そして今になって気づいたわけです。
記事掲載時には期限切れ。
食塩と酸味料が入っているので味がついているのだろうか。300g入り。結構多い。
こんな感じに白い棒状の物がギッシリ詰まっています。裂けるチーズのようにも見える。
水から出すと筋が見えて細いタケノコのような感じ。
使っている水の影響なのか、少し酸味のある香りがします。
断面もタケノコ風。
箸で押すと弾力があり、見た目以上に柔らかそうです。
輪切りにしてレタスの上に乗せてパセリを散らしただけのサラダ。
調べたところ、このパルミットはサラダにしたり、パステルというブラジル版の揚げ餃子のような料理の具材にしたりするのが一般的だそうです。ということで、そのままを輪切りにしてサラダにしてまずは食べてみます。
酸味と塩気があってなかなか旨いね。
食べてみると浸かっていた水の影響なのか結構強い酸味があります。味そのものは淡泊ですが、塩気もあるので何もかけずに食べられます。
食感はタケノコをもっと柔らかくした感じ。缶詰のホワイトアスパラガスとタケノコの間ぐらいでしょうか。なかなか旨い食材です。早く食べればよかった。
和食にしてみよう
なかなか旨かったパルミットですが、賞味期限が迫っているのでサッサと全部食べなくてはいけません。しかし、サラダだけで全部食べるのも大変。
鶏肉、レンコン、ニンジン、ゴボウ、干しシイタケ、コンニャク。あと、タケノコではなくパルミット。
ということで、料理に使って食べきります。ブラジル風揚げ餃子のパステルにするのもいいですが、ここはひとつ食べなれている和食にしてみます。
タケノコに似ているということで、まずは筑前煮を作ります。
ソーセージを入れているようだ。
鶏肉や根菜、コンニャク、干しシイタケを炒めたらダシ汁で煮て、パルミットを入れたら醤油などで味付けします。しばらく煮たら出来上がり。
パルミット入り筑前煮。言われなければパルミット入りとは分からな…いや、明らかに分かるか。
味見は後にして残っているパルミットも料理してしまいましょう。続いてはパルミットを焼いてみます。
焼きネギのようだ。
焼きパルミットの煎酒七味かけ。言われなければ見た目は焼きネギと間違えるかもしれない。
ソーセージ炒めではない。パルミット炒め。
パルミットを炒めて焼けてきたら、醤油とたっぷりの鰹節をかけて黒胡椒を振ったら出来上がりです。
パルミットの鰹節黒胡椒炒め。白ウインナー炒めにも見える。
これでパルミットを使い切りました。いよいよ味見です。
和食なのでテキーラやラムではなく日本酒を用意。
パルミット入り筑前煮は、かなり柔らかいタケノコの入った筑前煮といった感じでした。タケノコの先の部分だけが入っているようです。
焼きパルミットの煎酒七味がけは、食感は焼いたホワイトアスパラガスのようです。それよりももう少し硬い。
パルミットの鰹節黒胡椒炒めもホワイトアスパラガスを炒めた物に食感は似ています。
どれも日本酒に合うね。パルミットは和食にもいいぞ!
どの料理も味そのものは通常の筑前煮などと変わりません。パルミット自体は淡泊な味で醤油や煎酒、鰹節などの味がしっかりしみていますが、強めの酸味があるのでタケノコやホワイトアスパラガスなどと比べると、ちょっとクセのある味になっています。
いずれにしろ、どの料理もなかなかうまい。パルミットは和食にも色々使える食材でした。
うっかり買いは控えよう
賞味期限の迫る謎食材を思いつくまま料理してみましたが、思ったよりも使い勝手のいい食材で美味しくできました。今度輸入食材の店などで見つけたらまた買いたいです。
新しい食材を試すと新しい発見があって面白いです。しかし、あまりに思いつきで買うと、その存在を忘れてしまい夏休み明け直前の夜のようなことになるので、使う方法を先に考えてから買う方がいいです。
実は、パンカというやたらに大きな乾燥唐辛子もパルミットと共に発掘されています。これどう使おう。棚の奥に入れずに早いうちに考えます。
これもどう料理しようか。実は既に賞味期限が過ぎているようだが、乾物だから大丈夫だろう。多分。