タバコ専門店に来てみた。
手巻き寿司ならぬ「手巻きタバコ」
私は元々タバコをまったく吸わないし特に興味もないが、自分でいろんなものを巻いて作れると聞いたら俄然、「吸う」というメソッドに興味が沸いてきた。
というわけで、まずは手巻きタバコのセット一式を入手すべく タバコ専門店にやってきた。
巻き紙。いろいろな種類がある。
フィルター各種。
手巻きマシーン。
手巻きタバコをするには、
・タバコの葉
・包み紙
・フィルター
が必要で、さらに巻きマシンがあると丸めるのがやりやすいという。これは面白そうなのでもちろん購入。
本体(葉っぱ)
一瞬ガムかと思ったが、これらもタバコの葉っぱだ。
一式を持った私はなぜか山に向かった。
ここで持ってきたものたちを吸おう。
いい眺めだ。
まずはタバコを作る
ここで専門店で買った一式を岩の上に広げる。
梅雨の合間の貴重な晴れ間。
鳥たちがさえずり、チョウチョやハチが嬉しそうに飛び交う中、ここで手巻きXを作って一服したい。
今回購入した品々。(ジッポだけは昔から持っていた)
言葉がひと言も書いてない説明書を眺めながら。
タバコの葉。「妊娠中の喫煙は…」云々と宣伝文句とは正反対の言葉が書いてあるパッケージ。これはまだかわいい方で、中にはレントゲン写真が付いてるにもあるよね。
オガクズみたいなのがドサッと入っている。
タバコの葉、フィルターを巻き機に乗せる。(ちょっと葉っぱ多過ぎたか)
この紙で包む。
巻く様子は動画で。ウグイスが鳴いてるのも聞こえる。
巻く工程は今回の記事で一番楽しめた部分だ。
巻き巻きするのが楽しい。
つい勢い余って端っこを糊で留めるのを忘れてしまう。
包み紙の端に糊がついているのでペロッと舐めてつければできあがり。
できた!
タバコを吸う
というわけで、まずは最もオーソドックスであるタバコの葉を吸ってみることにした。
風で火がゆらゆら揺れてなかなか点かない。
点いたかな?と思ってもすぐ消えてしまう。
背中で風を防いでチャレンジ
慣れてないせいもあり、火をつけるのが意外と難しい。金属製のライターは時間が経つと全体が熱くなってくるので長い時間持てないし。。
後で聞いた話だと市販のタバコには「燃焼材」というものが入っており、火が消えにくくなっているそうだが、手巻きの場合それが入ってないのですぐ消えるのだとか。その他にも市販のタバコにはさまざまな添加物が入ってるらしい。
くそ、意外と難しいな…(本気)
拡大図。
あたりにはハチがうるさいくらいブンブン飛び回っていた。
3匹写ってる写真もあった。
ぉ、やっと点いた。
やっと、それっぽいポーズをとることができた。
味は…まぁ、タバコだね。
手巻きタバコについて教えてくれた友人は、「普通のタバコよりちょっときつい」と言っていた。普通がどんなもんかを知らない私は「いわゆるタバコの味だなぁ」とだけ思った。
マンダム…
吸えなくもないが特に吸いたい味でもない。
雀荘に通ってた時によく嗅いだ臭いを直接吸ってるような、と言おうか。
が、煙を吸い込むのはやはりあまり身体にはよくなさそうだと思って半分くらいでやめた。雰囲気はわかったのでこれで充分だろう。
次はいよいよこれらを試してみたいと思う。
まずはコーヒー。
巻き機を使ってコーヒーの粉を紙に巻く。フィルターもちゃんとつけた。
仕草は一丁前だが、咥えてるのはコーヒー。
一瞬、コーヒーの良い匂いがした(ような気がした)。
匂いの記憶というのは定着しづらく、原稿執筆時点においてはもはやハッキリ覚えてないのだが、たしか火を付けた時にコーヒーのイイ匂いがして、
「これいいかも!タバコよりむしろ」
と思ったように思う。
が、あくまでもそれは一瞬だけの話。タバコと違って粒状なため、ボロボロとこぼれ落ち、あっという間に短くなって火が消えた。
コーヒーって、元は豆だもんな…。
緑茶
次は緑茶である。
これはタバコと同じく葉っぱなのでどうだろうか?
巻き機に乗せて…
できあがり。作るのがだんだん慣れてきた。
うえっ!
速攻で火が消えた。
強烈な味がした。
なんというか…ゴミを吸ってるような強烈な臭いだった。濃すぎると言うか。。 これまた一瞬のできごとだったので正確な記憶ではないが、とてもじゃないが長時間吸える味ではなかった。
飲むお茶で口直し。
ちなみに、タバコ屋にも「グリーンティー」と書いたものが並んでいたが、あれはタバコの葉にグリーンティーを少し混ぜたものらしい。(さらに言うと、西洋のグリーンティーは紅茶みたいなもので、日本の緑茶とはだいぶ違う)
いずれにせよお茶はやっぱり吸うものではなく飲むものだな、と思った。
ついに植物ですらなくなった。
手巻きかつお。
さわやかな色合いをしているが、果たしてお味は…
うへっ!
うほっ!
これはさらに強烈だった。
絶対に吸わない方がいい空気を吸い込んでしまった感じだ。
うんこみたいな…いや、うんこではなかったと思う。
私の脳が全力でこの臭いの記憶を消してしまい、思い出すことができなくなっている。
どんな味だったか正確な描写をするためにもう一度吸ってみ…い、いや、したくない。とにかくきつかったことだけは確かだ。
これはきつい…
ひじき
もうすっかりテンションが下がってしまっているが、
最後にひじきでもやってみた。
自宅台所にあったタバコの葉に似てるもの…ということで連れてこられたやつ。
乾燥ひじきなのでちょっとゴツゴツとしている。
燃えたというか焦げたというか…
ちょっと背景を変えて。
………。
(ぉぇ~~~)
まとめ
いろいろなもので試して思ったことは、タバコみたいに火を付けて煙を吸うことは、ものの味わいかたとして相当変わった文化だということ。また、タバコ以外のもののあまりのマズさに、相対的にタバコってうまい方だったんだな、ということがわかった。とはいえ私がタバコを吸うことは今後も無いだろうが。
今回使った手巻きマシーンで巻き巻きする作業は楽しく、巻き紙がまだいっぱい残っているので、今度消しゴムのカスでも巻いて子供にあげようと思う。