今度は鹿児島
「点灯アクション運動」は車から歩行者が見えにくくなる夕方、早めにヘッドライトを点けてもらうため、歩道から呼びかける運動。薄暗い時間帯に歩道から呼びかけるので、目立つ必要があります。
前回は相模女子大のみなさんが作った目立つ服を着てアピールしたのですが(記事はこちら「車へ全力アピール!女子大生が作った服が光る!目立つ!」)、今回は鹿児島で鎧を着た武者が歩道からアピールするというので見に行ってきました。
今回の目玉として、鎧を着た武者が参加します!ということだったのでしばらく待っていたのだけれど、いつの間にかこういうことになっていた。
説明すると長くなるのだけれど、今日鎧を着るはずだったうちの一人が直前に足をくじいて歩けなくなってしまったらしい。そこで急きょ元気そうな僕が着ることになった。取材に来たのに取材される側になってしまったわけだ。
しかしせっかく鹿児島まで来たのだ。僕にできることならなんでもしたいし、そもそも目立つことは嫌いではない。
というわけで今回は鹿児島県薩摩川内市入来町のみなさんと一緒に点灯アクション運動をはじめたいと思います。日の入りの30分前からヘッドライトを点けてもらうのが目的である。
日没の30分前というと、体感的にはまだ明るいのでヘッドライトを点けるかどうか迷う時間帯である。しかし実際には確実に沿道の歩行者が見えにくくなっている時間帯でもあるのだ。
信号待ちをしている車が僕たちのことを見て「ああそうか」「もうそんな時間ね」という表情でヘッドライトを点けてくれると、心が通じた感触があってうれしい。これが点灯アクション運動の醍醐味だと思う。
前回、神奈川で行った点灯アクション運動では交通量が多かったこともあってか、体感的に7割くらいの人がその場でヘッドライトを点けてくれたように思うのだけれど、今回の鹿児島ではさらに多くの車が僕たちを見てヘッドライトを点けてくれたように思う。やはり武者がいたからだろうか。
ところでなぜ武者なのか。同じく武者で参加した小島さんに聞いた。
賃貸の武家屋敷に引っ越す
「もともとは僕が鹿児島の、この入来町にある武家屋敷に引っ越してきたところから始まります。」
小島さんは以前は長崎に住んでいた。なんとその時にT斎藤さんの記事に出てくれたこともあるらしい(こちらの記事)。この記事のあと、何気なく賃貸物件の情報を探していた小島さんは、鹿児島に貸し出し中の武家屋敷を見つける。
運命を感じた小島さんは、いてもたってもいられなくなりこの入来町の武家屋敷に引っ越してきたのだという。行動派すぎるだろう。
それから2年。いまでは鎧を着て道行く車にヘッドライトを点けてもらうよう働きかけるキャンペーンに参加するまでになった。
このあたりの流れは聞いたんだけどよくわからなかったで豪快に端折る。
帰りのバスまで何しよう
日没時間の17時半ごろには点灯アクション運動も終わる。充実の30分である、楽しかった。
しかしこの入来町から僕がホテルをとった鹿児島市内まではバスで1時間くらいかかるのだ。そしてそのバスが来るのが1時間以上あとである。どうしよう、やることがないぞ。
今回一緒に点灯アクション運動をしてくれた入来院(いりきいん)さんという方が、帰りのバスの時間まで暇なら家に来ていいよ、というので遠慮なくうかがった。
入来院さんはこの土地に代々居を構える由緒正しい家系とのこと。
入来文書と呼ばれる歴史的にも非常に重要な古文書を保管していたのがこのお宅なのである。偶然とはいえすごいお屋敷に来てしまった。
結局ご飯までごちそうになってしまった入来院さんとは、必ずまた遊びに来るのでその時まで元気でいてください、と固い握手をかわして別れた。本当にまた来ますから。
こういう出会いも点灯アクション運動に参加したからこそである。
と強引に締めて今回のレポートを終わります。入来町のみなさん、ありがとうございましたー。
まだまだやるよ点灯アクション
点灯アクション運動は11月10日までに全国いろいろな場所で行われます。詳しくはこちら。
前回取材した相模女子大のみなさんが参加する回は11月5日15時半ごろから、 相模大野駅近くのロビーシティ前交差点付近で行います。