特集 2024年2月13日

吉野家スタミナ超特盛丼を食べても、登山をするからノンカロリー

コッヘルで温め食べます

コッヘル(鍋)に入れてお持ち帰りしたスタミナ超特盛丼を温めます。食べ物はやっぱ温かいほうが美味しいからね。

7時からもう7時間経ってます。気温はしっかり冬なので、すっかり冷めました。

折りたたみテーブルやコンロを用意します。こういう道具を使うのが楽しいから登山をしている面もあります。よく出来た道具を使うのって楽しいですよね。 

登山用の道具が好きです。小さくて高性能でかっこいいから。

コンロに火を点けてしばし加熱。少しだけ水を入れたので、それが蒸気になってご飯や肉を温めてくれます。 

シューッと蒸気が出てくると、ニンニクとタレと肉に良い香りが山頂に満ちた。

ひゃー、悪魔的美味しい匂い。タ、タマランチ会長!(覚えてる?)

運動したあとなので余計に食欲をそそる匂い。

いただきます。

あちっ、あちっ、うま、やべ、タマランチ会長(二度目)

はいおいしー。人は美味しいとき、別に笑顔になったりしません。味に集中すると真顔になるのです。美味しい顔をするのはTVタレントだけです。(そう?)

はい、いいこと思いつきました。
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肉はフライパンで焼け

そういえば、このコッヘルの蓋は小さいフライパンになっていました。だったらカルビは焼くベッキー。焼いたら絶対美味しい。

どうですか、この、当たり前のことをやってるのに大発明みたいに書いてるテンション。

食べた。

あ、うま、単に温めるよりも香ばしくなった、最高かよ…。肉すごいな…たくさん入ってるな…。(と、心のなかで思いながら黙って食べてました)

思ったより肉もご飯もたくさん入ってました。マジでなんなの、スタミナ超特盛丼。

最後はご飯も肉と一緒に焼いてお焦げにしてみました。ああ、更に香ばしくなっちゃって…。こんな満足感ある?1000円しないメニューで2食に渡って大満足ですよ?

焦げたご飯が好きです。焦げた肉も好きです。好きです。(告白)

20分ほどで完食となりました。満足で満腹、そしてノンカロリーなんだからすごい。(錯覚)

使ったコッヘルには水を入れて沸かして汚れを落として、飲みます。栄養と水分。
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下って安全に帰りましょう

目的は完遂しました。あとは安全に下って家に帰ればいいだけ。とは言えここは大岳山の山頂、標高1266m。下山するにはまだ頑張りが必要です。

上りでも岩場がありましたが、下りもけっこうあります。

時には手も使い、慎重に下っていきます。観光地の御岳から近いので気軽に入り込んでしまう人もいるようですが、大岳山はしっかりと「登山の山」なのでお出かけの際はご注意ください。

ここは左側に落ちると死にます。
ここは右に落ちると死にます。

実際に事故が起きると対策が施されるんでしょうか。年々鎖や手すりが増えているように感じます。事故対策と言えばそうなのかも知れませんが、あまりに整備されてしまうのも、登山者として微妙な気持ちになります。…仕方ないんですかね。

確かに、ここで右に落ちれば死にますが手すりはちょっと…やり過ぎ感?

下山していくと観光エリアと登山エリアの境目になる辺りに看板が設置されていました。「滑落事故多発」とのこと。実際、多発しています。

ああいう岩場で滑落すると簡単に死んじゃいます。気軽に行ってはいけません。

などと説教めいたことを書いている僕がここに着いたのは15時半でした。…すみません。14時にはここまで降りたいですね。 

特に秋から冬は13時以降から登るなんてご法度です。降りてくる頃には真っ暗ですよ。

ここから先は観光地、歩きやすい道を歩いていけば御岳の街に着きました。なんとなく雰囲気は夕暮れ。普通ならここで登山終了としてよいでしょう。 もう16時ですからね?すでにかなり遅いんですよ。登山は15時までに終わらせるのが理想って、どの入門書を読んでも書いてあります。

御岳の門前町。鳥居の向こうに、関東平野を一望。
参道では、なぜか河童が石抱の刑に処されていた。
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うっかり先に進んでしまった

この辺でよしときゃいいのに計画通りに進んで日の出山に着きました。時刻は16時40分。今思い出して書いててもソワソワします。だってもう、日没…。

(注:色々安全対策の装備を持ち訓練を積んだ上でやっております。一般的には真似しないようにしましょう)

17時ちょい前、日の出山の山頂で呑気に自撮り。

コース全体図からすると、ここです。あとちょいで終わりではあるのだけど、うっかりにも程がありますね。

筆者はそれなりの準備とトレーニングをしているのでこういうことをしています。(とは言え、上には上がいるので、特に凄いことをしている訳ではありません)

しかしですね、こういう行為をするからこそ見られる景色もあるんですよ。真面目な登山ばかりしていると、夕暮れの関東平野を一望とかできません。(正当化)

右下に写ってるのは知らない人で、防寒着をしっかり着込んで写真を撮ってました。そういう趣味の人もいる。
一般的な登山から外れた者だけが見られる景色がある。(リスクもあります)
とんがったカッコいい山は麻生山(あそうさん)。あの山を越えて武蔵五日市駅まで歩くプランもアリだなと思っていたが今回はやめた。
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そして日が暮れた

時刻は17時20分。まだゴールまでもうちょいありますが、すっかり真っ暗になってヘッドランプ(ヘッデン)を使う羽目になりました。

屈辱のヘッデン下山。こういう場所を夕暮れ後に歩いて落ちて死ぬ人が実際によくいます。ヘッデン下山は避けましょう。(説得力…)

急ぎながら闇のなか写真を撮ってるのでブレブレだし、危ない。やめましょう。

ブレア・ウィッチ・プロジェクトって覚えてます?

暗い森を抜けてようやく舗装路に着きました。ここまで降りればこっちのもんよ、という油断が怪我の元です。僕が知る限り、事故の多くはそういう安堵から発生します。家に帰るまで気を抜いてはいけません。

とはいえ、舗装路まで降りれば死ぬリスクは限りなく低いので一安心。

最終的には17時40分にゴールのバス停に着き、消費カロリーは3000を超えていました。 

けっこう消費した。

帰りにまた拝島の吉野家で牛丼でも食べるか?と思ったけど、一応ダイエット中なのでやめときました。急に冷静か。

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最終的にはこうなりました。トレランではない普通の登山としてはなかなか歩きましたね。

夕飯は寿司としました

帰りに寄ったスーパーでお寿司が半額だったので夕飯としました。たぶん、余剰分の消費カロリーでこれもノンカロリーになったはずです。登山の消費カロリーってすごいですね。なのに痩せないの、なんでだろう?

右上のハセツネワンカップはいただき物で、僕は出場したことありません。(ハセツネは登山家の長谷川恒男さんの事で、ハセツネの名をを冠するトレイルランニングのレースがあるのです)
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