「自慢」のいやなところを洗い出す
たのしく自慢するにはどうしらいいか考えていく。まずは自慢のいやなところを洗い出すことにした。
「でもいやじゃない自慢もあるかも?」という話から、つらい自慢と別にいやじゃない自慢をくらべた。
そこで見つけた「つらい自慢」の共通点は
ルールにそって自慢するとどうなるか
この「いやな部分」を消しつつ会話できれば、もしかして自慢も楽しいのではないか。ルールを決めて喋ってみることにした。
1周目:「知り合いがすごい」自慢
いよいよ自慢の会、スタートである。
ジャンルは「知り合いがすごい」自慢にした。すでに恥ずかしくて言いたくない。
ふつうなら「へぇ〜」と言われる可能性もある話だ。ただこのあと自分も自慢をすることが決まっている。
ならば気合いを入れて聞かなきゃという気持ちになり、その関心が自慢していてすごく気分がよいらしい。
聞く話がほぼ新情報なので、もはや聞いている方もすごくおもしろい。
「もっと自慢を聞きたい……」という初めての感情まで出てきた。
2巡目:「エンタメや好きなものに関する自慢」
おもしろいのでどんどんやる。次は日常でかなり諦めてきた「エンタメに関する自慢」である。
誉められるはずが罵倒されたが、我慢していた自慢をいうことはこんなにスッとするのか!というぐらい気分がいい。言えた〜!
そしてこの話は聞く方にとっては割とどうでもいいので「言う人や場面をかなり選ぶ自慢」ということがまじで体でわかった。
今まで控えていてよかった。この会は話題のオーディションとしての側面もあるのだ。
単純に「すごい自慢」でも驚けるが、謎の自慢を聞いて「ヒィーー」という。この感情も異様におもしろい。
怖がりたくてホラー映画をみるアレと同じで、もっと心をザラつかせたいから、自慢話を聞きたい!という謎のハイにずっと包まれる。
3巡目:「小学校や中学校の頃の自慢」
言う方も聞く方もかなり慣れてきた。最後は昔の栄光の話で終わろう。
これも大人になればなるほど言えなくなる自慢だ。最初はひにしさん。すぐ思いついたという。
この話も、飲み会で急に言うと「うるさ!」となるだろう。
しかし「自慢の平等」の下話せば、シンプルだし、でも言い方がうるさくて面白いという芸術点の高い最高の話になるのだ。
ただうるさいだけなのに「私ももっとうざく自慢したい」という謎のリスペクトまで生まれた。
ルールを守ればたのしい「自慢」
自慢をいう人はスッキリし、聞く方は単純に驚いたり、悲鳴をあげたりできる。
自慢は条件さえ整えばおもしろい。「人の自慢が楽しみ」という新しい感覚であった。
ただ、言う前に「全員その自慢をしたいか」とジャンルを決めることや、本当に傷ついたりしない話題で進める、という注意は必要だ。
ほんとうは日常、人を気にせずどんどん好きなことをしゃべりたい。とはいえ「自慢をすぐ言えるほどのギアを持ってないぞ」という方はぜひこの会で「自慢慣れ」してみてください。自慢はすぐ慣れるしおもしろかったです。
いろんな人の些細な自慢を聞きたい
2人は長い友達だが、それでも全部しらないエピソードだった。これ会社とかでやったらどうなるのか?家族でも知らないことがあるかもしれない。とか、そういう話のとっかかりとしても面白い会でした。