次にマリトッツォになるのは僕かもしれない
この記事に登場したマリトッツォは、1日1~2個、僕が間食として美味しくいただきました。おいしいんだけど、クリームが出てきちゃいそうな…。
クリームがはみだすマリトッツォを作った僕自身が、最終的にクリームがはみだすマリトッツォになってしまうのかもしれません。
あれ、顔のむくみに有意な差が……。 むくみ……?太り…??
最近、マリトッツォというパンが流行っている。
ふんわりとしたパンに生クリームがこれでもかとはさまれているパンで、多くのパン屋さんのレギュラーラインナップに食い込みつつある。
このマリトッツォ、マリトッツォ用のふんわりパンじゃなくても別にいいのでは。
むしろ、出来合いの菓子パンに生クリームをはさんだほうが、倍おいしくなるはずだ。
トレンド最前線を突っ走るマリトッツォ。パン屋さんだけでなく、コンビニやスーパーでも見かけるようになってきた。
元はイタリア発祥のお菓子で、ブリオッシュ生地に生クリームをたっぷり挟んだものをこう呼ぶらしい。
それが日本に伝わって流行り始めたのが今年の上半期だろうか。ビジュアルが強烈だからであろう、いわゆる映えだ。
日本で流行っているマリトッツォに挟まれているクリームには派生系がある。単なる生クリームだけでなく、ラムレーズンをたっぷり含んでいるものや、ピスタチオを練り込んだものもあったりする。
マリトッツォに挟むクリームを変えていいのなら、パン自体を変えたっていいだろう。
あらゆる菓子パンに生クリームをこれでもかと挟んでいき、マリトッツォにしてしまおうと思う。
まずは和風の菓子パンの代表格、あんパンと豆パンさんにお越しいただいた。
このままでもおいしそうである。
そんな彼らに気づかれないようにこっそりと生クリームをホイップしておく。
さて、「その瞬間」がきた。さあ、きみたち、マリトッツォになるんだよ。
ここに、あんパンマリトッツォが爆誕である。
豆パンも同様にして、豆パンマリトッツォに生まれ変わった。
食べた感想としては、最高。うまい。
大量のクリームの中でも豆がしっかり主張していて、負けていない。
僕は正直「和のパン」は普段選ばないが、これがパン屋にあったら選んでしまう。
あふれんばかりのクリームがはさまった豆トッツォ、パン屋で売ったらいいのに!
ただ一点、学んだことがある。
「ちょっとリッチに」と思い、挟むクリームに動物性生クリームを使ったのだが、あとから反省した。
口にした瞬間はコクの波が押し寄せ超うまいのだが、マリトッツォ程の生クリームの摂取量だと、かなり胃もたれしてしまうのだ。後悔。
試行錯誤の結果、牛乳で溶くタイプの粉クリームを使うといいことがわかった。加える牛乳を低脂肪乳にし、なるべく軽くしようという算段だ。
パン屋のマリトッツォで使われているクリームは口当たりがたいへん軽いので、そういう工夫がなされているのだろうか…?
さて、胃もたれ対策もできたので、他のさまざまなパンもマリトッツォにしていこうと思う。
メロンパン
メロンパンもクリームを挟めばマリトッツォだ(前日の残りの生クリームを使ったらぼそぼそになってしまったが、ご愛嬌ということで…)。
既存の生クリームメロンパンの数倍の生クリームがはさまった結果、満足感が大変なことになった。
クッキー生地のバターの香りと、生クリームで乳製品のインフレーションが巻き起こる味だった。
ナイススティック
ヤマザキの菓子パン、ナイススティック。これに生クリームをはさむと細長いマリトッツォだ。
すでに挟まっているクリームとは喧嘩せずに共存している。カスタードクリームと生クリームが入った「ダブルシュー」のような味わいでたいへんよかった。
生クリームを挟むことを想定していないパンの設計なので、クリームの重みでたやすく折れてしまう。ちょっと食べにくいので注意である。
マーラーカオ
今度は、パンはパンでも蒸しパンだ。中華風蒸しパンのマーラーカオである。
生地とクリームが合わないんじゃないかと思ったが、これもおいしくいただけた。
マリトッツォの味かといえば少々怪しいが、もともと黒糖の奥ゆかしい味だったのが、かなり華やかになった。
大人向けの蒸しパンが、幅広い年代にウケる味になった感じだ。
パン・オ・ショコラ
スイーツパンとしてこの頃人気のパン・オ・ショコラ。これをマリトッツォにすると、超罪深スイーツパンになった。
バターが効いた生地に、生クリーム、そしてパリッとしたチョコ。書いているだけで興奮して鳥肌が立ってきた。
カロリーのことは考えちゃいけないが、超うまかった。超うまかった…(大事なことなので繰り返しました)。
シナモンロール
シナモンロールも超罪深マリトッツォに変身した。
シナモンの香りにクルミ、そして押し寄せる生クリーム。飲むように食べられる。これは本当に罪だ…。
菓子パンによる罪深マリトッツォ、これは皆さんも試すべきだ。どんどん罪を犯してほしい。
これまで甘いパンしか試してこなかったが、塩気のあるマリトッツォも作れないだろうか。
例としてカレーパンを用意した。
ここに生クリームを挟むのはミスマッチがすぎる。そこで用意したのはマッシュポテト。
これをありったけ挟んで…
しょっぱいマリトッツォの完成である。手に持つとずっしりとした重さで、もともとカレーパンだったとは思えないボリュームになった。
味はというと、少々カレーが足りなくなってしまったかもしれない。マッシュポテトにマヨネーズやチーズなど、味を足してあげるともっとパンチが効いてうまいと思う。
しょっぱいマリトッツォもポテンシャルがある。というか、パンはなんでもマリトッツォになれる。しかもだいたいうまい。
これ、「ある」と思います。
(妙に懐かしいフレーズで締めてしまった)
この記事に登場したマリトッツォは、1日1~2個、僕が間食として美味しくいただきました。おいしいんだけど、クリームが出てきちゃいそうな…。
クリームがはみだすマリトッツォを作った僕自身が、最終的にクリームがはみだすマリトッツォになってしまうのかもしれません。
あれ、顔のむくみに有意な差が……。 むくみ……?太り…??
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