船が出るぞーーー!
タイトルの龍に加え本文に入り船まで出してしまったことお詫び申し上げます。編集部の古賀です。
2020年が終わろうとしています。なんでしょう、例年になく「終わる」のに納得がいく2020年ではありませんか。
なんやかやあった、のメーターを振り切るような衝撃的な年でしたが、そんななか公開した約1000本の記事から、読まれた記事20本を発表いたします。
心のベストテンを大切に、今日はみんなのベスト20!
デイリーポータルZの記事ランキングは毎年、記事への来訪者数に合わせ、TwitterやFacebook、はてなブックマークといったSNSでの拡散数を偏差値化してランキングしています。
全記事が推し、捨て記事無し、読者のみなさんに聞いても同じ記事を推す声はあまりなくそれぞれの心にベスト記事があるのが俺たちデイリーポータルZの特徴……ではあるのですが、そんななかから広く広く広く読まれた記事を紹介するのが本稿です。
ランキングの期間は2019年12月から2020年12月の公開記事。
出した船も見送られましたので早速発表していっちゃいましょう!
なお、20位の発表後に編集6名から「これも忘れないでくれ」の推し記事もご紹介しますので途中で帰らずどうかお付き合いください~っ。
自撮りを しないので慣れていないが、毎日練習すれば自撮りがうまくなるのではないか? 100日間自撮りをし続け、友人と送りあった。
町の名前の最後の一文字だけで地図をつくる、ということをやってみた。すると一文字だけなのに地形やその土地の素性があらわれておもしろいのだ。
池袋の北口近辺にある中華食材専門のスーパーマーケットにフードコートがオープンし、そこが完全に「中国」でおもしろい。四川、上海に香港、台湾などの料理が楽しめました!
2019年の年末から2020年の年明けにかけて、デイリーポータルZではライターをひとりで新幹線の駅に置き去りにする企画を掲載した。
台湾で魯肉飯を食べた話なんてベタ過ぎるかもしれないが、あちこちで食べてみたところ店や地域によってかなり違う食べ物だということが分かった。
與座さん「斜にかまえる、かまえないを1分ごとに切り替えるとどうなるか」で2019年のベスト1を獲得しましたが、なんと2年連続で1位に輝きました。
絶好調の三土さん、大好評だった新幹線置き去り、 外出自粛期間も過去の旅行記に火を吹かせた玉置さんなどサイトの堅牢さを感じさせ自信がみなぎる上位です。
3年間毎日弁当を作ってみて、いいことと悪いことが出そろったので報告したい。
この写真に写っているもので、名前が分かるものが1つでもあれば教えてくださいと呼びかけたところものの名前が見えてきた。
コロナ渦のもと、換気のいい会場に場所を移しことしも地味ハロウィンがやってきた。そこまでしてやりたいかと言われたら、やりたいのだ。盛り上がったイベントから仮装の一部を紹介したい。
調理の途中なのに「もうおいしそー」と思う瞬間がある。「おいしそう」ならそこでもう食べちゃっていいんじゃないか。
「やたらと黒い塗料」が発売されるという話を耳にした。どれぐらい黒いのか、気になるじゃないか。
続く10位には共感最大級のネタでトルーが登場。デイリーポータルZでは食べ物記事など多彩な寄稿姿勢のきだてさんも守備範囲の文具(塗料は文具?)で強さを発揮です。
天丼、カレー、ナポリタン、ドリアにシウマイ弁当も。昼ご飯をホットサンドメーカーで焼き固めた日々の記録です。
おじさんが手に取りづらい、マンガ&萌え全開なイラストをあしらったライトノベルの表紙も、一般小説っぽい表紙に変えれば購買層を広げることができるんじゃないか。おじさん向けライトノベルの表紙を考えてみました。
食べ物のパッケージの裏側に書かれている原材料表記だけを見て、プロに料理を作ってもらいました。同じものができるのか?
紀元前の料理というとどのような料理を想像するでしょうか。今回「歴史料理研究家」の遠藤さんの協力で、古代メソポタミアの料理を食べることができました。
旅の醍醐味はビジネスホテルの部屋で缶チューハイを飲みながら自動販売機のホットスナックを食べることである。そのためだけに旅をした。
Kindleなどの電子書籍端末に使われている「電子ペーパー」。あれを額に入れて飾ってみたら、驚くほどカッコよくなったので見て欲しい。
ナンバープレートに書かれている地名の文字が好きだ。新たに17地域がナンバープレートのご当地ナンバーに仲間入りしたこのタイミングで愛でる会を開催したい。
ナイジェリアの水上スラム・マココに行った。ここには警察の介入が及ばないし、公的な人口統計もない。存在しないことになっているのだ。
2020年3月14日、山手線に49年ぶりとなる新駅「高輪ゲートウェイ駅」が開業した。長い駅名、路線図はどう入れ込んだのか。見て回りました。
「うまい ラーメンショップ うまい」、看板のインパクトが強くて気になりすぎる。あの方式でいろいろなものを書いてみたい。
20位にすべりこんだべつやくさんのラーメンショップは器用さのごり押しでひょっとこなことをやる、まさに当サイトでしか読めない記事。
ナンバープレートのハナウタさん、路線図の井上さん、〇〇風の北村さんとアビリティ全開が頼もしい記事も並びました。
以上が2020年のデイリーポータルZ記事ランキングでした。まだ読んでないやつがもしあったらどうかご査収くだせー!
そして! 20位に惜しくも入らなかったものの上位記事のなかから、編集部からの推薦をご紹介していきます。
編集部からの
これも読んでくれ
ウェブマスター林編
喫茶デイリーポータルZ
喫茶デイリーポータルZは、会社でも、職場でもない。みんなのサードプレイスとして愛されるお店と原価率10%を目指して、ひっそりと、コーヒーをお出ししています。
デイリーポータルZが喫茶店だった世界線を考え、エイプリルフールにその世界がこちらに現れるという設定でした。コロナ禍でその出口が閉ざされて、あちらの世界とは永遠に交わらなくなりました。あっちの世界ではコロナもなく喫茶店を続けていることでしょう。
私が選んだデイリーポータルZベスト盤:tofubeatsさん
読者を訪ね「デイリーポータルZの好きな記事」を教えてもらう企画を月いちで連載中。6月の読者ゲストが音楽プロデューサーのtofubeatsさんでした。
tofubeatsにベスト盤を作ってもらうという完全に逆転した企画。ベスト盤シリーズはデイリーのおもしろさを言語化してくれると評判だったので見てね。
シャウエッセン入門(井上マサキ)
ウィンナーの「シャウエッセン」はドイツ語で観劇を表す「シャウ」と、食卓を表す「エッセン」をあわせた合成語だそうだ。身近な存在だけれど何も知らない、シャウエッセンについてメーカーに聞いてきた。
そのあとの身近な商品を取材するシリーズのきっかけとなった企画。身近なものでもこれだけエピソードがあるってことは世界にはまだ語られていない話が膨大な量があということです。たいへんだ。
今しか見られない東京を見に行く~地元の人頼りの旅in東京都~(安藤昌教)
人が少なくなった東京には、今だからこそ行っておきたい場所がいくつもありました。
オリンピックにむけて整備された東京駅に人がいなくなった光景を見て「ああ、こんなに賢い人たちがちゃんと計画してても思い通りにいかないんだから、ぼくらごときが悩んでも仕方がないな」と思いました。
おれはカレーライスなら無限に食べられる~東急沿線さんぽ (江ノ島茂道)
カレーは飲み物という話を聞く。ルーと一緒にお茶漬けのようにするすると食べられるかららしい。この話を聞いたとき「そんなことあるわけないじゃないか」と思っていたが、今なら「わかる」という気持ちでいっぱいです。
無限に食べられるシリーズの中でも江ノ島くんが最も自信をもって臨んでいたのがカレー回だったのではないでしょうか。カレーは飲み物、という表現は全員にあてはまるわけではなくて、本当にカレーが好きな人は美味しそうに食べるなー、と見ていて思いました。
家で朝食を食べたあとモーニングを食べに行く(鈴木さくら)
家で朝食を食べたあと喫茶店へ行き、無料モーニングを勧められ「あぁ、家で食べてきてしまった…」ということが多々ある。 おなかが空いていなくても『無料』と言われると惜しいことをしたという気持ちになる。
早起きの人におすすめの記事。7時に朝ご飯食べると10時過ぎにお腹すきますよね。
これが俺のパーティバーレルだ
無知×憧れ×調べないという最強のマインドセットで自分なりのパーティーバーレルを作ってもらった。
1月1日公開のとくべつ企画でした。「好きなものを集めてバケツに入れるて紹介する」というハードル高いリクエストにこたえてくれた、乙幡さん、爲房さん、北向さん、江ノ島さん最高です。
16年クリアできなかったゲームをクリアする (ぬっきぃ)
私には16年クリアできないゲームがあります。ゲームボーイカラーソフト、ポヨンのダンジョンルームです。どうしてクリアできなかったのか。クリアした心境はどうなのか…報告します。
「(クリアしたら終わってしまうので)クリアしたくなさ過ぎて売る」。人間はゲームに対してここまで強い思い入れを抱けるものなのかと感激しました。ほんといい記事。
異国のおじさんは、二度デカい鍋を振るう(拙攻)
海外旅行をしていると、忘れられない味に出くわすことがある。自分にとってそれは、中央アジアを旅行中に出会った”プロフ”と呼ばれるコメ料理だ。海を渡り、時を超え、この思い出の味との再会を果たしてきた。
拙攻さんのデビュー作。自由ポータルの入選作が良くて、その続編ということで2日連続で掲載させてもらいました。あの運命的な出会いに、フラッとアポなしで再訪してしっかり再会してくる拙攻さんの引きの強さ!
「顧客が本当に必要だった物」のジオラマを作る(乙幡啓子)
遊び場のジオラマを作って、外出自粛の恋しい気持ちを昇華できればと思うのだ。たとえそれが「顧客が本当に必要だった物」だったとしても。
ついにアレが現実化した! やったぜデイリーポータルZ! と思いました。クオリティも完璧です。
ミレニアム・ファルコンをナンで作る(伊藤健史)
「スターウォーズ」に登場する宇宙船ミレニアム・ファルコンは「平べったいな」と思う。あれをナンで作ってみたい衝動に駆られた。フォースの導きに違いない。
防犯カラーボールを作った人に「どうやって犯人に当てるか」を聞く(井上マサキ)
コンビニのレジカウンターの内側に置いてあるオレンジ色のボール「防犯カラーボール」。その“そもそも”を開発した方に聞いてきました。
リモート取材が多かった今年、対策をして直に取材した貴重な1本で、井上さんのインタビューのグルーヴがすごかったです。ライブ感が記事にもまんま生きてます。
奥能登で愛されている高級キノコ、コノミタケを採りたい(玉置標本)
「能登にしかないキノコ、コノミタケって知っている?」という連絡があった。なんでも採れる場所が奥能登と呼ばれる能登半島の先端側のみという超ローカルなキノコらしい。
身近な気になった物事をライターが取材するのがデイリーポータルZの基本なんですが、玉置さんにとっての気になった物事の広がりがいよいよという記事。
すごい読みごたえで、超人的な好奇心とコミュ力が発揮されてます。これだけのネタを書いて「案内してくれた方の家の前はきれいなやまびこが聞こえる」という些細なシーンをカットせず動画まで載せるのがめちゃめちゃチャーミングでした。
来るからには行くぜ、2021
良い記事たくさん祭りをお届けしました。
ランキングに上ってこない記事にも熱心に推す読者の方がいるのが当サイトの特徴です。
ぜんぜんまだまだ紹介したりず、12/28からの年末年始とくべつ企画でもがんがん振り返っていっちゃうのでどうか脳の余力を少しだけ空けておいてください。
来るからには行きましょうね、2021年。来年もデイリーポータルZは11時と16時に休まず記事を更新します!