丸健水産。行くまで立ち飲みのおでん屋と思っていましたが、本来はおでん種を売る店のようです。
やってきたのが北区赤羽、おでんの丸健水産。立ち飲みのエリアがあり、午前中から飲めます。だし割りと言ったらこの店というぐらい有名なお店です。
おでん種は常時50種類ぐらいあるそうです。
カウンターで注文してお会計を済ませると、店の人がテーブルまでおでんを運んでくれます。それと同時に席が指定されます。
だし割りは後から追加で出来る。
酒類はカップ酒(丸眞正宗、大関)と缶ビール、缶酎ハイがありました。だし割りを頼みたい場合は丸眞正宗のカップ酒を注文。後から50円プラスして、おでんの汁を入れてだし割りにしてもらえます。
小山酒造の丸眞正宗。赤羽以外で見かけることはあまり無い。
ちなみに、丸眞正宗は赤羽にある
小山酒造が作る日本酒です。少し前まで23区内唯一の酒造でしたが、今は芝浦の方に新しく日本酒の蔵が出来たので23区内で一番古い酒造となります。
少し飲み過ぎてしまったか。
それでは、カップ酒におでんの汁を入れてだし割りにしてもらいましょう。まずは、案内の看板に書いてあった通り、50mlぐらいまで日本酒を飲む。
このカップをカウンターへ持っていき、50円を払えばおでんの汁をカップに注ぎいれてくれます。あと、七味唐辛子も振り入れてくれるので、それでだし割りが完成。
日本酒とおでんの汁。美味しいに決まっている。
飲んでみると、酒の感じはあまりありません。そのままのおでん汁を飲むよりも、角がとれてややまろやかに感じます。酒というよりも汁物と言った方がいい味です。
入っている七味もただの七味ではなく、少しニンニクを感じました。そのあたりも合わせて汁物感が高くなります。酒としてというより、シメの汁物として大変美味しいです。
うまい!あったまる!
おでん汁と酒が3対1ぐらいの割合なので、もっと酒の割合を増やせば酒寄りの味になると思います。しかし、無理に酒に寄せず、このぐらいの割合で飲む方が、シメのラーメンとか味噌汁的な感じでちょうどいいのではないでしょうか。
だし割りうまいです。
麺ツユ的なものでもいいのか?
では、他のものでもだし割りをやってみます。インスタントだしの素の前に、昆布と鰹でだしを取って作ってみます。
昆布と鰹節の一番だしと福島県の末廣で試す。
昆布と鰹節の1番だしの取り方に関しては色々な所に書いてあるのでそれを見てください。1番だしに醤油、みりん、塩で味をつけます。麺ツユみたいな感じにします。
まずいわけないよね。
日本酒は器と共に温めてみました。店で飲んだ時と同じように3:1ぐらいで日本酒を割ります。
これ絶対美味しいはず。
熱いだしを注ぎ入れると、だしの香りと共に日本酒の香りがフワッとたってきます。七味を少し足して飲んでみました。
やはりうまいな!
自家製だし割りは、単体で作った汁をつかっているので、店で飲んだおでん汁のものよりも澄んでいて、味もスッキリしています。色々な味が複雑に感じられるのに対して、こちらはシンプル。いずれにしろ、どちらもそれぞれに美味しいと思います。
ただ、好みにもよりますが、こちらの方はスッキリし過ぎていて物足りなく感じるかもしれません。少し刻んだネギを追加してもいいでしょう。
だし割りは、他のものでも美味しくできるようです。
各種インスタントだしの素でやってみよう
つづいて、各種だしの素を使ってお手軽にだし割りを作ってみます。だしの素も各種ありますが、スーパーなどで簡単に手に入り、お湯を注ぐだけで簡単にスープとしてそのまま飲めるものを幾つか試してみました。
だし割りに使った日本酒はこちら。
ワンカップ大関はレモンとソーダでレモンハイにしても美味しいです。
こちらの記事から。
ワンカップ大関です。同様に50mlぐらいまで飲んで、お湯で溶いただしの素を入れます。
写真をクリックしてお好きなところから。または1つずつ順にどうぞ。
ヒガシマルうどんスープ。
香味ペーストオイスター醤油味。
コンソメスープ。
丸鶏がらスープ
ヒガシマルうどんスープだし割り
最初はヒガシマルうどんスープです。
実は初体験。
関西では古くから知られた商品ということですが、関東では近年CMなどでも知られるようになりました。私も初めて使います。
これにうどんを入れたら即関西風うどん。
お湯で溶くと澄んだうどん汁となりました。味はまさに関西風うどん。だしのきいているスッキリとした味わいです。
香りは割といい。
店と同じように50mlあたりまで飲んでだし割りにします。注いだ瞬間に少しだけ酒の香りがしますが、うどんスープの方が香りが強く、すぐに消えます。
これは結構イケる。
ヒガシマルうどんスープでのだし割りは、スッキリした味わいで飲みやすい。ややアルコールの苦味のようなものを感じますが、結構イケます。なかなかうまいです。
うどんを食べながら日本酒を飲んでいて、最後のシメにちょっと何か違う飲み方で飲んでみよう。そんな時にはいいかもしれません。ただ、うどんを食べながら飲むというより、多くの場合飲んだ後にうどんとなると思うので、そんな時が訪れることはあまり無いとは思います。
香味ペーストオイスター醤油味だし割り
次は香味ペーストオイスター醤油味のだし割りです。
チューブ入り中華系インスタントだしの素最近増えたな。
ペースト状の中華系だしの素というと、ウェイパーなど色々あります。その中で、最近割と見かけることが多くなったチューブタイプのものを使ってみました。
結構油が浮く。
お湯で溶くと、醤油味のラーメンの香りがします。味も大体そんな感じです。結構濃い。
香り変わらず。
同じく50mlほど酒を残して注ぎ入れ、七味を振り入れています。香りに全く変化なし。温度に差があったためか、油が少し白く浮きました。
まあ、悪くはないが、変化はほとんどなしだな。
香味ペーストのだし割りは、酒はほとんど感じません。ほぼ元のラーメンスープのような味です。そのままで飲むのに比べると、いくらか濃さが和らいでスッキリ飲みやすくなったような気もします。味そのものは悪くはないものの、だし割りとしては疑問が残る。
日本酒の比率をもっと増やせば、酒を感じて違う味わいになると思います。ただ、そこまですると、酒とスープの味がバラバラにでてきてかなりバランスが悪くなりそう。シメにだし割りというよりも、普通にラーメンでシメる方が良さそうです。
コンソメスープだし割り
次はコンソメスープのだし割りです。
洋風だしだとどうですかね。
和風、中華と来て次は洋風。洋風のだしの素も色々出ていますが、その中でもかなり定番のコンソメスープです。
これ単体で飲む事はあまりないかも。
野菜や肉を煮ている所にこれを入れて、塩コショウで軽く味付ければ簡単洋風スープができあがります。
香り強め。
コンソメスープを酒に注ぐと、各種スパイスの香りが出てきて酒の香りは消えてしまいます。そのままのコンソメスープよりもむしろ強く香りを感じる気がします。
スパイスの香りがあまり合わないな。
コンソメスープのだし割りは、酒の味はするものの、スパイスの香りが邪魔をして違和感があります。香りの部分がなければ、味そのものは軽快な感じで悪くはないと思います。好みが分かれる味です。
丸鶏がらスープだし割り
最後は丸鶏がらスープのだし割りです。
アッサリ中華スープにはこれか。
香味ペーストは濃い目の中華ですが、こちらはあっさり中華スープ向け。
透明なスープ。ラー油やごま油をちょっと使うのもいい。
これと乾燥わかめがあれば、あっという間に中華わかめスープが出来ます。炒め物にも使える。
見た目は店で飲んだものに近い。
他の物と異なり、これはスープの香りと共に割と酒の香りがします。うまい具合に合わさっています。
これはいいね。
丸鶏がらスープのだし割りは、元のスープよりも軽く、より落ち着いた味になります。塩気が丁度良く、酒の味も程よく感じられました。これは結構イケます。うまいです。
ヒガシマルうどんスープが醤油味なら、こちらは塩味タイプのだし割りでしょうか。酒寄りで、よりあっさりを好むならこちらかもしれません。七味ではなく、コショウとかでもいいかもしれない。
何種類かだしの素、スープの素でだし割りをやってみた結果としては、濃いとか、スパイスの強いクセのあるものでなく、あっさり軽めな物の方が合うようです。
これからの時期は色々な鍋物を楽しむ機会が増えると思うので、最後に残った汁でチャレンジするのもいいかもしれません。オーソドックスな鍋なら大体イケそうです。
とりあえずおでんは間違いない。やってみる価値アリです。
赤羽という土地柄でしょうか。立ち飲みスペースがあるとはいえ、おでん種を売る店。飲酒量には厳しいです。